自己肯定感が高まる うつ感情のトリセツ   中島 輝著

あっきー
こんにちは、あっきーです!

あなたは最近落ち込んだり、イライラしたりすることが増えましたか?やる気も出ないし、なんだかいつも疲れている気がすると感じたことがありますか? 

もしかしたら、将来に対する漠然とした不安やうまくいかない人間関係を抱えて疲れや孤独や苛立ちを感じている可能性があります。この本の著者の中島さんは「ストレス以上、うつ病未満のマイナス感情」を「うつ感情」と名づけました。うつ感情は、中島さんの造語です。なので、これについての統計データがあるわけではないです。ただ、講座などを通じて毎月600人もの人たちのセラピーやカウンセリングをしています。中島さんは、肌感覚ではうつ感情に苦しめられている人が増えていると感じています。うつ感情はとてもあいまいなものです。本当はその気持ちにさいなまれているため、うまく言葉にできず、我慢しているだけの人もいます。

あっきー
完全なうつ状態ではなく、うつになる一歩手前、というところですね。

でも、安心してください。このブログを見ているあなたは「大丈夫」です。なぜなら、そんな自分の状態に気づいて今の状態を受け入れたうえで一歩を踏み出すことができます。心の回復への道が始まるからです。

大切なことは「漠然とした感情にも意味がある」と知ることです。そして、あいまいな不安やネガティブな感情を抱く自分を許して認めてあげることです。そうすれば、自己肯定感が高まっていきます。

モコ
自分を許して認めてもいいんだと思えるだけで心がラクになるね!

このブログでは、自己肯定感が高まる うつ感情のトリセツ12個解説していきます。うまく心の回復を対処することができた人や自分の心の管理ができた人は、ぜひコメントください。

参考文献
⬛うつ感情のトリセツ~自己肯定感が高まる(中島 輝著 / きずな出版)

Contents

いま「うつ感情」を抱く人が増えている

「前はこんなに落ち込まなかったのに最近気分が下がる」「些細なことでイライラする」。そんな漠然とした「うつ感情」を感じる人が増えています。

新型コロナウイルスのパンデミック以降、日本国内で2倍以上に増えたことがあきらかになりました。このパンデミック以降、うつ病・うつ状態の人が増えたのは主に3つの要因があります。

うつ状態が増えた理由
1.感染症に対する不安
2.環境の変化
3.ネガティブな情報

1.感染症に対する不安

ウイルスという見えないものに対する恐怖です。感染原因の特定や可視化ができず、具体的な対策が難しいため不安ばかり膨らんでしまいます。新型コロナウイルスは社会に大きな打撃を与えました。だいぶ落ち着きましたがマスクを外している人は少ないです。やはり心の奥底で不安な人は多いです。

あっきー
ウイルスという見えないものであるからこそどこで感染するかわかりません。
そういった不安から人々はストレスを感じてしまうのが現状です。

2.環境の変化

たび重なるまん延防止など重点措置、緊急事態宣言や家族の密集性が高まるなどの環境の変化です。経済的な打撃やワクチンが広まっても先の見えない将来の不安、社会に漂う閉鎖感でマイナス感情を引き起こしてしまいます。

モコ
まん防や緊急事態宣言は期限が決まっているけど急に延長されたりするから、
それもストレスだよね。

3.ネガティブな情報

ネガティブなデータやニュースばかり報道され、目にする情報の多くが不安をさらに煽る情報に偏っています。

うつ感情は、若い世代や失業者、非正規雇用者が影響を受けています。今後は中間層にまでその波が広がると言われています。そのため「うつ感情」を持つことが当たり前のような社会になっています

モコ
こうしてみるとコロナが流行ってから不安を煽るようなことばかりですね。

あっきー
そうですね。
なので、いかにストレスを発散していくかが重要になってきます。

「自己肯定感」が低くなると、人と比べてしまう

「自己肯定感」をつくる要素である「自己受容感」や「自己信頼感」も低くなることで他人と比べてしまう負のループに陥ります。年齢や職業などによってコロナ対策の最適な答えが違うため自分と他人を比べすぎてしまいます。

