人間は、死を意識した時でないと、自分を支えてくれているもののありがたさに気付かない生き物です。
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余命を宣告されたり、重い病気を患ったりしたときにしか、これまでの人生を振り返るタイミングがないです。これまでの人生のいろんな後悔や苦しみを思い返します。それを受け入れたところで、はじめて支えてくれたものに感謝することができます。
しかし、死を意識したときでは遅いです。
もし、こんな感情を、身体が元気な時に持っていたら、あなたの人生はより豊かなものになります。
死を意識した時でないと気付けない後悔や自分の価値を、もっと早めに意識することによって、より後悔の少ない人生を送ることが出来ます。
そんなホスピス医である小澤(おざわ)さんが書かれたこの本の中から、「人生を幸せに生きる考え方」を9個紹介していきます。
- 自分の弱さを認める
- 欠点を克服する
- 分かってくれる人を探す
- 自分にとっての優先順位を意識する
- 変えられるものと変えられないものを区別する
- 迷った時は体の声を聴く
- 同じ悩みを抱える人に会いに行く
- 苦手な人とは離れる
- 幸せの基準を変える
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Contents
自分の弱さを認める
弱さというのは、様々な種類があります。
お金や地位、名誉、才能などというものを持ち合わせていないことも弱さです。
また、老いや病気で自分一人で出来ることが少なくなっていくことも弱さです。
しかし、もっと分かりやすい弱さがあります。それは、自分の欠点です。
- すぐ人のせいにしてしまう
- 嫌なことから逃げてしまう
- ミスを指摘されると怒ってしまう
- 自分のわがままを優先させてしまう
など、自分のずるさや自分勝手なども弱さと言えます。
このような弱さを認めることは、とても勇気がいります。しかし、弱さを持った自分を責めるのではなく、自分は完璧な人間ではないことや理想の自分ではない自分、不完全なありのままの自分を認めて受け入れてみてください。苦しみの原因が自分の弱さにあることを受け入れてください。
こうすることで、不安を和らげ、穏やかな気持ちになっていきます。人は存在しているだけで十分に価値があります。
欠点を克服する
最近「あなたはあなたのままでいい」という言葉をよく耳にします。
この言葉は間違いではないのですが、「欠点という弱さを放置してもいい」というわけではありません。「変えられるものは自分の力で変えていく」という向上心を持つことが大事です。
自分の中で弱いと感じている部分を変えようとすることで、あなたに自信と自己肯定感を与えてくれます。それもあなたの一部となり、重要なパーツになります。
過去を振り返ってみてください。今までに努力をして、欠点を克服してきたことがいくつかあるはずです。
- 早起きすることが欠点だったとしても、努力した結果、早起きが気持ちいいと感じられるようになる。
- 人見知りでコミュニケーションが苦手な人でも、初対面の人とも気軽に話せるようになる。
自分一人で克服することができない場合は、人の手を借りながらでも変えられる部分は変えていくべきです。そうすることで、より誠実に、より幸せに自分らしい人生を生きていくことができます。
分かってくれる人を探す
悩みがあったり、苦しみを抱えている人の多くは、自分の気持ちを分かってくれる人を探しています。誰かに自分の気持ちを分かってもらえたと感じることで、心の穏やかさを取り戻し、前向きに生きるきっかけを掴むことができます。
誰か一人でも分かってくれる存在は、前向きな感情が生まれ、苦しみの中にいる人にとって大きな支えやエネルギーとなります。また、ありのままの自分で居られる強さを与えてくれます。
- 病気やケガをしたときに、家族や友達、医師や看護師に自分の気持ちを分かってくれていると思える誰かがいるだけで、辛さが和らぐのを感じます。
- 子どもに優しくしたいのに、イライラして怒鳴りつけてしまった時、分かってくれていると思える誰かがいるだけで、笑顔を取り戻すことができます。
- 社会人になってなかなか成果が上がらない時やトラブルに巻き込まれたとき、上司が「自分の気持ちや努力を分かってくれている」と感じると、仕事のモチベーションが上がるはずです。
分かってくれていると思える誰かの存在が、前を向いて生きていくための一筋の光となります。多くの人は、時間と労力、エネルギーを割いてでも自分を分かってくれる人を探そうとします。つまり、人生とは「分かってくれる人を探す旅」ということができます。
あなたが、どんなに自分の気持ちを分かってもらいたくても、なかなかそんな相手には巡り合うことは出来ません。
- 「自分の気持ちを分かってくれると思える誰か」を、ただ待つだけではなく、自ら探しに行ってください。
- 自分の話を聴いてほしいときには、まず相手の話を聴いてあげてください。
- 自分の事を分かってほしいときは、まずは自分が相手にとって「分かってもらえた」と思ってもらえる人になってください。
自分にとっての優先順位を意識する
今の世の中は、他人のためや組織のため、社会のために自分の優先順位を下げることが良いことだと考えられています。しかし、それは違います。自分が本当に大事にしたいもの、「自分がやるべきだ」と思っていることを犠牲にして、他人の都合を優先させるのは本末転倒です。自分自身に対して不誠実な生き方となってしまいます。
幸せに繋がる生き方とは、自分の役割を果たせたと思えることや、自分の大事なものを守れたと思えることです。優先順位は十人十色です。家族のことを大事に思う人もいれば、友人を大事に思う人もいます。仕事やペットのことを大事に思う人だっています。
他人の評価や社会の価値観、周りの雰囲気に惑わされずに、自分が大事にしたいと思うものをしっかり大事にしてください。自分にとっての優先順位や、大切なものを常に意識するだけで人生は変わります。
