こんにちは、あっきーです!
38歳から42歳のいわゆるアラフォー世代の会社員のうち、64%が「今の給料に不満がある」と答えています。
そして半数以上の人が「転職は考えていない」と答えています。
つまり、今の会社に勤めていても、対して昇進は期待できず、昇給だって望み薄なのに、どうしても次の手が打てないでいる人たちが大多数です。
40代は、自分を大きく変える転機であり、この時期の過ごし方がこれからの人生の良し悪しを決定づけることになります。
この世代は、社会人として20年前後の経験を積み、仕事で最も脂が乗っている年代です。それでいて社会に出て20年前後が経過しているので、自分の何かが通用し、何が通用しないのか、見極めもついている年齢です。
この本では、大変なことをしなくても、ほんの少し、何かを変えてみることで、人生の展望が大きく開けるというコツをお伝えしています。その中でも、重要な考え方を、10個解説していきます。
勉強になった、もっと知りたいと思った人はコメントをください。
Contents
成功するために苦労は必要ない
前日の疲れが翌日まで残ってしまう40代、そして職場でも家庭内でもやるべきことに追われてしまう40代、自分に無理を強い(しい)るとどこかで破綻をきたす恐れがあります。
また、この年代になって、ゼロから何かをスタートさせるのはきついので、これまでに経験した仕事の中から、「得意なもの」「好きなもの」「ずっとやりたいと考えてきたもの」に着手してください。
ないものを嘆くのではなく、あるものを活かしてください。今一度、自分を見つめて、今あるものを最大限に活かせばいいです。
そのために、まず少しだけ自分と向き合い、自分という鉱脈を掘り、「何が得意か」や「何が好きか」を掘り起こしてみではどうですか?そこで何か気づきが得ることで、その部分を伸ばすようにしてみればいいのです。
アメリカの心理学者でキャリア研究の第一人者であるエドガー・ヘンリー・シャインさんは、自分を見つめる際、次の3つが重要だと述べています。
- 自分は何が得意か
- 自分は何をやりたいのか
- 何をやっている自分に価値を感じるか
これら3つの領域のどれかに当てはまることなら継続することは苦にならないです。もともと得意な分野なら磨きかけるのに余分な時間を要しないで済みます。好きなこと、強く関心があることなら持続可能な開発も容易にできます。
40代は今までの経験自体がそのまま一つの武器になります。
これに得意なことや好きなことなどが何か一つプラスできれば、1+1が3にも、4にもなっていきます。スキルアップにしろ、趣味を極めるにしろ、継続していく過程で壁にぶつかることも多々あると思います。苦労を苦労と感じない分野で勝負できれば、これからの人生はいい方向へ展開していきます。
▼40代は今までの経験自体がそのまま一つの武器になる
- 40代で、新たに何かを始めようとする場合、心のどこかに留めおきたいことは、「成功するために特別な苦労は必要ない」ということ。これまでに経験した仕事の中から、「得意なもの」「好きなもの」「ずっとやりたいと考えてきたもの」に着手してみる。
そのために、まず少しだけ自分と向き合い、自分という鉱脈を掘り、「何が得意か」や「何が好きか」を掘り起こしてみではどうだろうか?そこで何か気づきが得ることで、その部分を伸ばすようにしてみればいい。 - 40代は今までの経験自体がそのまま一つの武器になる。これに得意なことや好きなことなどが何か一つプラスできれば、1+1が3にも、4にもなっていく。
満点は必要ない、70点を目指せ
人生、満点を目指すということはきついものです。しかし、70点でいい、と思えれば、ずいぶん気持ちが楽になります。
実はこの70点という数字は何かにつけ重要なバロメーターになる点数です。ユダヤ人の生き方で、「78対22の法則」というものがあります。これは、人がすることには限界があり、100%を目指して努力しても、78%できればいい、というものです。
世界各地で成功を収めているユダヤ人の多くは、まずは70%程度できればOKという考えで物事に取り組み、後から改善を加え、満足のいくレベルまで高めています。
僕たちもこの法則にならえば、仕事や家事、趣味や習い事など何をするにしても70%程度できれば合格点というものです。
そしてできなかった部分を責めるのではなく、70%もできた自分をほめ、また頑張ればいいです。
40代は働き盛りなので職場の負担が増える年代です。