他にも...
・若年層、現役世代、老年世代などの年齢
・サービス業、観光業、製造業、医療など仕事
それぞれ最適な答えが異なる。

つまり、本当に似た状況の人でない限り悩みを分かち合うことができないのです。複雑になる人間関係の中でさらにストレスが増しているわけです。

また、新型コロナウイルスやウクライナ情勢の暗いニュースの状況に拍車をかけて自己肯定感を低くして他人と比べてしまう負のループに陥ります。

「うつ感情」ってなに?

うつ病は、日常生活に強い影響が出るほどの落ち込みや意欲を失うことが続く病気です。症状が重い場合は「生きている価値がない」「死にたい」などと絶望することがあります。これらは、新型コロナウイルスのパンデミックなど社会の変化による複雑な要因が原因です。

うつ感情
木々がうっそうとしげっている状態・・・「うつ感情」
気分がふさいだり、そうかと思えばもとに戻ったり、また下がったりを繰り返すような状態
※「うっそう」は漢字で「鬱蒼」と書きます。この状態がひどくなると「鬱病(うつびょう)」になっていきます。

そこで「木は木、川は川、山は山」というようにそれぞれ整理して適切に対処する必要があります。「木」「川」「山」はそれぞれ「心」「体」「人間関係」と考えることです。ごちゃごちゃしていた心、体、人間関係が整えていくと「自分だけの1枚の絵」を描けるようになります。

あっきー
一旦冷静になって、客観視するということですね。

朝から起きると憂鬱と思った時は、
憂鬱になることのメリットとデメリットを比べる

いったん根本に立ち戻り「何が自分をこんなに憂うつにさせるのだろう」と自分に話しかけることです。ちょっとした「原因探し」をするわけです。具体例として、憂うつな気分を客観視することです。

「それって本当に自分の人生にとって重要?」「こんなにエネルギーを使うようなこと?」このように思い込むことが自分の人生にとってメリットがあるのか、デメリットがあるのかはっきりさせることです。これだけでも気持ちが楽になります。

自分と対話して「それって何が原因なのか?」「こんな気分になるメリットは?」と振り返ってみることです。すると心の状態がどんどんよくなります。ぜひ、「原因探し」をしてください。

モコ
自分の気持ちに素直になって見つめてみるということだね!
みんなも原因探しをしてみよう!

夕方になるとネガティブなことばかり考えてしまう時は
明るくて人がいる場所へ出かけてみる

気分が落ち込んだら、自分の気分が上がる趣味などをしてみることです。夕方は「ゆっくりしないといけない時間だよ」と知らせています。

モコ
夕方って確かに寂しい気持ちになったりするよね...

夕方は誰でも気持ちが揺れ動きやすい時間帯です。そんな時は「ま、なんとかなるさ」と言うことです。そして言いながら、掃除や皿洗いをしてみることです。つまり、ネガティブな気持ちをかわせばいいのです。人間の基本的な欲求のひとつである「愛と所属の欲求」が満たされます。心が楽になります。

夕方は誰でも落ち込みます。そんな時は気分が上がる趣味などしてください。そうすれば、ネガティブな気持ちをそらすことができます。

「明日会社に行きたくないな」と思った時は
「イヤ」という気持ちに点数をつけて
冷静に眺めると心がラクになる

「うつ感情」を増やしているには自分自身です。自分の気持ちを数値にしてつかまえることです。そうすれば、感情に振り回されずに自分でうご動かすことができます。

エモーショナル・スケーリング

「本当にイヤ」という気持ちについて「どのくらいのレベルか」を数値化にして客観視する方法

⇨本当にイヤと思っていたことでも「あの最悪な時を考えたら4点くらいかな」「10点満点中6点だから、なんとかカバーできるだろう」と自分の感情に向き合える状態をつくることができる。「この気持ちは何点くらいだろう?」と冷静に振り返ると意外と高くない場合が多いです。

