こんにちは、あっきーです!
複雑で厄介に思える、このお金とはいったいなんでしょうか?
答えはシンプルです。お金の本質は「信用の数値化」です。
1万円の製造原価はわずか17円です。この1万円札に1万円の価値があるのは、日本銀行が「1万円の価値があります」と保証しているからです。ということは、実はいくらでも代替可能です。
人が、お金を合理的に扱いづらい理由の1つに「サンクコスト(埋没費用)」があります。
例えば、1000円で買った株が800円に下がってしまったとします。多くの人は「800円に下がった株価を1000円にしたい」と思います。起きてしまった損は意識的に忘れて、これから変えられることについてのみ努力する価値があります。
また、サンクコストと並んで、人間の意思決定を歪めるのが「機会費用」です。
AとBの二択の選択肢がある場合、Aを選ぶと、Bを選ばないことになります。機会費用とは、もしBを選んでいた場合に得られていた利益を指します。
このように、お金の問題に限らず、人生のさまざまな意思決定にあって、これらの存在を意識すると「不必要な損」が減ります。
ぜひ、覚えて使いこなしてみてください。
このブログではお金の増やし方、稼ぎ方を14個解説していきます。
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勉強になった、もっと知りたいと思った人はコメントをください。
Contents
「老後2000万円問題」から学ぶ「自分の数字」の重要性
実は、問題の本質は、「自分の数字」で計算することです。
2000万円は平均的な家計について計算した一例にすぎないです。
2000万円という金額が大きなインパクトとともに一人歩きして大騒ぎになりましたが、「老後資金はいくら有ればいいのか」という問題は、自分の数字で考える必要があります。
サラリーマンなら手取り所得の2割、フリーランスなら3割貯めていくと、老後のお金はつじつまが合って十分準備できます。
ぜひ、老後の2000万円問題は、自分の数字で考えてみてください。
「自分は100歳まで生きるつもり」で計算しよう
日本の平均寿命は、男性が約82歳、女性が約88歳です(2020年時点)。多くの人は「自分は長生きしない」と勝手に思い込む傾向があります。
自分の寿命は、平均寿命からプラス10年長く見積もっておいたほうがいいです。
将来お金が足りなくなるケースがあるためです。目減りしていく老後資金を見ながら「早く死なないと大変なことになる」と焦りながら生きるのは、気分のいいものではないです。
一方で、想定よりも早く寿命を迎えてしまっても問題はないです。余ったお金は子孫たちが喜んで受けとってくれます。
ぜひ、寿命は、長い期間生きるつもりで計算してください。
よい節約の3原則
無駄な出費をすると、お金は貯まらないです。節約できると、お金が貯まります。節約には、良い節約と悪い節約があります。
良い節約の3原則は、一つ目は確実、二つ目はストレスがない、三つ目は実害が小さいことです。
良い節約の代表としては、固定費を見直すことです。大きな固定費から順番に見直すといいです。固定費は、安い料金プランへの変更や解約といった「たった1回の決断」で出費が確実に減ります。まずは生命保険料や通信費、無駄なサブスクを見直し、減らしてみることが先決です。
ぜひ、3原則を意識して、良い節約を実践してみてください。
クレカ明細を家計簿代わりにしてムダな出費がないか定期的に確認
たしかに日々の出費を見えるようにすると節約がはかどります。だが、いちいち家計簿をつけるのはわずらわしいと思う人もいます。
そんな人は「クレジットカードの明細」を活用してください。
クレジットカードはなるべく1枚に集約すると支出の管理がシンプルになります。
ぜひ、クレジットカードを用いた家計管理を実践してみてください。
やるべきことは超シンプル インデックス・ファンド一択でOK
そして、あなた自身が立派な人でも、つまらない人でもお金は分け隔てなく同じように有効に働いてくれます。資産運用は平等です。
資産運用をするにあたり、まず急な出費が合っても借金をしなくて済む生活資金として、たとえば3ヶ月分を別途確保します。
それ以外のお金は有効な投資先に投資してください。
インデックス・ファンドのなかで、今なら「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」という商品を選ぶのがおすすめです。大きな特徴は、全世界に分散投資することができ、そして手数料が低いことです。
