こんにちは、あっきーです!
また、個人の力が試される時代でもあります。
そのため、日々の膨大な情報に対応し、新しい技術や価値観へのアップデートが必要です。過去の事例には、もはや頼ることはできないです。
そして、自分の意見や考えを持ち、世の中に発信しなければならないです。
しかし、実績も経験もないため、自信が持てないです。先の見えない将来のことを考えると、不安で頭がいっぱいになり、疲弊(ひへい)してしまうひともいます。こんな時代で生き残るには、どのような知識を持ち、いかなる力を身につけなければならないのか?
その答えは、何も、必要ないってことです。ぜんぶ、捨てればいいです。
- 中野善壽(なかのよしひさ)さんは、伊勢丹(いせたん)や、鈴屋で新規事業の立ち上げと海外進出を成功させた人物。
- その後、台湾へ渡り、大手財閥(おおてざいばつ)企業で経営者として活躍。さらに2011年、寺田倉庫の代表取締役社長兼CEOに就任。大規模な改革を実施し、老舗(しにせ)の大企業を機動力溢れる組織へと変貌させた。
- その手腕と独自の考え方、そして人柄により、各界の著名人に慕(した)われている。
中野さんの生き方の根幹にあるのは「何も持たない」ことです。何も持たないからこそ、過去に縛られず、未来に悩まず、今日を大切に生きることができています。
この本は、中野氏の話を聞くことで浮かび上がった、楽しみながら生きるヒントが紹介されています。
このブログでは、その中から僕が厳選した16個を解説していきます。
勉強になった、もっと知りたいと思った人はコメントください。
Contents
今日がすべて。
情報が多く、将来のことも、周りの人も気になる時代において、「今に集中する」のはどんどん難しくなっています。
しかし、事実として、夢中になって楽しむことができるのは今しかないです。
今この瞬間、ここにいる自分をもう一度見つめてみてください。過去にとらわれず、未来に揺さぶられず、確かに味わうことができる今日に集中して精一杯楽しんだ結果は、先々にいろんな形となって巡って来るはずです。
明日地球が滅びるかもしれないし、誰かをあてにしてもしょうがないです。自分を花開かせることができるのは、自分自身に他ならないです。すべては因果応報(いんがおうほう)です。
将来をつくるのは、今日の自分ってことを認識してください。
今日できることは、今すぐやる。明日死ぬかもしれないから。
そんな生活疲れないんでしょうか…
それから出かけて、お昼くらいにまた、進捗を聞きます。ずいぶんせっかちな人だと思うかもしれないです。
しかし、明日死ぬかもしれないです。そう考えれば、決してせっかちだとは言えないです。
「明日がある」という希望は持つべきですが、本当に明日が来ると信じてはいけないです。
今日できることは、今日のうちにやってください。
今すぐやってください。
「何から先にやればいいのか」は考えなくていいです。
周りになんて、合わせなくていい。自分の中のレジスタンスを守り抜く。
自分の中に自然と生まれる「小さなレジスタンス」に目を向けて、蓋をしないようにするだけで十分です。
レジスタンスとは
- 「抵抗」を意味。
- 「自分はそうは思わないんだけどな」と、ふと抱く違和感を大事にしてみる。
周りと合わせないといけない、という全体主義・同調主義は危険です。あまりにその圧力が強いと、本当に危険な時に自分の判断で逃げ出すことができなくなります。また、全員揃って破滅の方向に行くリスクも高くなります。
そのため、抵抗心が芽生えたら、それを守り抜くようにしてください。
同時に、相手のレジスタンス、つまり自分とは反対の意見を尊重することも大切です。
自分に対して反対意見を言われた時には、カチンと来るかもしれないです。しかし、そこには将来につながる可能性が隠れています。
とにかく進め、だけでは危険。いつでもやめられる勇気を持つ。
若いうちは「とにかくなんでもやってみなさい」と助言を受けることが多いです。
しかし、進んだら進みっぱなしもよくないです。常に周りに吹く風の変化を感じながら、「あれ?」と思ったら立ち止まる意識を持ってください。
「これ以上進んだら危険だ」と察したら、迷わずブレーキを踏むのが大事です。
どうせ何をいつ始めても、成功する確率は100個に1個くらいのものです。そのため、止まる力こそが、安全維持のためには大事です。
世の中に安定はない。常に流れるのが自然の摂理。
出来るだけ変化は避けていきたいな~
しかし、世の中に安定は存在しないです。
永久に存続する企業もないし、自治体だっていずれは消えていくと言われます。
そもそも僕たち人間が生かされている自然世界そのものが、常に流れ、変化をし続けています。そのため、今日と明日で比べてみても、一つとして同じものはないです。一日単位では気づきにくい微々たる変化だったとしても、大きな流れの中では激動しています。
