こんにちは、あっきーです!
しかし、焦ったり、無理してはいけないです。
だからといって、諦めてはいけないです。
この本の著者の佐藤優(さとうまさる)さんは、もしも40代末から定年後の戦略を練り、50代は試行錯誤しながら定年後に向けた準備を進めていたであろう自分を想像しながら執筆したそうです。
50代からも充実した生活を送るための方法が92個紹介されています。
今回はその中から、特に大切な8個を解説します。
これからの生き方を考えるときに、ぜひ参考にしてください。
勉強になった、もっと知りたいと思った人はコメントください。
Contents
付き合いは、本当に大事な人だけにする
残り時間がだんだん限られてくるため、時間に対する意識も、その使い方も、当然変わってきます。
30代、40代は仕事に集中し、成績を上げ、競争に勝ち残ることに費やす時間が多かったはずです。社内の人間関係も大事だし、社外の人脈も広げていかなければならないです。
しかし、50代になると、いろいろなことがはっきりしてきます。現実もある程度見えてきます。
自分の能力や適性、組織や会社の限界がわかってきます。すると、むやみにがんばる必要もなくなってきます。
仕事に投入していたエネルギーや時間を、家族や友人などとのプライベートな人間関係、個人的に興味のある分野へと次第にシフトしていくのが50代です。
▼プライベートな人間関係、個人的に興味のある分野へと次第にシフトしていくのが50代
- 50代になると、いろいろなことがはっきりしてくる。現実もある程度見えてくる。自分の能力や適性、組織や会社の限界がわかってくる。すると、むやみにがんばる必要もなくなってくる。 仕事に投入していたエネルギーや時間を、家族や友人などとのプライベートな人間関係、個人的に興味のある分野へと次第にシフトしていくのが50代。
「第二の収入源」を模索する
これからの時代、退職金や年金だけで悠々自適(ゆうゆうじてき)という生活は望めないです。そのため多くの人は、体が元気なうちは何らかの仕事をして稼ぎ続ける必要があります。
- 成功事例に学ぶこと
具体的には、退職して第二の仕事人生で成功している先輩を訪ね、いろいろ話を聞いてください。または、本や雑誌、ネットなどで成功例を調べたり、興味のある分野の勉強会やセミナーに顔を出したりしてもいいでしょう。
定年を迎えてから新たな収入源確保を考えるのでは遅すぎます。
できれば退職する10年前の50代から準備しておくべきです。
そのための時間を確保してください。新たな収入源は、それまでやってきた仕事の延長線上で考えることがいいです。専門職のほうが仕事にしやすいですが、営業のような職種でも準備次第で仕事として成立させることが可能です。人によっては、趣味が高じて、それまでとはまったく違う仕事を収入源にできる人もいますが、それもやはり50代から時間を確保して、腕を磨く準備期間が必要です。
その他、50代からの時間の使い方として意外に大事になってくるのが、将来自分が厄介になるであろう有料老人ホームやデイサービスについて調べる時間です。
一口に老人ホームといっても、終の棲家(ついのすみか)となりうる介護付き有料老人ホームから、比較的若くて、まだ体が動く方に向けた健康有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅まで、いくつか種類があります。 高額なところもあれば比較的安く利用できるところもあり、サービスの内容にも差があります。
現役世代のうちにこうした施設のことを調べて準備をしておくと、将来について余計な心配をすることが少なくなります。
▼定年を迎えてから新たな収入源確保を考えるのでは遅すぎ、退職する10年前の50代から準備しておくべき
- 50歳をすぎてからの時間の使い方には、第二の人生の収入源を確保するための時間という視点も必要に。これからの時代、退職金や年金だけで悠々自適という生活は望めない。そのため、多くの人は、体が元気なうちは何らかの仕事をして稼ぎ続ける必要が。
- 定年を迎えてから新たな収入源確保を考えるのでは遅すぎる。 できれば退職する10年前の50代から準備しておくべき。そのための時間を確保すること。
今後最優先すべきことは何か考える
その優先順位を明確にするために、自分の「したいこと」と「やるべきこと」をそれぞれ5つずつ、リストアップしてみてください。
「したいこと」「やるべきこと」の中で重なっているものが、いまのあなたにとってもっとも優先順位の高い項目です。
あなたも今、自分がしたいことをリストアップしてみてください。
一方の佐藤さんの「やるべきこと」は、まず抱えているいくつかの著書を完成させなければならないことです。それから大学や高校での教育活動。そして自分の健康管理。さらに、自分に何かあったときのために、家族の経済的な基盤を整えることもしなければならないです。
「したいこと」「やるべきこと」の両方にひっかかっている部分として、「教育」というキーワードが浮かび上がってきます。著者の佐藤さんが優先順位の一番として取り組むべきなのは、若い人の指導や教育だということになるわけです。
あなたの場合はどうですか?