また、身の回りの大切な人の優先順位も尊重してあげてください。大事な人に優先順位を分かってもらえないという苦しみは、どんどん積み重なっていきます。その結果、身体に不調がでたり、無意識にストレスが溜まって心の病になる可能性もあります。
変えられるものと変えられないものを区別する
生きている限り、人は苦しみと常に隣り合わせです。多くの苦しみは、「こうありたい」「こうしたい」という希望と、それが叶わない現実とのギャップから生まれます。そのギャップが大きいほど、苦しみも大きくなります。
- いつまでも健康で美しくいたいのに、歳を取ってしまう
- 欲しいものややりたいことがあるのに、お金がない
- 毎日楽しく充実した暮らしを送りたいのに、やる気が起きない
- 病気であれば、良い治療法があれば治すことができるかもしれないです。
- あきらめずに努力すれば、試験や仕事でいい結果が出せるかもしれないです。
- 副業を始めたり無駄な出費を減らすことができたら、お金を増やせる可能性もあります。
- 病気の中には、現代医学ではどうしても治せないものがあります。
- 仕事や勉強をどんなに頑張っても結果がついてこないことだってあります。
- 過去に大きな過ちを犯してしまったら、それをなかったことにはできないです。
変えられるものと変えられない悩みを区別したら、変えられないものに悩むのをやめて、変えられるものに力を注いでください。
今抱えている悩みや苦しみを見つめ、その中から解決できるものを選択し、解決できないものは受け入れて下さい。それができると、人は心の平穏を手に入れ、幸せを感じられます。
解決できない苦しみについても、一度受け入れることで見方が変わります。その苦しみを和らげる方法が見つかるかもしれないです。
迷った時は体の声を聴く
「自分にとって何が大切か分からない」「自分が何を望んでいるのか、どう生きたいのかはっきりしない」という悩みをもった人は多いです。
こんな場合にオススメなのが、体が何を求めているのかを聴くこと、つまり体の声を聴くことです。私たちの体は、その時の自分に何が必要で何が必要でないか、ちゃんと分かっています。
「この一カ月で、一番楽しかったことはなにか?」「この一カ月で、一番印象に残った食事は何か?」などと頭で考えるのではなく、体が楽しいと感じたもの、美味しいと感じたものを確かめてください。
これを何度か繰り返すうちに、体の感覚に敏感になり、体からのサインが少しずつ分かってくるようになるはずです。体からの声が聴けるようになったら、迷いが生じたときや選択を迫られたときに、自分自身に問いてみてください。
同じ悩みを抱える人に会いに行く
生きていれば誰でも一度は解決することが出来ない悩みに直面するはずです。そういう時に前を向いて生きていくのは簡単な事ではないです。
そんな時に、同じ悩みを持つ人や同じ苦しみに遭遇した人と、苦しみを分かち合うことが救いとなることも人生にはあります。
人それぞれ、抱えている事情が異なるため、相手の気持ちを完璧に理解することなどできません。しかし、同じ悩みを持つ人であれば分かってくれるかもしれません。そう思えることが時には支えになります。
もし、あなたが今何らかの悩みを抱えているとしたら、同じ悩みを持つ人の集まりなどに参加したり、同じ悩みを持つ人に気持ちを話したりしてみるといいかもしれないです。そこで前を向いて生きていく力を得られたのなら、同じような悩みを持つ誰かの力にもなれるはずです。
苦手な人とは離れる
死を目前にした時、人は人生を振り返り様々な後悔の念を抱きます。
その中で特に多いのが人間関係に関する後悔です。
もし、あなたが人間関係で悩んでいる時は、考えてほしいことがあります。それは、「今、あなたが時間やエネルギーを割いている人たち、本当にあなたにとって大事な人たちなのか」「その人間関係があなたにとって幸せなものなのか」ということです。理想の人間関係の形はこうです。互いに大事にしあえる関係、優先順位を尊重し合う関係、相手の話を聴き合い、助け合い支え合う関係です。
その人の優先度を下げ、距離を取るのです。
他人を変えることは非常に難しいです。
人間関係の悩みの原因は、他人を変えたくても変えられないところにあります。
しかし、あなたにも変えられるものがあります。それはあなたと相手との距離です。自分にとって本当に大事な相手、自分のことを分かってくれた相手を、身体が元気なうちに大事にしてください。
幸せの基準を変えること
強さや力がもたらしてくれる幸せ、他人との比較によって感じる幸せ、世間で「幸せ」だとされているものを自分自身の幸せだと考える人は少なくないです。
例えば、お金や地位、名誉、才能などがあることを幸せと感じ、「もっとお金が欲しい」「もっと地位や名誉が欲しい」「もっと才能が欲しい」といった希望を抱いてしまいます。
しかし、お金や地位などはいつかは失われるものです。名誉や才能も人がいつかは死を迎えることが決まっているため、それほど価値のあるものではありません。また、自分より強くて力のある人はたくさんいるため、他人と比較してもなかなか満足することはできません。
「心穏やかに生きること」「人のために、自分なりに出来ることをすること」などを幸せだと感じることが出来れば、現実に合わせた希望を抱くことができ、人生が豊かになります。
希望と現実のギャップを小さくしていくことが、悩みや苦しみから解放される手段になります。
まとめ
今回紹介した9個のアクションプランを一つでもいいので実践してみてください。
- 自分の弱さを認める
- 欠点を克服する
- 分かってくれる人を探す
- 自分にとっての優先順位を意識する
- 変えられるものと変えられないものを区別する
- 迷った時は体の声を聴く
- 同じ悩みを抱える人に会いに行く
- 苦手な人とは離れる
- 幸せの基準を変える
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