『99%はバイアス』ひろゆき著

こんにちは、あっきーです!

はるか昔、太陽が地球の周りを回っていると信じて生きていた人は、地球が太陽の周りを回っている事実を受け入れられなかった歴史があります。

いわゆる、天動説と地動説です。そんな親の姿を見て、当時の子どもは「親の考えは古い」と反発したでしょう。

そうやって世代が入れ替わっていくにつれて、徐々に人間は新しい概念を受け入れていきました。

直感的に信じてしまう天動説のようなものを、「逆で考えるとどうだろう」と、あなたなら考えることができますか?

大切なのは、最初の1秒に批判的な思考ができるかどうかです。それさえあれば世代を超えなくても、人は地動説を受け入れられたはずです。

いくら説得しようと、データを与えようと、意外と人は真実を信じないです。

素晴らしい情報でも、聞く耳を持っていなければ効果がないです。

人は、自分自身は思い込みから逃れ、逆に他の人はあなたに対して思い込みを持ちます。そのギャップが影響力になります。

影響力を持つためにキーワードになるのが、バイアスです。

バイアスとは、一般的に認知の歪みのことを指します。偏見や誤解のことです。

人間の脳を持つ限り、人はバイアスから逃れられないです。だからこそ、その扱いについて学ぶ必要があります。

バイアスに無自覚で、何でもかんでも素直に受け入れると、どんどん人に騙されます。このブログでは、思い込みを無くして人生を豊かにする方法を9個解説していきます。

バイアスの危険性についてよくわかった、バイアスを避ける方法が理解できたという人は、コメントください。

参考文献

⬛99%はバイアス(ひろゆき著 / ダイヤモンド社)
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Contents

人は思い込みでできている。

「私にはバイアスがないから絶対に騙されない」と思った人、その思い込みが既にバイアスの中にいます。

そうではなくて「自分は騙される」「自分は間違える」という可能性を受け入れることで、初めてバイアスから逃れられます。

大切なのは2つ。

  1. あなた自身がバイアスに自覚的になること
  2. 他の人たちにバイアスが存在することを知っておくこと

この2つを知ることで、他人との差が生まれ有利に生きることができます。

童話の『裸の王様』を知っていますか?

透明の洋服を渡された王様は、心の中で「私には見えない」と気づきました。しかし、嘘をついて「私には見える」と言いました。

虚栄心が邪魔したということです。

逆に心の中で「服は見えないけど、これでみんなを騙せるかもしれない」というしたたかさがあれば、まだマシだったかもしれないです。

バイアスの概念があれば謙虚になれるのに、自分を賢く見せようとしてしまったことが、問題になりました

人に騙された後、間違えた後、どんな判断をするか、この1秒の扱い方が大切です。

ポイント

実際は、認められたい、好かれたい、かっこつけたいと考えてしまう人が多いです。

問題が起こるときは「1秒の気づき」、これが大事であることを覚えておいてください。

騙されることの本質。

騙される人はなぜ騙されるのか。実は無意識に自分から騙されにいっているところがあります。

騙される人の特徴は、目の前の人の心の中に、勝手に同情してしまうことから始まります。

「あの人は忙しそう」「おそらく悲しんでいる」そう考えているうちに、相手に感情移入して「自分を賢く見せたい」「かっこよく見せたい」という思いが絡んできます。そこが自分で自分を騙す瞬間です。

例えば...
セールスをする時、必死になって顧客に声をかければ、そのうち何人かは商品を買ってくれます。

100人いれば、その中の数人に罪悪感が芽生えるからです。

実際、高額商材の詐欺に引っかかる人にも「この人なら騙されてもいいか」と思ってしまう瞬間があるそうです。

もしあなたが騙されやすい自覚があるなら、あえて自分から断る練習をすることが大切です。

「これ食べていいですか」とスーパーで試食したり、「これ着てみていいですか」とアパレルショップで試着してみてください。

 

大切なのは、その後に断ることです。「ちょっと考えます」「イメージと違いました」と言ってしっかり断ってください。

自信がない人は財布を家に置いて、お金を持たずにやってみることがおすすめです。

最初は「財布を持っていないのに、冷やかして申し訳ない」と思うかもしれませんが、回数を重ねるうちに気にならなくなります。

ポイント

ナンパや飛び込み営業も同じ構造で、何度も断られると慣れていきます。断る力に自信がない人は、まずは練習から始めてみてください。

才能=年収ではない。

才能と食っていく力は違います。

天才的な数学の能力がなくても、会計士の仕事はできますし、プログラムを書く才能がなくても、プログラムでお金を稼ぐことができます。

例えば...

音楽の場合、大衆に向けてマーケティング的に曲を作れる方がお金を稼ぐことができます。

日本一の印税を稼いでいる音楽プロデューサーは、音楽的な才能で言えば日本一ではないです。

つまり才能がない人にも、チャンスが転がっています。

今や誰でもコンテンツが作れる時代です。動画を作ってYouTubeにあげたり、文章を書いてブログにあげたり、漫画を描いてTwitterにアップしたり、その中で成功する人は才能だけじゃないはずです。

コンテンツを作って成功するのは、ノルマを決めてコツコツ作る人だよ!

