こんにちは、あっきーです!
定年が65歳に延びる企業が多いとは言え、60歳になった時点で新入社員レベルの条件で再雇用になるケースが多いです。つまり、50代はサラリーマン人生が事実上「試合終了」に向かう10年間です。
60代になって、仕事が途切れずに活躍する人もいれば、会社を離れた後に苦労している人もいます。この差は、50代で「後悔しないための方法」を知っていたかどうかです。50代は40代の延長ではなく、50代モードにシフトチェンジする必要があります。
今回は後悔しない50代をおくる為の方法を6個解説していきます。あなたの価値観に合うものを取捨選択して取り入れて、50代を卒業した後も不安なく社会で活躍する生活を送って下さい。参考になった人は、コメントをください。またすぐに実践したい考え方をコメント欄で教えてください。
Contents
1.50代を後悔している9の理由
50代を後悔している人たちは、どんな「もっと~すれば良かった」と思っているのかを、9つ紹介します。
▼1つ目.守備範囲が狭すぎた
人材を雇う側にとって、守備範囲の狭さはネックになります。例えば、人事を含めた総務全体を任せたいのに、「実はファシリティー関連しかできません」では選んでもらえないです。そうならない為に、専門の両サイドにある業際的な業務を、準専門レベルまで引き上げる勉強や経験を積んでおくことが大事です。
▼2つ目.一般論を信じ込んでいた
僕たちは、「60歳からの再雇用は、時給1200円程度が普通」や「60歳以上の再就職は、年収300万円に満たないのが普通」という一般論を信じてしまいがちです。しかし、これらはあくまでも平均的な話です。採用ニーズさえあれば、何歳になろうが時給1200円とか年収200万円台とは比較にならない金額で、新たな職を得ることが出来ます。
▼3つ目.自分の可能性を過小評価していた
組織の中で思うように出世できなかった人は、「無力感」を学習しています。その為、「これまでだって大して報われなかったから、50歳過ぎた今から必死に頑張っても、自分には大したことは出来ないだろう...」と、自らを過小評価する傾向があります。
上司の好みや、たまたま所属していた事業部が主流か傍流かでも違います。自社への帰属意識は厄介で、50代以降は自分の市場価値を知る上での障害になる可能性があります。
▼4つ目.「やりたいこと」と「やりたくないこと」のバランスを考えていなかった
長年組織の中に居て、上司に指示されるまま仕事をして10年、20年すると、「やりたい事が何かなんて、考えても仕方がない」と思うようになります。当然、「やりたいこと」の方がモチベーションも高まり、力も発揮できます。しかし、「そんなこと考えてもムダ」と割り切って、成長が止まってしまいます。そのことに後で気づいて、「諦めずにもっとやりたいことにチャレンジすれば良かった」と後悔する人が多いです。
▼5つ目.低い条件の再雇用に甘んじてしまった
定年間近になり、「再就職・転職や起業は面倒だし、社会保険はあるし」という安易な気持ちから、新入社員より低い条件の再雇用に甘んじてしまい、「別の選択をすればよかった」と後悔する人がたくさんいます。転職などのアクションや情報収集すら行わなかったことを後悔している人もいれば、アクションを起こしたり、オファーをもらったものの、踏ん切りがつかなかったことを後悔している人もいます。
▼6つ目.思考停止病になっていた
「役員はどう思うか」「顧客のA社はどう判断するか」と考える日々が何十年も続くと、そこから解き放たれた自由な発想ができなくなります。だから、「50代を卒業したら、何がしたいですか?」と質問されると、組織人としてではなく個人として答えられる人が少ないです。
▼7つ目.組織の名前ではないアイデンティティを確立できていなかった
自分自身のアイデンティティが確立できていないと、「〇〇商事で部長をしております〇〇です」といった名刺や組織というバックボーンがなくなった途端、「自分にはこういう価値がある」と思えなくなってしまいます。定年後に名刺を作り、裏に出身企業名や肩書を入れているシニアがいますが、これは「アイデンティティの喪失」を恐れた典型です。