また、運用は、「なに」に投資するだけでなく、「どこ」で運用するかも重要です。つまり、運用するお金の置く「場所」です。
近年は、有利な投資資金の置き場所が用意されています。それが、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」、「一般NISA」です。それぞれ特徴がありますが、税金が得になる「器」を使いましょう。運用できるお金の全額でインデックス・ファンドに投資する程度のリスクをとっても大丈夫な人が多いです。
ぜひ、運用の方法としてインデックス・ファンドについて覚えてください。
投資の基本は<長期・分散・低コスト>
第一の原則は、「長期投資」
株式投資の本質は「短期間で売り買いすること」ではなく、「長期間持っておくこと」です。お金に働いて稼ぐ時間をたくさん与えるのが良いです。
第二の原則は、「分散投資」
リスクを分散して管理するのが投資のセオリーです。個々の株に投資するとブレが大きくなり、リスクも広がります。その点、インデックス・ファンドであれば、世界中の株式に幅広く分散することが可能です。じっと待っていれば、過去のデータでは、10年後には9割のアクティブ・ファンドのパフォーマンスを上回っています。
第三の原則は、「低コスト」
運用商品は手数料が高い時点で検討に値しないくらい不利になります。
ぜひ、この三原則を踏まえて、あなたのお金を働かせてみてください。
会社員であっても「個人商店」感覚で働く
自分自身のことを、一人社長で経営している「個人商店」なのだと捉え、勤め先の会社を「対等な関係を築いている契約先」だと思うと良いです。
会社は自分の働きを買っている大口の契約者の1つにすぎないです。
会社勤めしても、その会社に従属する必要はないです。会社を大口の契約先と考えると、「自分が何を提供できるのか」ということに敏感になります。質の良い商品でなければ、商品単価(給料)は上がらないです。
すると、自分が提供する商品の価値、つまり「人材価値」に敏感になります。
ぜひ、自分自身のことを、一人社長で経営している「個人商店」としてマインドセットしてみてください。
頼りになるのは自分の「人材価値」だけだ
組織だけに頼る人生は不安定で不自由です。自分の人材価値は、概念として「能力+実績」×時間」と表すことができます。
人材価値の基本原理として、同じ程度の「能力+実績」なら、より長く働くことができる若い人の方が有利です。それは、有用な能力をより長く提供してくれる可能性があり、時間の経過とともに仕事上の習熟による将来の能力アップも期待できます。
人材価値評価のベースになる仕事の「能力」を養うにも、「実績」を作るにも、「時間」が必要です。
そこで、自分の人材価値を軸とした「キャリア・プランニング」が重要です。
28歳までに自分の職業的専門領域を選択します。35歳ぐらいまでに自分のファーストキャリアでの人材価値の評価が確定します。45歳ぐらいから「60歳以降どのように、いつまで働いて、どれぐらい稼ぐか」について具体的な考えを持ちます。
人生は長くなり、ファーストキャリアとセカンドキャリアの両方が重要です。ぜひ、人材価値を意識して、能力や実績を、早くから積み上げてください。
「おもしろい人間」になるためにお金を使おう
20代からお金の運用をする人がいますが、そもそも20代で投資や貯金に回せる金額はたかが知れています。
投資の世界では、元手が大きいほどリターンも大きくなります。だから、その僅かなお金を投資したところで大したリターンは見込めないです。
そこで、「自分」に投資する重要性を考えてほしいです。
リターンを求め、出費を必要以上に我慢することによって、あなたの価値がショボくなってしまう方が大問題です。若い頃に「経験」を積まないのはもったいないです。まだ知らぬ新しい世界を覗いてください。
「人材価値」は「おもしろい人間」です。経験を積めば、魅力的でおもしろい人間になります。間違ってもつまらない人間にはならないでほしいです。
ぜひ、全力で自分の価値を作ってください。
能力と実績を獲得するには「2年間の集中的な努力が目処」
そういった組織人のために、どのような人生設計をすればいいか考えます。
理想を言えば、自分が専門にする仕事を28歳までに選択しておきたいです。