▼ 残りの人生で何にどのくらいの時間をかけるのか、ぜひじっくり考えてみる
- 優先順位を明確にするために、自分の「したいこと」と「やるべきこと」をそれぞれ5つずつ、リストアップ。重なっているものが、いまのあなたにとってもっとも優先順位の高い項目。 残りの人生で何にどのくらいの時間をかけるのか、ぜひじっくり考えてみる。
プライベートの時間は優先的に確保する
時間の使い方がうまい人は、政治家に多いです。特に一流の政治家は誰もが時間管理の達人です。
彼らはたくさんの人と会い、膨大な資料を短時間で読み、演説をして、なおかつ家族との時間も大切にしています。膨大なスケジュールに追われながらも、意外にプライベートの時間を確保しています。
その時間術のコツは、スケジュール表にかなり前もってプライベートな予定を書き込んでおくことです。
そのうえで仕事のスケジュールを組む。そうしないと仕事に忙殺されてしまい、いつまでたっても自分の時間が確保できないです。
夏休みの家族旅行なら、早めに宿や飛行機の便などを確保しておきます。そうすることで、どうしても休まなければならないように縛ります。
いわば〝時間の天引き”ということです。
給料から天引きされる形の貯蓄だと否が応でも貯められるように、時間も先に天引きしておきます。そうすると、ついつい仕事に時間をとられてしまうということがなくなります。
▼時間も先に天引きしておくそうすると、ついつい仕事に時間をとられてしまうということがなくなる
- 時間術のコツは、スケジュール表にかなり前もってプライベートな予定を書き込んでおくこと。そのうえで仕事のスケジュールを組む。そうしないと仕事に忙殺されてしまい、いつまでたっても自分の時間が確保できない。
- いわば〝時間の天引き”ということ。給料から天引きされる形の貯蓄だと否が応でも貯められるように、時間も先に天引きしておくそうすると、ついつい仕事に時間をとられてしまうということがなくなる。
時間をコントロールしようとしすぎない
どんなに綿密(めんみつ)に将来のプランを立てても、計画通りに進むことはまずないです。
不測の事態で予定の変更を迫られることや、想定外の時間をとられるのが常です。
若いときは見向きもしなかった生き方かもしれないですが、晩年になってくると、ささやかな暮らしの素晴らしさや奥深さに気づきます。中年期以降の生活は、若いころにはまったく想定していなかったものになることもあります。
そのため、いまの若い世代の人たちがあまりにしっかり人生設計を立てているのを見ると、逆に少し心配になります。自分がいかに綿密(めんみつ)なライフプランを立てても、予測のつかない事態が起こるのが人生です。
転機となるような出来事は人それぞれ形を変えて起こります。地震や台風などの甚大な被害で、ある日突然、多くを失ってしまう人もいます。
人生における時間やイベントを完全にコントロールしようとすると、その挫折が致命的になり、落ち込んでうつ病になってしまうこともあります。
▼不測の事態で予定の変更を迫られることや、想定外の時間をとられるのが常
- 時間を管理するのと同時に、「時間は完全にはコントロールできない」と認識しておくことも大切。
- 不測の事態で予定の変更を迫られることや、想定外の時間をとられるのが常。
人生における時間やイベントを完全にコントロールしようとすると、その挫折が致命的になり、落ち込んでうつ病になってしまうことも。もちろん人が、同時に不可知なもの、予期せぬことが起きるのが人生だと割り切ることも必要。
転職、起業で成功できる50代はごく一部だということを認識する
対象人数も6年ぶりに1万人を超え、2010年の1万2223人を超える勢いです。
「仕事のプレッシャーもきついし、定年後も働き続けるには早めにセカンドキャリアを築いたほうがいい。退職金が割り増しされるんだったら、思いきって早期退職をしてしまうのもいいかな」と考える人もいるかもしれないです。
人生の選択は人それぞれなので一概には言えないです。
しかしいまのような時代、50代のビジネスパーソンであれば、早期退職ではなく定年まで会社に居続けることを優先すべきだと考えます。
50歳なら定年まであと100年。55歳ならあと5年。 ここを辞めずに我慢することのメリットはとても大きいはずです。50代の会社員が、次の仕事の見込みもなく早期退職したとします。いざ辞めてみると、なかなか職は見つからないです。 ずっと家にいるわけにはいかないので出かけるものの、ついギャンブルや飲食で浪費してしまうなど、 まずロクなことにお金を使わないです。
毎日きちんと通勤して働くということは、実はお金を稼ぐと同時に、ムダにお金を使うことを防ぐという意味合いもあります。ビジネスパーソンなら当たり前に感じられるかもしれないですが、毎月安定した収入が得られるというのは有り難いことです。
毎月の定期収入が入ってくることのメリットを、まずはしっかり認識してください。
イヤな上司がいるとか、仕事がつまらないとか、会社から評価されていないとか、くらいの理由なら決して自分から辞めないことです。
まして、退職金の割増金額に誘惑されて衝動的に辞めるのは非常に危険です。
▼毎月の定期収入が入ってくることのメリットを、まずはしっかり認識しておく