▼8つ目.モチベーションがどうしても湧かなくなってしまった
「55歳の役職定年が射程圏内に入ったとたん、モチベーションが維持できなくなった」後悔です。例えば、54歳で年収1800万円だった本部長が、55歳の役職定年で1900万円から1200万円程度に、さらに60歳で300万円になるケースがあります。30年以上働いてきて、わずか数年の間に年収が6分の1になれば、誰でもモチベーションは危機に瀕します。
▼9つ目.定年後の人生設計をしておくべきだった
50代を後悔している理由の多くは、「定年後の人生設計をしておくべきだった」というものです。仕事に忙殺されて、それどころではなかった人も多いです。「定年になったら、充電しながらその時のことを考えよう」と思っていたタイプの人も、「現役時代、せめて50歳から定年後の設計をするべきだった」と後悔しています。役職定年や雇用延長が射程に入ってきた世代にとっては、教訓です。
次にこれらの後悔を防ぐ為の心構えを紹介します。
2.「一般論や思い込みを捨てる」
ここでは、捨てるべき思い込みを3つ紹介します。
▼1つ目.「一般論」を捨てる
一般論を信じ込んで、大事な選択を誤らないようにして下さい。「60代での再就職は、年収300万円前後が普通。自分は普通のサラリーマンだから、欲張ると大変な目に遭う」と、思わないで下さい。職種や業種をはじめ、キャリアやこれから何をしたいかは、一人ひとり違います。
具体的に関係してくるのは、自分の「職種」です。ザックリいうと、技術者などのスペシャリストと事務系ゼネラリストでは、そもそも出発点が異なります。設備系、施工系、設計、施工管理、電気、制御、工場建設、工場のオペレーション系、IT系などの技術者は、何歳になっても働けます。技術者が不足して困っている中小企業はたくさんあります。60代であろうが、即戦力であれば年収300万円未満なんてことはないです。
・営業職→英語を使ったハードな交渉までできる人はいいですが、国内営業の場合は、実績が問われる
▼2つ目.「学歴神話」を捨てる
定年後の再就職では、新卒と違い、学歴はほとんど意味を持たないです。学歴ではなく「キャリア」、つまり何が出来るかで合否が決まります。求められているのは、若かりし高校時代の学力ではなく、「今不足している分野を補ってくれるだけのスキルを持っているかどうか」です。
学歴にプライドを持っている人は、「今さら無名の中小企業で働けるか」と思っていると痛い目に遭います。長年キャリア採用、シニア採用を繰り返してきた中小企業は、「プライドだけは一人前だが仕事は半人前」の人を見抜き、試用期間内に白黒つけます。
▼3つ目.「ふてくされそうなマインド」を捨てる
50代になると、役職定年だけではなく、降格、異動、転勤さらに仕事の中でも理不尽な局面が多くなり、ふてくされそうになることがあります。そんな時は、その感情をいったん「捨てる」行動を取って下さい。間違っても「ふてくされそうなマインド」を社内の人間の前で吐き出してはダメです。なんとか感情をコントロールして粛々と前に進めて下さい。50代になったら、負の感情の捨て方を身につけることが大切です。
3.「しなきゃいけない」と「これだけはノー!」から
方向性を考える
50歳になった時点で、65歳以降をどのように過ごしたいか、「人生のコンセプト」をザックリと描いて下さい。
まずは65歳以降、どうしていることが自分にとって一番ハッピーなのかを考える。
例えば、ゴルフやテニスなどの趣味系、旅行や外食などの娯楽系、仕事の継続や新分野の開拓などの仕事系、歴史や学び直しなどの勉強系、昔挫折したことに対するリベンジなどのリベンジ系など、やりたいことを自由に挙げて下さい。
もし、仕事に追われてなかなか考えられない場合は、「好き嫌いはさておき、これはやらなきゃいけない」という「マスト」と、「これはやらない!」という「ノー」の二つの方向から考えると絞りやすいです。
「これだけはやりたくない」ことは、すぐにでも紙に書き出したくなる人も多いと思います。「ノー」から考えてみるのもお勧めです。
