こんにちは、あっきーです!
動きを正確に予測するのはとても難しいです。日々の株価は、政治家先の先を読むことができれば、かなりの成功が約束されます。
ここでいう先の先とは、10年後、20年後の未来です。投資家の先読み法と聞くと、目先の株価の予測の仕方や、特殊な情報収集法などをイメージする人が多いです。
しかし、そもそも株価は、短期的には企業の人気や市場全体の動向で左右されます。目先の株価を読み切ることはかなり難しいです。
大切なのは、見えない未来を見ようとするのではなく、目の前で少しずつ起きている小さな変化を捉えることです。
未来がどのような社会であり、そこに向かって成長するのがどのような企業なのかを読むことができれば、長期投資で資産を大きく増やせます。
先の先を読むことができば、今起こすべき行動を起こせるようになります。このブログでは先の先を読んで失敗しない投資法を8個紹介します。
勉強になった、もっと知りたいと思った人はコメントをください。
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Contents
「短期」は読めないが「中長期」は予測できる
短期的な株価のの発言や自然災害などの外部要因によって大きく動きます。明日の株価が上がるか、下がるかはプロにもわからないものです。
しかし、2年後、3年後の株価となると、話は変わります。ぼんやりとですが、長期であれば株価がどのぐらいになるのかを予測できます。
株価は「株価=EPS(1株あたり利益)×PER(株価収益率)」という式で表すことができます。
PERは金利や為替、市況などの外部要因やその銘柄の人気によって変わります。一方、EPSは企業の情熱や工夫などで決まります。
そして株価は、短期的には外部要因や人気で左右されます。中長期で見ればEPSにほとんど連動します。
このことを知っていると、株価の先の先を読む方法が実は非常にシンプルであることがわかります。
企業の利益が増えるのは、多くの場合、お客様の数が増えたり、値上げが成功したりするケースです。
今年よりも来年、より多くの人が多くのお金を払ってくれるようになれば企業業績は右肩上がりに伸び、その結果として株価も右肩上がりになります。
ぜひ、お客さまから評価を受けて利益を伸ばす会社を見つけ、長期で投資することが大事だと覚えてください。
シンプルで公平なのになぜ投資で勝てないか?
株式市場で絶対に勝つ法則がたった一つだけあります。非常に大事な法則です。それは、「安く買って、高く売ること」です。
勝つための法則として、「安く買って、高く売ること」を理解しているのであれば、株価が下がった時ほど強気で株を買い、株価が上がった時には弱気になって売るべきです。
しかし、株価が上がると「もっと上がるのではないか」と思って買いたくなり、自分が買った株が値下がりすればするほど、「もっと下がるのではないか」と不安になって売りたくなります。
この人間の心理を逆手に取るなら、おすすめなのは本屋さんに毎日通って並んでいる本をチェックすることです。
「主婦の私でもできた100万円を1億円にする株式投資」「自動投資でラクラク稼ぐ」といったタイトルの本がズラッと並んでいる時は、株を買わない方がいいです。
そのような本が姿を消し、「ヒーリングのすすめ」「自分を許す生き方」といったテーマの本が並び始めたら、それはだいたい「株の買い時」です。
このルールで株式投資をすれば、日経平均株価や経済の動向などを知らなくても、ある程度成功できます。
株式投資は、誰も投資をしたくなくなったときに買い、みんながこぞって株を買うときに売ることが長期的に大事です。
ぜひ、「みんなが買っているから買う、売っているから売る」ということは絶対に避けてください。
他者の視点を取り入れる
「今」をより深く、広く知って理解していくためには、「多方面からの情報収集」や「多角的な思考」が必要です。
年齢・性別・学歴・居住地などができるだけ多様になるようにフォローすることが大事です。
これは、世の中で大きなイベントがあったときは、多くの人が同じイベントについてつぶやきます。