常に変化し続ける世界の中で必要になるのは、安定を求める心ではなく、変化に対応する力です。
冷たい風を一瞬感じて立ち止まる力、そして、足先の方向をクルッと変えて、また歩き出す力が必要です。
捨てるセンスを磨く。好き嫌いを意識する。
これは好きだな。こっちのやり方は好きじゃないな。このように、理由は後付けでもいいです。
直感で主観を示して下さい。
最初は勇気がいるかもしれないです。
しかし、なんとか直感で主観を示していかないと、自分の中に軸ができないです。
予定を捨てる。ひらめきのための余白をつくる。
意思決定する役割を持つリーダーは、いつでもアンテナを張っていないといけないためです。
また、相談をいつでも受けられる余裕を持っていないといけないです。
分刻みのスケジュールを自慢するようでは、重要な情報が入って来なくなります。アイディアのひらめきは、バラバラに入ってきた情報が思わぬ組み合わせで結び付くことで生まれる場合が多いです。「もしかして、さっき見かけたアレと、二週間前に言われたアレは関わるかもしれないな」とひらめきます。
そのため、ぼんやりと考える時間を意識的に持つことがとても大事です。
人付き合いを捨てる。未来を語れる仲間だけでいい。
持ち物だけでなく、人との出会いも同じです。
出歩けば、新たな出会いがあります、気づけば付き合いの数も増えていきます。
例えば
- 1年に出会う人が100人いたとする。
- すると、2年経てば200人、3年経てば300人に。これほどまでの人数で、全員と仲良くするのは無理な話。
普段連絡を取り合う友人の数は、10人いれば十分です。
付き合いを続けたいのは、明るく未来を語れる仲間です。
愚痴や不満ばかりを話す人とは、自然と疎遠になります。付き合いは長いほどいいものでもなく、会ったばかりの相手から新鮮な学びを得ることもあります。
慣れを捨てる。見知らぬ人との会話が刺激になる
脳を衰えないようにするには、できるだけ不慣れな機会に身を置くことが大切です。会話一つとっても、顔見知りの知人や友人と会って話すと心地いいのは当たり前です。相手がどういう性格で、どういう話をしそうなものか、想像がつくため安心感があります。
しかし、いつも同じ人と会って、同じような会話をしてばかりだと、どんどん頭が衰えてしまいます。
大事なのは、自分に負荷をかけ続けることです。
- 見知らぬ町の市場に飛び込んで、店内で買い物をしているおばちゃんと3分話すほうが刺激になるという。
- 「おばちゃん、どこから来たの」「今日のおすすめは何なの」「へぇー、珍しいね」「どうして?」このように話をするほうが、よっぽど頭を使う。そして、頭を使うと心が若返っていく。
会話は日常の至るところで、やろうと思えばいつでもできます。
スマホで観る貧しい映画は文化じゃない。五感で本物を受け止める。
- 映画鑑賞。中野さんは映画館で観る映画こそが映画だと思っている。
- そのため、飛行機の中で観て「いい」と思った作品は、もう一度映画館で観るようにしている。映画館では、大画面でのストーリー展開、迫力の音が感じられる。作り手が想定したとおりの環境で観て初めて「映画を観た」と言える。
しかし、最近はスマートフォンの小さな画面でも簡単に映画が観れるようになりました。そのため、映画館に行かない若者も増えています。しかし、スマートフォンで見る映画は、本当に映画と言えるのか?
自分の五感でしっかり受け止めた感動は、確実に自分のものになります。
「他人のレビューに左右されてばかりで、自分の感想がうまく言えない」と密かに悩んでいる人がいるとしたら、まず本物を見てほしいです。
こだわりを捨て、相手が求めるものを差し出す。
中野さんはアジア、ヨーロッパ、アメリカといろんな国で店の仕事をやってきましたが、すごく苦労した思い出はないといいます。
海外に出店する時に一番大事なことは、こだわりを捨てることです。
「こういう店をつくりたい」といったイメージをガチッと固めてから挑むのは危険です。中野さんは、街の雰囲気をよく観察して、「何か規制はありますか?」と聞き、相手のカルチャーやルールに合ったものを新たに考えていきます。
すでにある完成品のコピーをつくろうとするのではなく、新たに違う店をつくる気持ちでいるほうがいいです。ワールドワイドなチェーン展開ではなく、新ブランドです。相手が求めていないものを差し出しても、しょうがないです。その国や、その地域の文化に馴染んでいかなければ、生きられないです。
そこで暮らす人たちに、ローカルの店だと思ってもらえるのがベストです。
すべての行いは因果応報。責任と覚悟と希望を持つ。
実際どういう意味なんでしょうか?