「うつ感情」を増やしているには自分自身です。ぜひ、自分の気持ちを数値にしてつかまえてください。

「こんな自分が大嫌い」と思った時は
自分と真剣に向き合っているからです。
その気持ちを「強み」に変える

コンプレックスを感じる人ほど自分と向き合った人です。そこまで勇気があった自分を褒めてあげて自信を持って前へ進むことです。

例えば、くせ毛と直毛の人が互いにうらやましいと思えるようにいつも自分の思い込みを外すことです。コンプレックスを強みに変えることができます。「心の余白をつくるワーク」などを使って自分を客観視してください。

心の余白をつくるワーク
・いま心の中で思っていることや楽しく感じることを紙に書き出す
・悔しいことなど、心の中でネガティブな感情もすべて書き出す
書き出すことで今の自分を客観的に見つめることができる

コンプレックスを感じる人ほど自分と向き合った人です。だから自分に「よくコンプレックスと向き合ったね」と褒めることです。自分を褒めてあげて自信を持って前へ進んでください。

「あれもこれも、やらなきゃ」と思った時は
「ねば」「べき」を捨て去って
自分の「好きかも」を最優先にする

自分の「やりたいこと」「好きかも」を優先にすれば自由を謳歌できます。人生は、多少ハラハラドキドキするくらいのほうが楽しいです。不安からなにかにしがみついて「ねば」「べき」で生きるよりも自分で決めて、責任を持ったほうが正しい方向の努力ができます。

「ねば」「べき」の脱出方法
やりたいことや好きなことを紙に書き出す
・いつまでにやり遂げるか日程を決める
・紙に書くだけでなく1週間以内に実行に移す
これらを繰り返すだけで常識にとらわれてしまう心の状態が改善される

素敵な人生のために「ねば」「べき」という義務を捨て去ってください。そうすれば、自分の「やりたいこと」「好きかも」を優先にすれば自由を謳歌できます。

あっきー
自分で自分を束縛してしまうとしんどくなります。
ぜひこの脱出方法を繰り返して人生を楽しみましょう。

「まわりに合わせすぎて疲れる」時は、
あなたと同じ考え方の人はひとりもいません。
ものわかりは、意外と悪い方がいい

自分と同じ考え方の人はひとりもいないです。パートナーとの関係や会社での人間関係がイヤになる人はたくさんいます。「ここは自分が黙っておけばいい」「ここはいい人にしておこう」とまわりに合わせすぎて、ものわかりのいい自分を演じてしまいます。

そのため、自分の思いや感じている気持ちを勇気だしてそのまま相手に素直に伝えることが大事です。

人生とは航海
この世に生まれた瞬間から僕たちは人生という大海原への航海に旅立ちました。
人生は、そもそも危険(傷つくこと)が多い場所です。
だからこそ、まわりに合わせてフラフラと航海してはいけないです。
ものわかりは意外と悪い方がいいです。「最後はうまくいく」と信じて自分の目的地に向かって誰の目も気にせず堂々と進んでください。

自分と同じ考え方の人はひとりもいないです。人生にはいろいろな天候があります。うまくいかないときがあることは当然です。そんなときは、自分の思いや気持ちを羅針盤にして進んでください。

「ぜんぶ自分でやらなきゃ」と思った時は、
もっと人に頼っていい。
そうすることで、人に幸せを与えられる人になる

「人に頼ってもいいんだ」と思えることが大切です。人に頼られて気分が悪くなる人はほとんどいないです。みんな「人の役に立ちたい」と思っており、人から頼ってもらえるとうれしいものです。

仕事やプライベートにおいて、身近にいる人に助けを求めると案外解決策が見えてくることがたくさんあります。

例えば...