「すべきこと」と「これはやらない」を設計すると、そのうち「やりたいこと」に気づいたりします。
4.「自分の市場価値の高め方を知っておく」
定年後を見据えて自分の市場価値を高める動きを、50歳になった時点でスタートさせることが大切です。ポイントとしては、50歳になったら、先々のことを「この会社ではこういう仕事をすれば光が当たるだろう」という会社の土俵ではなく、「この先、日本社会で何をやっていこうか」という土俵で考える方が生産的です。
自分の市場価値を上げる為に、まず「自分は何ができるか」を、これ以上ないレベルまで細かくリストアップします。最初は自分の視点でリストアップして下さい。次に相手の視点、つまり「相手はどういう人を欲しがっているか」で考えて下さい。
これにより、「私は〇〇の✖️✖️ができます」という自分目線の表現が、具体的で相手が関心を持つ「売り物」に変わります。50代の前半だけで5年もあり、相当な経験が積めるはずです。50歳になった瞬間から準備を始めて下さい。
次に仕事の守備範囲を広げる勉強や経験を積むことです。これはマルチタスク化の対応できるようにする為です。
例えば、「エンジニアが本職だけど、コミュニケーションが好きなので技術営業もできるし、最新のIT技術を使った新規開拓のアプローチも勉強中」のようなイメージです。
「好きこそものの上手なれ」という通り、広げる対象の業務が好きなら理想的です。しかし、現実はそうでないケースの方が圧倒的多数です。そんな時は、好きではないとしても、「嫌いではないなら、トライする」と考えると最初の一歩が踏み出しやすいです。
5.「モチベーションが枯れない方法を知っておく」
モチベーションは全ての行動のエネルギー源です。それを維持する方法を知っておくことが大事です。あなたは「幸せの4因子」という考え方を知っていますか?これは慶大教授の前野隆司氏が紹介した「人の幸福は4つの要素のバランスで決まる」という考え方です。
2.つながりと感謝の因子である「ありがとう!」因子
3.前向きと楽観の因子である「なんとかなる!」因子
4.独立とマイペースの因子である「あなたらしく!」因子
6.失敗を防げる「60~64歳の試行錯誤」
50代の人にとって、60代はまだまだ先と思えるかもしれないです。しかし後悔を避ける為に、60代前半のイメージをしておくと良いです。
50代を卒業した後に進む道は、人によって多様で、年収300万円台で再就職する人もいれば、600万円台、1000万円台を超える人もいます。起業や開店をする人、会社を買う人もいるかもしれないです。
その中で、セカンドキャリアの1度目を失敗する人は少なくないです。しかし、1~2回失敗したくらいでガッカリしなくていいです。同じミスを繰り返さない為に、「次にどうするか」を考えて下さい。
その後、様々な生き方を選択しますが、定年から半年たった時点で、その結果を自己評価して下さい。評価の基準は、「65歳以降の『年金+300万円』につながる可能性の高さ(低さ)」です。
・「可能性が低い」場合→その仕事をキープしながら再就職活動や起業の道を模索する
もし、「300万円」に現実味がなければ、「年間120万円」であれば、どうですか。年金の他に月10万円あれば、外食や旅行と楽しめるはずです。ますはできそうな金額からスタートして下さい。
まとめ
解説は以上です。何も考えないまま50代を過ごしている人は後悔をしている人が多いです。50代から自由に自分の人生を満喫させる為に、「ピン!」とくることから実践してみて下さい。今実際に行動することであなたの50代、60代以降の人生が、思い描いた通りになっていきます。今回のブログが勉強になったと思った人は、コメントしてください。
2.「一般論や思い込みを捨てる」
3.「しなきゃいけない」と「これだけはノー!」から方向性を考える
4.「自分の市場価値の高め方を知っておく」
5.「モチベーションが枯れない方法を知っておく」
6.失敗を防げる「60~64歳の試行錯誤」
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