「起きたイベントに対してどのような感情が起きうるのか」を知るためのサンプリングにできます。
この反応には「正しい反応」はないです。「世の中の人が全般的にどう思っているのか」「この属性の人はどう考えることが多いのか」といったことがおぼろげにつかめます。
ぜひ、多様な視点を得ることで、世の中のトレンドをつかんでみてください。
偏らずフラットでいる
先の先を読む精度を上げるために、他者の視点を取り入れる必要があります。他者の視点を想像することは、自分自身の偏りの修正につながるのです。
ものの見方が偏っていれば、自分の尺度に合わない世の中の動きや企業の変化を正確に捉えることができないです。
フラットでいるためには、できるだけ偏りなく情報を得ることが必要です。
しかし、情報は自分をアップデートする努力をサボれば当たり前に偏りが生じるものです。
さらに「努力しなければ情報が偏ってしまう」ということにさえ気づいていない人も多いです。
メディアでは住宅ローンについて取り上げるときに「3000万円のローンを組んでマイホームを買う」といった設定が多くみられます。
3000万円という価格は、メディアを作っているような都心に住んでいるかもしれない人にとっては「普通」かもしれないです。
しかし、少しでも地方に足を伸ばせば、数百万円で買える広い庭付きの戸建住宅があります。結果、3000万円のローンを組んで家を買うことが普通ではないです。
自分を常にアップデートしていくためには、「自分は特殊なのかもしれない」と考え、フラットにものを見られるよう、感覚を修正し続けることが必要です。
そのような姿勢が、大きな失敗を減らすことができ、成功する道筋を見つけることにつながります。
ぜひ、他人事のように自分のことを考えることで、感覚を修正してみてください。
好き嫌いを大事にする
投資先を決める際に重要なのは、「その会社が好きかどうか」です。
実際、多くの人は「損か得か」を重視します。しかし、「儲かりそうか、損をしそうか」を見極めるのは、さまざまな状況に左右されることもあって難しいです。
一方、「好きか嫌いか」という判断基準はあくまで主観であり、そこにはその人がもつ価値観や哲学が反映されるのです。
つまり、状況に左右されることなく一貫性があるため、判断がブレにくいです。
さらに言えば、儲かって利益を伸ばす企業は、多くのお客さまから「好き」を集めている会社です。
人がものを買うときは、その行動に必ず本音が現れます。たくさんのお客様に商品を買ってもらって「好き」を集めている会社、自分も「好き」と言える会社を選ぶのは、投資判断を下すうえで非常に重要なポイントです。
日本において働くことが集団主義の組織に属することとほぼ同義になっています。
所属する組織の中で上司と部下の関係は絶対であり、仕事とは「上から下」に命令が降ってきたものをタスクとしてこなすことだと思っている人が多いです。
本来、人間は好きなことをする方が良いパフォーマンスを上げることができ、嫌いなことをするのはストレスを感じます。
日本では「好き嫌い」を大切にしないことが生産性の低さにつながっている可能性が高いです。
ぜひ、あらゆる意味で、もう少し「好き」を大切にしてみてください。
遠回りしてみる
この本の著者の藤野英人さんは、投資家として、数字の話をしないです。
普通のファンドマネージャーとは違うアプローチを取るようになり、かなり遠回りしたそうです。これは、過去の業界に入社した時の思いなどが大きく影響しています。
藤野さんは、大学は法学部で、将来は検察官になりたいと思っていました。そんな中、新卒で証券会社に入社したのは、現役で司法試験に合格できなかったからだそうです。
「稼げる業界で2年ぐらい働いてお金を貯めて、3年目から司法試験の勉強に専念しよう」と考え、腰掛けで在籍のつもりで考えていたようです。
その結果、さまざまな法則性に気づいたそうです。
- 社長室に自分の肖像画を飾っている社長の会社は株価が下がる
- 観葉植物が立派すぎる会社はダメ
- 社長が金ピカの腕時計をつけていると、業績が悪化する
このような観察が、他のアナリストやファンドマネージャーとは異なる切り口による分析につながっているのです。