その一方で体力の衰えも次第に感じるようになるので、無理をして何かを始めたり、完璧を目指したりすると長続きせず、どこかで支障をきたします。
夢や目標を持つことは大切ですが、「絶対にやり遂げる」、「必ず成功する」などといった自分を追い込むような言葉は避けた方がいいです。
「今の自分でまあまあ満足。でも少しは上を目指したいから、できる範囲で勉強し直してみるか」といった思いで望んだ方が、完璧を目指して競うよりもいい結果が出るものです。
全てに完璧を求めたりせず、日々の暮らしも個々の案件も、「70%できていれば大丈夫」という感覚を持ち、「これは」という分野で少しずつレベルアップを図っていけばいいです。
▼できなかった部分を責めるのではなく、70%もできた自分をほめ、また頑張ればよい
- 人生、満点を目指すということはきついもの。しかし、70点でいい、と思えれば、ずいぶん気持ちが楽になる。そしてできなかった部分を責めるのではなく、70%もできた自分をほめ、また頑張ればよい。
- 「今の自分でまあまあ満足。でも少しは上を目指したいから、できる範囲で勉強し直してみるか」といった思いで望んだ方が、完璧を目指して競うよりもいい結果が出るもの。
人生で2000時間だけ自分に投資する
しかし、八年や十年は長いです。
そんな時には「桃栗三年 柿八年」という例えがあります。
最も短い、三年間を自分がステップアップするための期間にしてみてはどうですか。
3年間は、時間にすると約26,000時間です。このうち、1日2時間、3年間の約2,000時間、自分を磨く時間にしてみてください。
この時間で、人脈を広げ、資格を取るなど、スキルアップのために投資してもらいたいです。とはいえ、2,000時間を有効に使おうとしても、割り振りができない人が大半です。
▼三年間を自分がステップアップするための期間にしてみるのがオススメ
- 三年間を自分がステップアップするための期間にしてみてはどうだろうか。3年間は、約26,000時間。このうち、1日2時間、3年間の約2,000時間を自分を磨く時間にしてみては?この時間で、人脈を広げ、資格を取るなど、スキルアップのために投資してもらいたい。
なぜ新幹線は「ひかり」より「のぞみ」なのか
しかし、「のぞみ」が登場して以来、わずか十数分の差であっても、人は「のぞみ」を選択しています。速いものには需要があります。
もちろん、仕事は早いが、雑というケースもなくはないです。ただ、数ある業種の中でもスピード処理が問われる中でも、仕事が速い人ほどミスが少なく、質も高いケースが多いものです。
その背景としては、動き方や作業手順などが、頭の中にインプットされており、動きがシミュレーションできているからです。そのため、無駄も少なく、ミスも起きづらいのです。仕事をしている本人としても、「活動している感」や「手際よくやっている感」も、プラスに働きます。そういった人に情報も人も集まるので、仕事内容も濃くなってきます。
また、速さはお金を呼びます。
英語でも、「Time is money(タイム イズ マネー)」と言いますが、この時とは速さと言えます。そして、速さは運をも呼び込みます。運勢という言葉には、「運」の後に「勢い」という文字が付きます。
速さは勢いであり、運を呼ぶ源泉でもあります。
ぜひ、何事も早く勢いよく実行し、流れをつかんでください。
▼速さは勢いであり、運を呼ぶ源泉でもある
- 速さはお金を呼ぶ。英語でも、「Time is money(タイム イズ マネー)」と言うが、この時とは速さと言える。そして、速さは運をも呼び込み。運勢という言葉には、「運」の後に「勢い」という文字が付く。速さは勢いであり、運を呼ぶ源泉でもある。
- 何事も早く勢いよく実行し、流れをつかんでいく。
会社での時間も自分のためと思えば楽しい
このうち、40代での転職は想像以上に厳しく、また起業においても住宅ローンや子供の教育費がのしかかる世代では、そこまでのリスクを取れない人が大半です。
結果、今の会社にしがみつくことになりますが、絶望する必要はないです。
人生80から85年程度と考えると、一生の時間は約70万時間。会社生活は一年で2,000時間、40年間勤務して、80,000時間になります。この計算でわかるように会社で生活する時間は、人生のたった1割程度です。
僕たちの人生は会社の中での職位やキャリアだけで決まるものではないです。もちろん、順調に出世コースに乗っている人は、社内での評価を高めるために、チャレンジすればいいです。