  • プライベートで助けてと言える知人や専門家を紙に書き出す
  • 仕事で助けてと言える先輩、後輩、専門家を紙に書き出す
  • 人生で悩んだときに参考にしたい生き方をした偉人を紙に書き出す

これらを書き出してみることで見えていなかったことがたくさん見えてきます。

「人に頼ってもいいんだ」と思えることが大切です。人に頼ることで人に幸せを与えられる人になれます。もっともっと「お願い」「助けて」と言ってください。

モコ
我慢したり助けを待っているだけじゃ何も解決にならないよ!
勇気を出して自分から助けを求めに行こう!

「ダメな自分にうんざり」した時は、
「自分を大切にする人生」へとシフトしていくこと

自分のいいところをピックアップすることです。自分を大切にしていく生き方に少しずつシフトすることが大事です。アドラー心理学では「自分の人生は自分で決めることができる」と考えます。なので、比べるなら1年前の自分と比べてください。去年より自分がどれだけ成長できたか、そっちのほうが大事です。

モコ
他人と比べるより過去の自分と比べた方が成長を感じられるよね!

例えば「1年前の自分と今の本書を読む自分とで、どんないい点が増えたか?」。それを3つ書き出してみることです。

自分のいいところをピックアップすることです。そうして自分を大切にしていく生き方に少しずつシフトしていってください。「自分がいったいなにを成し得るのか」を考えるほうがよほど大切です。他人とはまったく異なる、唯一無二のすばらしいものを持っています。

「イヤなあの人が頭から離れない」ときは、
自分のためにならない人間関係とは距離を置いて
新しい出会いを探すこと

ムカつく人との関係にとらわれるよりも、どんどん新しい人間関係をつくっていくことです。人生の価値を高めてくれます

良質な人間関係をつくる方向へと意識して目を向けていくことです。

例えば...
1.自分の目的を紙に書き出してそこからチャンスを見つける
「ダイエットをするとしたらヨガのスタジオに通う」
「英語を習得するなら英会話のサークルに入る」2.好きを軸にしてボランティア活動に参加してチャンスを見つける
・「捨て犬の保護なら自分の嗜好やミッションに合う人たちの出会い」
・「地域活性コミュニティなら好奇心旺盛な人たちとの出会い」→これらネガティブな関係を断ち切るにはどんどん新しい場で人間関係をつくったほうがいい。
特にボランティアの場では、いい出会いがある可能性が高い。また、価値が大きい。

ムカつく人との関係にとらわれるよりも、どんどん新しい人間関係をつくっていくことです。ネガティブな場や関係から距離を置いてください。

あっきー
自分がイヤだと感じる場所にわざわざいる必要はないです。
イヤだと感じたらその場から離れましょう。

『自己肯定感が高まる うつ感情のトリセツ』について解説しました。今回の解説が参考になった、実践したいという人はコメントをください。

うつ感情のトリセツ
1.いま「うつ感情」を抱く人が増えている
2.「自己肯定感」が低くなると、人と比べてしまう
3.「うつ感情」ってなに?
4.朝から起きると憂うつと思った時は、憂うつになることのメリットとデメリットを比べる
5.夕方になるとネガティブなことばかり考えてしまう時は明るくて人がいる場所へ出かけてみる6.「明日、会社に行きたくないな」と思った時は「イヤ」という気持ちに点数をつけて冷静にながめると心がラクになる
7.
「こんな自分が大嫌い」と思った時は自分と真剣に向き合っているからです。その気持ちを「強み」に変える
8.
「あれもこれも、やらなきゃ」と思った時は「ねば」「べき」を捨て去って自分の「好きかも」を最優先にする
9.
「まわりに合わせすぎて疲れる」時は、あなたと同じ考え方の人はひとりもいません。ものわかりは、意外と悪いほうがいい
10.
「ぜんぶ自分でやらなきゃ」と思った時は、もっと人に頼っていい。そうすることで、人に幸せを与えられる人になれる
11.
「ダメな自分にうんざり」した時は、「自分を大切にする人生」へとシフトしていく
12.
「イヤなあの人が頭から離れない」ときは、自分のためにならない人間関係とは距離を置いて新しい出会いを探す

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⬛うつ感情のトリセツ~自己肯定感が高まる(中島 輝著 / きずな出版)

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