ぜひ、セオリーな勉強のみならず、遠回りであったとしても、他人と異なった視点を持ってみてください。
若い感性を取り込む
年を取ることに対するネガティブなイメージは根強く、中高年と呼ばれる年齢になるとそれに反発を覚えて、「自分は年を取っても若い感性を持ち続けている」「若者に負けることなどない」とムキになってしまいます。
人間が持つさまざまな機能の中には、年齢を重ねることで少しずつ失われていくものが多いです。
非常に残念なことではありますが、どれだけ健康に気を配っても、どんなに肉体を鍛えても、防ぎようがない衰えというものです。
そのため、中高年になったら若い人の力を借りる必要があるのです。若い人には、中高年では感じられないことを感じているからです。
藤野さんが20代の頃、50代、60代の経営者から「今度ご飯を食べに行こう。いろいろ教えてくれ」と言われ、食事をしながら話をする機会が多くあったようです。
不思議だったのは、彼らが一生懸命にメモをとり、「なるほど」などと相槌を打ちながら、熱心に話を聞いてくれたことでした。
大した話ができていなかったかもしれないにもかかわらず、高級な飲食店での食事をご馳走してもらっていました。
若い頃に歳上の人たちとしっかり時間をとり、年齢を重ねる中でその軸足を若い世代に移してきました。
それは、人間には順番というものがあり、年上の人たちはいずれ引退していくからです。
一方、今20代、30代で「イケてる人」は10年後、20年後には高確率で重要なポジションに就いている可能性が高いです。
つまり、社会的に重要なポジションを持つ人とコミュニケーションを取り続けるためには、いずれ重要なポジションに就くであろう20代、30代を「張っておく」ことが非常に重要です。
ぜひ、年を取って失われるものがあることを認め、時間を重ねる中でコミュニケーションする相手の年齢構成比を変えてください。
日本人の資産が欧米人より増えない理由
日本人が「投資」に対して抱いているイメージの1位は「損をする」、2位は「リスクが高い」、3位は「勉強が必要」、4位は「怖い」、5位は「商品が難しい」など、ネガティブな言葉ばかりです。
- 「損をする」
- 「リスクが高い」
- 「勉強が必要」
- 「怖い」
- 「商品が難しい」
当たり前、と思う方も多いかもしれないですが、海外において、「投資」はポジティブな意味で使われています。
実際、英語の辞書で調べると、「何か多くの時間やエネルギーに情熱などを注ぐごと」「何かを成功させるために、時間や労力を惜しまないこと」「将来のために、今行動したり保有したりすること」といった記載です。
その結果、20年間で家計の金融資産がアメリカで3.32倍、イギリスで2.46倍、日本では1.54倍です。お金を貯めこんで投資をしなかった結果が明確に表れています。
ぜひ、投資をポジティブに捉えて行動してみてください。
まとめ
解説は以上です。投資家を大きく2つに分けると、「未来の中に自分が果たす役割を入れて考える人」と「自分が及ぼす影響を入れないタイプの人」がいます。
著者である藤野英人さんは、「自分が関与することである程度変わるかもしれない未来についても考えてもらいたい」と語っています。
それは、自分が関与することによって、少しでも日本の未来が開ける、という思いがあるからです。
そしてその未来として思い描くのは、「ファイナンシャル・インクルージョン」です。これは、金融に全ての人がアクセスできる未来を目指すものです。
ぜひ、自分が関与していくことで、日本の未来に携わっていくという思いで行動をしてみてください。
今回の解説が勉強になった、参考になったという人はやコメントをください。
- 「短期」は読めないが「中長期」は予測できる
- シンプルで公平なのになぜ投資で勝てないか?
- 他者の視点を取り入れる
- 偏らずフラットでいる
- 好き嫌いを大事にする
- 遠回りしてみる
- 若い感性を取り込む
- 日本人の資産が欧米人より増えない理由
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