しかし、そうでない人も会社を辞めたり、今の仕事を投げ出したりせず、これからの長い人生に備え、会社を自身の自力を蓄える場所と考えてください。
会社勤めをしていると、収入だけではなく、いろいろなものを得ることができます。例えば、人脈や情報です。肩書きがあることで、世間の信頼も得られやすいです。年収が伸びなくても、思うように昇進できなくても、他の部分での恩恵は大きいです。
会社という組織は便利なもので人生におけるシェアは1割強です。とはいえ男女を問わず、その地位を安易に手放したり、何もしないまま過ごしているのは勿体無いです。
これからの人生を豊かにしたい、そのために今の自分を変えたい、と少しでも思うなら目の前の仕事に8割程度の力で取り組みつつ、意識的に視野を広げ、次の一歩をどこに踏み出すか、考えてみてください。そして自分が持っているエネルギーの2割くらいは、次のステップに向けた人脈作りや情報収集、能力開発に充ててください。
「老後の不安をいくらかでも解消したい」とか
「定年後も何か好きな仕事で働き続けたい」
という身の丈にあった成功を願っていると思います。
だとすれば、上司からの評価が低くても、同業他社よりも年収で劣っているとしても、今の会社生活を投げ出さず、勤務時間を有益な時間とらえてください。
▼長い人生に備え、会社を自身の自力を蓄える場所と考えていく
- 人生は会社の中での職位やキャリアだけで決まるものではない。会社を辞めたり、今の仕事を投げ出したりせず、これからの長い人生に備え、会社を自身の自力を蓄える場所と考えていく。
- 上司からの評価が低くても、同業他社よりも年収で劣っているとしても、今の会社生活を投げ出さず、勤務時間を有益な時間とらえる。そして会社生活を、将来のステップと考えて大いに利用することを考えてみるべき。
5年後も今の自分でいたいか?
それと同時にこれまでの経験や知識を応用させたり、違う業界や分野の情報をビジネスに活用したりする「ワイドさ」も必要とされる年代です。
それだけに、自由になれる時間はテレビを消し、パソコンや携帯電話も一時的に離れて、何かに没頭(ぼっとう)したり、思索にふけったりする時間を持ってください。
▼40代は経験や知識を応用させたり、違う業界や分野の情報をビジネスに活用したりする「ワイドさ」も必要とされる年代
- 40代は若い頃と違い、人間の奥行きや深みも問われる年代。
- 同時にこれまでの経験や知識を応用させたり、違う業界や分野の情報をビジネスに活用したりする「ワイドさ」も必要とされる年代。
困っている人、職位の低い人を大切に
困っている人を大切に扱うというのは、不遇な境遇(きょうぐう)にいる人や入院中の人などを大切にするという意味です。
人間は自分が絶好調の状態にいる時、近寄ってきた人のことはすぐに忘れます。
しかし、不遇な時に声をかけてくれたり、助けてくれた人のことは忘れないです。
相手が辛い立場にいる時だからこそ連絡をとる、そして相談に乗るといった姿勢が、人間関係を強固なものにしてくれます。
肩書きもそうです。相手側が複数人いて、名刺交換した場合、どうしても肩書きで課長よりも部長、部長よりも役員を重視してしまいがちです。しかし、あえて自分の年齢に近い人を大事にして下さい。
決裁権(けっさいけん)は役員や部長にあっても、実際に動くのは現場にいる人間です。職位が上の人よりも生の情報を得やすく、現場にも精通(せいつう)しています。
しかも、今後昇進していくことで権限が増していきます。そこで大きな力になってくれる可能性があります。
どんな相手であっても円滑な付き合いができるように努めてください。
▼どんな相手であっても円滑な付き合いができるように努めること
- 人間は不遇な時に声をかけてくれたり、助けてくれた人のことは忘れない。相手が辛い立場にいる時だからこそ連絡をとる、そして相談に乗るといった姿勢が、人間関係を強固なものにしてくれる。
- どんな相手であっても円滑な付き合いができるように努めること。
また今度を口ぐせにしない
「一度、食事でもいきましょう。」「そうですね、ぜひ」このフレーズはよくビジネスシーンで聞かれますよね。
しかし、この「一度」がなかなか実現しない。
相手にしてみれば、食事や宴席(えんせき)に誘うのは社交辞令の一つで、特別いきたいものではないというものかもしれないです。
しかし、この人と本当に近づきたい、と思うなら、外交辞令にすぐさま反応しなければなかなか踏み込んだ付き合いができないです。