因果応報とは
- 自分がやったことが、そのまま返って来るってこと。
- うまくいっても、うまくいかなくても、全部自分の行いが呼んだこと。
自分の行動を支える思想を何か持つことがおすすめです。
とはいえ、何も難しく考える必要はないです。まずは、いろんな人の話を聞いて、「あ、わかる気がする」「自分がずっと感じていたことと同じだ」と共感を示すことから始めてみてください。
未来をよくするための時間にエネルギーを費やす。
Aさんとは、69歳の役職者です。会社の功労者でもあり、長い付き合いです。秘書も慣れているため、「はい、わかりました」と返しましたが、他の人にこの話をすると、「え、そんなに短いんですか」と驚かれます。
しかし、長い付き合いだからこそ、必要な会話は十分に交わしてきました。
中野さんが長々と話したところで、彼の将来にはなんの役にも立たないです。そのため、中野さんは簡単に労をねぎらって、握手を交わし、Aさんを送り出しました。
もしもAさんの年齢が20代だったら変わってきます。
なぜなら未来ある若者に対しては、先々に役立つことが少しは伝えられるためです。
人に頼むなら、信じて任せる。
それはそのはずです。
中野さんは、彼ら彼女らの能力の高さをよく知っているため、お願いしています。仕事が速いため、中野さんは皆の力を頼っています。
とはいえ、たまに…
- 指示から半日経っても進んでいなくて、苛立(いらだ)つこともあるという。
- しかし、お願いして、任せたのは自分のため、割り切って我慢しているという。お願いした立場のため、仕方がないこと。逆に、2時間かかると思っていたものが1時間でできあがって来るとうれしい気持ちに。
- そのため、中野さんはしっかり感謝を伝える。
できたら褒めます。できなくても、決して怒ったりせずに、我慢します。
このような姿勢を貫かないと、いつまで経っても人に任せることはできないです。
人に任せることができないと、仕事を一人でたくさん抱えてしまうため、本当にやるべきことができなくなります。
役職なんて自慢にならない。
僕が社長なら鼻が高いし、社長って呼ばれたいけどな~
肩書きがどう変わっても、いつも中野さんは「中野さんって呼んでね」と言ってきました。
会社の役職なんて、ただのポジションに過ぎず、それぞれの責任の範囲の違う役割を担っているだけです。
そのため、人格とはまったく別で、社長だからといって踏(ふ)ん反(ぞ)り返るのはおかしいです。
仮に社長がエライとしても、世の中には社長なんてたくさんいます。統計によると、日本国内だけで400万を超える会社があります。つまり、社長もその数だけいるってことです。役員なんてさらにいます。
こんなに世にあふれるポジションに就くことは、なんの自慢にもならないです。それに交代や退任で、入れ替わることもあります。
人生は取るに足らないもの。宇宙の中の一瞬のまばたき。
地球のずっと外側、宇宙空間から眺めてみれば、自分の人生なんて、見えるか見えないかの取るに足らないものです。
人が一人、 生まれて死ぬまでの時間は、宇宙に流れる時間のほんの一瞬です。まばたきにも満たないほどです。それは誰もがそうで、この世に存在するものすべてが同じです。大したことはないし、 この世に永久に役立つものをつくり出すことはできないです。
なんでも気楽にやってみたらいいです。
自分が役に立つ存在になると考えるのは奢(おご)りです。もちろん役立とうとする努力は大切ですが、今日一日を楽しくありがたく味わって過ごしましょう。
まとめ
- 今日がすべて。
- 今日できることは、今すぐやる。明日死ぬかもしれないから。
- 周りになんて、合わせなくていい。自分の中のレジスタンスを守り抜く。
- とにかく進め、だけでは危険。いつでもやめられる勇気を持つ。
- 世の中に安定はない。常に流れるのが自然の摂理。
- 捨てるセンスを磨く。好き嫌いを意識する。
- 予定を捨てる。ひらめきのための余白をつくる。
- 人付き合いを捨てる。未来を語れる仲間だけでいい。
- 慣れを捨てる。見知らぬ人との会話が刺激になる。
- スマホで観る貧しい映画は文化じゃない。五感で本物を受け止める。
- こだわりを捨て、相手が求めるものを差し出す。
- すべての行いは因果応報。責任と覚悟と希望を持つ。
- 未来をよくするための時間にエネルギーを費やす。
- 人に頼むなら、信じて任せる。
- 役職なんて自慢にならない。
- 人生は取るに足らないもの。宇宙の中の一瞬のまばたき。
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