あなたはサザエさんの中で面白かったエピソードを5つあげられますか?

おそらく多くの人ができないです。

何十年も毎週日曜日に必ずオンエアしているのに、たった5つすら思い出せないのが現実です。

何かコンテンツを作っている人は、完成度やクオリティにこだわるのではなく、締め切りを設けてみてください。

大切なのは、締め切りになったらどんなに満足していなくても公開することです。

いつもより面白さが20%くらい落ちても、きっと気づかれないです。

一発逆転を狙うより、安心感を積み上げていくイメージです。

ぜひやってみてください。

老害になってしまう瞬間。

人は柔軟な考えを持つ人と、頭が固い人に分かれます。

特に社会的に一定のポジションになったことのある人は、頭の固い人が多いように見えます。

まさにそのような人の行き着く先が老害です。

これまでの自分の行いを「全て正しかった」と解釈している人は、どこかのタイミングで若者の考えとズレが生じます。

現状維持バイアスの特徴

新しい仕組みが登場すると、変わることのリスクのほうに目がいってしまいます。

よくわからない不安が出てくるから、とりあえず反対という立場を取るようになります。

大切なのは、新しい仕組みが出てきた時、1秒でそれを理解しようとするスタンスを取ることです。

新しいものを受け入れるためには勉強が必要です。自分が理解するまで、専門家の話を聞いたり、自分から調べることをしないといけないです。

歳をとって偉くなった人は、「教えてください」ということをなかなか言えないです。

ポイント

あなたが最後に他人から教わったのはいつですか?

社会が成長し、人生が続く限り、学ぶことに終わりはないです。いつも謙虚に学ぶ姿勢を保っていってください。

同調圧力にあらがう。

同調圧力とは、会議の場や集団で集まった時に、自分の意見が言えなくなるような力のことをいいます。これにあらがうのは簡単ではないです。

ただし、「今自分は間違いなく同調圧力を感じている」と、1秒だけでも自覚的になることはできます。

日本人は一般的に、暴動やパニックが起こりにくい性質と言われます。

しかし、それは良い部分だけではないです。同調圧力に弱いという見方もできます。

暴動やパニックが起こらないのは、日本人が「目立つことが恥ずかしい」と考えるからです。

そのデメリットとして、街で倒れている人をすぐに助けなかったり、道で困っている人を見て見ぬふりするような面も持ち合わせています。

同調圧力にあらがうためには、まず「みんな」という言葉に注目することです。

これはとても便利な言葉で、人の目を気にする脳の特性を逆手にとって、相手を騙すときに使われます。

「みんなこの商品を買っていますよ」と言って、高額な商品を売りつけるような方法だね。これを真に受けないことが大切だよ!
「みんなって誰ですか」「みんなって何人ですか」と聞いてみてください。

そうやって聞いてみると「〇〇さんだけですが」「2人くらいから聞きました」と、実はそんなに人数がいないことに気づけます。

この同調圧力に気づくことから始めてください。「みんな」という言葉には要注意です。

謙虚になる。

周りの同調圧力に気づき、子供のような視点を持ち続けることは大切です。しかし、あなた自身も裸の王様になる可能性があります。

例えば...

能力以上の給料をもらっている時や、実力以上に評価を得られている時。

このような場合、あなた自身が裸になっていると気づく必要があります。

一方で、人は自己評価が高くなりがちです。

「あの人はなぜうまくいくのか」そう感じた時も、1秒でどんな反応するかが重要です。

「すごい」と素直に思うのか、「どうせまぐれだ」と斜めに構えるのか。人間の脳には、自分の成功は実力だと思っても、他人の成功は運だと感じてしまう傾向があります。

他人の成功を素直に認められる人は、その相手に近づくことができます。

仲良くなることで、「あれってどうやったの?」「こういう時あなたならどうする?」とアドバイスを聞けます。これが大切です。

あなたがうまくいくためのコツは、たった1つ、素直に聞くことです。

盗み取るのも良いけど、人は見えないところで工夫していることが多いよね...

それなら、最初からストレートに「どうやったんですか?」と聞けばいいです。

無駄が多い人や伸びない人になっていくのは、うまくいっている人を斜めに構えて見ることが原因です。

ヘタに自己流の方法にとらわれ、やり方を変えない人が多いです。

凡人の多くは「自分にはセンスがある」と思い込んでいます。

一方、できない人はプライドを捨てて、できる人にコツを聞きます。天才に追いつくにはこの方法しかないです。

ポイント

周りでうまくいっている人に、素直にコツを聞いてみてください。

自分が裸であることに気づくのが、そのきっかけになります。

反射神経の重要性。

あなたは仕事で重要なものは何だと思いますか?

斬新なビジネスアイデア、ユニークな人材、営業力かな...