本当に親しくなりたいなら、時期を明示して、気持ちを添えてください。そして食事や飲み会が本当に実現することで、相手の関係性が発展します。
▼本当に親しくなりたいなら、気持ちを添え食事や飲み会が本当に実現することで、相手の関係性が発展する
- 「一度、食事でもいきましょう。」「そうですね、ぜひ」このフレーズはよくビジネスシーンで聞かれるもの。本当に親しくなりたいなら、時期を明示して、気持ちを添え食事や飲み会が本当に実現することで、相手の関係性が発展する。
自分は最も優秀な自分の宣伝マン
若ければ黙っていてもチャンスはきます。40代ともなると、自分から動かなければチャンスは来ないです。積極的に手を挙げないと、若手育成の大義名分で、チャンスを逃します。
また、逃すのはチャンスだけではなく、昇進や昇給にも影響がでます。内心、自信を持っていても、とっておきのアイデアがあったとしても、それをアピールしなければ意味がないです。
自信もアイデアも、表に出ないものはないのと同様です。
40代の方も、若手に混じって「できる人間」「やる気のある人間」を演出し、積極的に自分を売り込まないと、チャンスが逃げていく時代です。
極端に言えば、本当は力があるのに「できない」と思われている人より、たいしてできないのに「できる」とみられている人の方が、得です。
最初はできなくても、「できる」と思わせることで、本当にできるようになっていきます。控えめな考えは心の片隅(かたすみ)にしまって、日頃のコミュニケーションの中で、どんどんアピールしてください。
その結果、自分ができそうなことが可視化され、本当にできるようになります。
▼40代の方も「できる人間」「やる気のある人間」を演出し、積極的に自分を売り込まないとチャンスが逃げていく時代
- 「今さら人前で自分をアピールできない」という人がる。これでは40代以降の人生、大きく損をする。
- 40代の方も、若手に混じって「できる人間」「やる気のある人間」を演出し、積極的に自分を売り込まないと、チャンスが逃げていく時代。控えめな考えは心の片隅(かたすみ)にしまって、日頃のコミュニケーションの中で、どんどんアピール!その結果、自分ができそうなことが可視化され、本当にできるようになる。
3つの顔を持てば魅力が増す
このうち、「子供の心」が枯渇してしまうと、好奇心やみずみずしい感性がなくなります。
この3つの心はとても大切で、皆さんをより魅力的に見せることができます。職場の中では、「大人の心」を表に出し、自信と落ち着きを出します。「親の心」は実際に子供がいる、いないに関わらず、年齢を重ねれば、父性、母性を醸(かも)し出すことができます。
そして、「子供の心」は、なかなか表に出しづらいものと考えられますが、生真面目に仕事に向き合っている方が、実はすごく茶目っ気があるなど、ギャップから魅力を醸(かも)しだすことができます。
いくら損得ゲームの中で生きていても、人間にはある種のピュアさが必要です。
コミュニケーションの中で、相手にみなさんが持っているさまざまな顔を見せることができれば、この人は面白い」と思ってもらえるものです。
必要以上に自分のキャラクターを隠そうとしないで、「やってみたい」と思うことは堂々と熱中してみればいいです。
そのことが魅力を引き出してくれるはずです。
▼必要以上に自分のキャラクターを隠そうとしないで、「やってみたい」と思うとは堂々と熱中してみればいい
- 「子供の心」が枯渇(こかつ)してしまうと、好奇心やみずみずしい感性がなくなる。
- 「子供の心」は、なかなか表に出しづらいものと考えられるが、生真面目に仕事に向き合っている方が、実はすごく茶目っ気があるなど、ギャップから魅力を醸(かも)しだすことができる。必要以上に自分のキャラクターを隠そうとしないで、また自分の中にある童心も無理にセーブしないで、「やってみたい」と思うとは堂々と熱中してみればいい。そのことが魅力を引き出してくれるはず。
まとめ
著者 清水 克彦(しみず かつひこ)】
- 成功するために苦労は必要ない
- 満点は必要ない、70点を目指せ
- 人生で2000時間だけ自分に投資する
- 速さはお金と運を呼び寄せる
- 会社での時間も自分のためと思えば楽しい
- 5年後も今の自分でいたいか?
- 困っている人、職位の低い人を大切に
- また今度を口ぐせにしない
- 自分は最も優秀な自分の宣伝マン
- 3つの顔を持てば魅力が増す