これはサラリーマンの能力的なピークは30代前半です。この年代は、仕事を一通り覚え、体力もあります。実績を重ねつつ、フレッシュな感覚もあります。責任ある仕事を任されるようになり、社内評価が決まっていく時期でもあります。
能力と実績の獲得には時間がかかります。「2年間」が一つの基準です。
2年間集中的に努力すると、「素人とは違う」と評価してもらえるぐらいに仕事を覚えることができます。しかし、2年間頑張っても進捗がない仕事は向いていないのかも知れないです。
ぜひ、時間を大切にして、2年間を基準に集中して努力してください。
「地位財」の追求をどこかで降りないと、幸福感が遠のく
しかし、お金だけを持っていても幸せを掴むことはできないです。
その一つの要因が「地位財」です。
地位財と正反対の位置にあるのが「非地位財」です。代表例として、レジャーなどに充てられる自由時間などです。こちらは他人と比較しなくても満足感が得られるものです。
お金があれば地位財を購入できます。しかし、地位財の購入は非地位財の支出を圧迫します。
たとえば、身の丈に合わない不動産を買ってしまうと、ローン返済に追われてしまい、残業時間を増やして稼ぐ必要があるかもしれないです。その結果、せっかく購入した住居で過ごす時間が減ってしまうことが考えられます。
地位財にこだわり続ける限り、資産は増えにくいし、家計は圧迫されます。その結果、生活の満足度まで下がるかもしれないです。
ぜひ、比較しなくても満足感を得られる非地位財を追求してみてください。
幸福≒「自由の拡大」+「他人の承認」
人間の幸福感を構成する要因は、1自由(自己決定)の拡大と、2他人の承認、の2つです。
自由の範囲の拡大とその行使は人に幸福感をもたらします。自由の拡大のために、「お金」はそれなりに有効です。
また、お金を得るために自由を差し出すことが有効ということも言えます。つまり、「自由」と「お金」は交換性が高いです。
しかし、人間は自分が「したいことができる」というだけで十分な幸福感を得るようにできてはいないです。例えば、高価な車を手に入れても、感心してくれる第三者がいないと十分な満足感は得られないです。ただし、お金を使って他人の歓心を買っても、自己肯定感にはつながりにくいです。
「他人の承認」を得るためには、先天的な能力、容姿、性格など、要素の差があることは事実ですが、後天的な行動や経験などを通じて「おもしろい人」「信頼できる人」「喜ばせてやりたい人」などになることは十分に可能です。
ぜひ、「信用」や「仲間」をなによりも重視してください。
お金持ちになることと、人生の楽しさはまったく別
広い家、高級料理、高級外車、海外旅行など、お金持ちになってできることは限られています。実際ひととおりやってみたら「こんなものか」で終わりです。
お金をたくさん持つことと、人生が楽しくなることは、全く別の話です。
ぜひ、お金に振り回されず、自分が楽しめることをやってください。
人間の最大の罪は不機嫌である
人生には、楽しむことや学ぶことなど「お金で悩むこと」以外にやるべきことがたくさんあります。
お金のことだけに悩むのは合理的ではないです。
お金は単なる手段です。サンクコスト(埋没費用)や機会費用に気をつけながら、合理的に淡々と付き合うべき対象にすぎないです。
「人間の最大の罪は不機嫌である」とは、ドイツの詩人ゲーテの言葉です。イライラしても自分にとってはロクなことはないです。お金について不安を抱えていると上機嫌でいることが難しいです。
ぜひ、機嫌よくいるために、お金とは合理的に付き合ってください。上機嫌でいれば、結果的にお金も自分のもとへ巡りやすくなります。
まとめ
著者 山崎元、堀江貴文
- 「老後2000万円問題」から学ぶ「自分の数字」の重要性
- 「自分は100歳まで生きるつもり」で計算しよう
- よい節約の3原則
- クレカ明細を家計簿代わりにしてムダな出費がないか定期的に確認
- やるべきことは超シンプル インデックス・ファンド一択でOK
- 投資の基本は<長期・分散・低コスト>
- 会社員であっても「個人商店」感覚で働く
- 頼りになるのは自分の「人材価値」だけだ
- 「おもしろい人間」になるためにお金を使おう
- 能力と実績を獲得するには「2年間の集中的な努力が目処」
- 「地位財」の追求をどこかで降りないと、幸福感が遠のく
- 幸福≒「自由の拡大」+「他人の承認」
- お金持ちになることと、人生の楽しさはまったく別
- 人間の最大の罪は不機嫌である
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