どれも違います。ビジネスで勝つのに必要なのは「スピード」です。

ビジネスは、すべて、どこかの企業がアイデアを実行するところから始まります。

例えば...
ネット上にコミュニティサイトを作ろう、簡単においしいパンを量産できる機械を作ろう、というように、誰かがアイデアを思いつき、それを実行します。

いち早く実現できた会社が、うまくいき始めます。

しかし問題もあります。それは、後発で始める人との競争です。どんなアイデアも、残念ながら真似される運命にあります。

さらに、先に進めている方の弱点を外から研究しているため、後発の方が有利です。このようにして競争が起こります。どんなアイデアも最後はスピードで追いつかれます。

ここでいうスピードとは、改善する回数です。まず作ってみて、失敗して、やり直す。その試行錯誤を何回繰り返するか、これを怠けていると、あっという間に追いつかれます。

「来年こそ頑張ろう」という言葉があります。ここにバイアスが生じます。

年が明けても同じあなたがいるだけなので、ガラッと変わることはほとんどないです。

同じ環境で、同じ目標を立てて、ただ決意だけ新たにしているだけなら、何も変わらないです。

「この1年間思ったより頑張れなかった」と思う人は、自分のことを「やればできる」と思いすぎています。

大事なことは「自分はしょせん頑張れない性格なんだ」ということを受け入れて、目標を下方修正することです。

たくさんの目標の中から、どうしても達成したいものを1つに絞り込み、残りを諦めてください。

「流れ星に願い事を3回言えば叶う」という迷信がありますが、これはあながち間違いではないです。

ポイント
流れ星が見える一瞬の間に、願いが思い出せるかどうかがポイントです。

目標を一瞬で思い出せる人はずっとそのことを考えているため、目標に向かって正しく、毎日やるべきことをやっていて、だから夢も叶います。

目標を1秒で思い出せるくらい頭の中で強くイメージしてください。このような反射神経が大切です。

細かいことを横に置く。

あなたは勉強が好きですか?今は勉強が好きだという人も、はじめは絶対に勉強嫌いだったと思います。

幼少の頃に運良く成功体験を持てると、後天的に勉強好きになります。

例えば...

英単語のスペルの問題があったとします。筆記試験ではspeakという単語をspeekと書くと✕‬になります。

しかし話す場合は、スペルなんかどうでもいいのです

このような細かいことが勉強を嫌いにさせます。最初のほうは、相手に伝わればそれで良いはずです。

役に立つことより正しいことを先に押し付けられるから、勉強嫌いになってしまいます。

スペルのミスや、漢字の書き順など、細かいことばかりを指摘する教師や大人は、「自分が正しいことをしている」という正義感があるから、タチが悪いよね!

大人になってからの勉強は、自分の目的を優先させるようにしてください。

細かいことは横に置いて、どんどん勉強することが大切です。最後に時間が余ったら、細かな知識を回収すればいいです。

この心がけをするようにしてください。

ミスをした後の1秒。


優秀かどうかは、ミスをした後の対応に現れます。大前提として、人は誰もがミスをします。どんなに学歴が高かろうが、華麗な経歴だろうがミスをします。

その点は全員が平等です。ただし、その後の反応は人それぞれです。

残念な人は、1秒で「第三者のせいにする」「言い訳を用意する」ことを考えます。

一方で、本当に優秀な人は、1秒でミスを認めます。

たとえ納得いかなくても、自分の中の原因を考えます。そして、同じミスを繰り返さないために、仕組みを変えたりします。

ポイントは、とりあえず笑顔でいるようにすることです。こうすることで、俯瞰して物事を見れるようになります。

自分のミスを笑えるようになると、 「この主人公はどうやって問題を解決するのか」 と、第三者の目線で感じるようになります。

このスキルが身に付くと、人生で何が起きても楽しむことができるよ!
例えば...
遅刻している時も、「相手を怒らせないためには、どんなメールを送って、どんな手段で行けばいいか」と戦略的に考えたりできる。

これができない人は、 「怒られる」と悲観的になってしまって、逃げ出すようになります。

困った時ほど、一瞬だけ笑顔を作る。 とりあえず笑ってみることで前向きに考えるのはとても大切なことです。

一人のときに、こっそり実践してみてください。

まとめ

解説は以上です。本書で繰り返し言われていたのが「自分が裸であることを認めよう」と言う言葉です。

最近は親ガチャ、新卒ガチャなど、ガチャガチャのように運要素の強いものを〇〇ガチャと呼びます。言ってしまえば、世の中の物事はほとんどガチャです。

大切なのは、恵まれた環境にいる人は「自分の実力だ」と勘違いしないことです。

普通の家庭に生まれた人は、「自分は運がよかった」と思うことで、謙虚になれます。この視点を常に持って、謙虚に生きていってください。

今回の解説が面白かった、実践してみようと思ったという人はコメントください。

    『99%はバイアス』
    1. 人は思い込みでできている。
    2. 騙されることの本質。
    3. 才能=年収ではない。
    4. 老害になってしまう瞬間。
    5. 同調圧力にあらがう。
    6. 謙虚になる。
    7. 反射神経の重要性。
    8. 細かいことを横に置く。
    9. ミスをした後の1秒。

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