- いまのような時代、50代のビジネスパーソンであれば、早期退職ではなく定年まで会社に居続けることを優先すべきだと考える。毎月の定期収入が入ってくることのメリットを、まずはしっかり認識しておく。
- イヤな上司がいるとか、仕事がつまらないとか、会社から評価されていないとか、そのくらいの理由なら決して自分から辞めないことです。まして、退職金の割増金額に誘惑されて衝動的に辞めるのは非常に危険。
がんばらない働き方のすすめ
若いときは丸2日くらい徹夜しても平気でしたが、50代になると体力的に無理をせず、いかにパフォーマンスを上げるかを考えなければならない年代です。
体力面では若者にかなわなくても、若い人たちより50代が優れているものがあります。
それは、長年の経験と実践からくる「判断力」です。
なぜなら、明日はどんなふうに状況が変わっているかわからないからです。 ムダなやり直しをしないためにも、「いまはとりかからない」「とりあえず待つ」という判断もあります。移りゆく状況をとらえながら、仕事の優先順位を臨機応変に変え、今日やるべきこと、明日でもできることの区別をしていきます。
そういう判断ができるようになるのが50代であり、成熟したビジネスパーソンだといえます。
また、仕事を続けるにあたって、50代以降のキーワードは「がんばりすぎない」ことです。がんばりだけではいずれ限界がきます。40代までは、がんばればそれなりに報われます。昇進でも、課長クラスまではそうなります。
ところが50歳をすぎると、がんばりより「運」の要素が大きく左右するようになります。
特に部長から上のポストなどは、ほとんどが運で決まるといってもいいです。これまで十分に実力を身につけていたとしても、同期や1年上か下に突出して仕事ができる人物がいたら、部長のポストをもっていかれてしまいます。そうすれば、その人が病気になるとか、転職しない限りしばらくポストはないです。
逆に出世などあきらめていた人が、突然上のポストに欠員ができて、思いがけず昇進する場合もあります。このようなことを考えると、ある地位以上の出世に関しては、実力はもちろんあるとしても、かなり時の運が左右すると思います。
出世の道が閉ざされたとき、「オレはいままで、これだけがんばってきたのに」と会社や周囲を恨み、すっかり凝り固まってしまう人がいます。あるいは、燃え尽き症候群のようになってしまう人もいます。真面目な人に限って、世をすねて腐ってしまいます。
がんばりすぎて燃え尽きたり会社や同僚を恨んだりするくらいなら、上手に手を抜いてひょうひょうと生きている人のほうがずっと健康的でしょう。
50代は、おそらくほとんどの人が「報われない自分」を意識させられる年代です。
そのとき、考え方を上手にシフトすることができるかどうか、見方を少し変えて、むしろこれからは自分のペースで仕事ができると考えます。
▼体力面では若者にかなわなくても、若い人たちより50代が優れているものは、長年の経験と実践からくる「判断力」
- 50代になると体力的に無理をせず、いかにパフォーマンスを上げるかを考えなければならない年代。体力面では若者にかなわなくても、若い人たちより50代が優れているものは、長年の経験と実践からくる「判断力」。
- 50代は、おそらくほとんどの人が「報われない自分」を意識させられる年代。そのとき、考え方を上手にシフトすることができるかどうか、見方を少し変えて、むしろこれからは自分のペースで仕事ができると考える。 肉体的にも精神的にも、そのほうがずっと楽に働くことができる。
「選択と集中」で人間関係を再構築する
50代までならそういえますが、50代以降になると少し変わってきます。
人脈をある程度絞り込み、「これは」という人とだけ関係を深めていく必要があります。
それには、深くつき合っていきたい人の基準を自分のなかではっきりさせておかなければならないです。
大半は会社や組織に属しているでしょうから、イヤな人ともつき合っていかなければならないです。イヤな上司に気の合わない同僚、腹の立つ部下など、 人間関係からは、なかなか逃げたくても逃げることができないです。
しかし、いくら組織人でも、本当にストレスの限界だと感じたら、やむを得ない選択とし逃げる選択、すなわち転職や独立も視野に入れるべきです。
▼50代以降になると、人脈をある程度絞り込み「これは」という人とだけ関係を深めていく必要がある
- 50代以降になると、人脈をある程度絞り込み、「これは」という人とだけ関係を深めていく必要がある。それには、深くつき合っていきたい人の基準を自分のなかではっきりさせておかなければならない。
- よく考えた転職や独立は、いまつき合っている人間関係を変えたり絞り込んだりと、「選択と集中」をするいい機会になりえる。
まとめ
佐藤優(さとうまさる)】
- 付き合いは、本当に大事な人だけにする
- 「第二の収入源」を模索する
- 今後最優先すべきことは何か考える
- プライベートの時間は優先的に確保する
- 時間をコントロールしようとしすぎない
- 転職、起業で成功できる50代はごく一部だということを認識する
- がんばらない働き方のすすめ
- 「選択と集中」で人間関係を再構築する
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