こんにちは、あっきーです!
- もう少しの辛抱(しんぼう)でゴールと思っていたところなのに、60歳のはずの定年が給与を大幅に下げられて65歳まで働け、と言われ始めた。
このような状況で、「このまま会社にしがみついてもいいこともなさそうだし、もう辞めようかな」と思う人は多いです。
これからの時代は、定年という概念自体がなくなります。60代、70代、さらにその先を新しい人生としてスタートしてください。
そのためにも、しがらみやお金に縛(しば)られるのではなく、本当に自分がやりたい仕事に打ち込んでいける素晴らしい未来を作ってください。
新しいキャリアのスタートであれば、日々の仕事の意味合いも大きく変わります。そして、学び直しなどの準備も必要になります。
今までの経験値や強みを、定年後、不動のものにするためにどう磨くか、弱みを補強するためには、今からどんなことを経験すべきか、考えていくことが大切です。
キャリアは、上司や会社の指示・命令に耐え続けた職業人生ではなく、自分のキャリアのハンドルを自ら握る人生を歩むことです。
自分自身のキャリアをコントロールするために必要な考え方と準備について、8個を厳選してお伝えします。
勉強になった、もっと知りたいと思った人はコメントをください。
Contents
やりたいことがない人
この質問にすんなりと答えられるミドルは、それほど多くはないです。
- 圧倒的な売り手市場であった就職活動の時代。自分のやりたいことを深く掘り下げて考えることは一般的ではなかったと思う。なおかつ、移動、転勤、昇進など、入社後のキャリアに関しては、全て会社が道を示してくれていた。
- 同期はみな同じように出世を目指し、それぞれが組織の競争の中で自分を磨いていればよかった。何をやればいいかは会社が決めていた。
- だからこそ、組織人としての考え方や業務上のスキルは身についていったとしても、自分が何をやりたいのか」を見つめ直す機会などはほとんどなかったはず。
その結果、学生にあなたのやりたいことはなんですか?
と質問している中高年の人事担当者自身が、会社に与えられた言葉でしか自分のやりたいことを語れない状況に陥(おちい)っています。
会社に依存しない第二の職業人生を自分で創り出そうという時にやりたいことがないのでは話にならないです。
自分自身で自分のキャリアを決めて、自分自身の内から湧き出るモチベーションに従って働くことが、第二・第三の職業人生の醍醐味(だいごみ)です。
そのため、やりたいことがない人は、まだ会社を辞めてはいけないです。会社に依存しないことは会社を辞めて転職・独立することと一緒ではないです。自身のやりたいことが明確にできたとしても、その実現のためには転職や独立をするより、今の会社の役割に打ち込んだ方が良いケースも考えられます。
また、軸がない人はちょっとした挫折で、「こんなはずじゃなかった」と折れてしまいます。
まずは、自分のキャリア、自分の人生について、自分自身の頭で考えてみてください。
深い自問自答を積み重ねることで、きっと答えが見えてきます。
すぐに見えなくても、やりたいことに打ち込む社外の人たちに会いにいくことで、自分を見つめ直すことから始めてもいいです。
変化に対応できない人はどうなるのか?
同じ業務をずっと行ってきたため、当然、その業務に必要なノウハウやスキルは習熟しています。また、若い社員には負けない自信もあるはずです。その業務が必要とされている限り、会社からも重宝(ちょうほう)されます。
しかし、このタイプの人たちは自分の専門領域に固執(こしつ)するため、視野が狭まくなる危険性があります。
自分の仕事をこなすことばかり考えてしまいます。周囲の同僚の仕事や社内の他部門の仕事、また世の中で起こっている大きな変化をほとんど意識していないです。
- 周囲の影響を受けずに、同じ仕事の繰り返しばかり執着していると、変化に対応する力が徐々に失われる。
- また次第に変化に対して恐怖心を抱くようにもなる。
これは致命的です。
今、50歳の人が60代、70代になる頃には、現段階では想像もつかない変化があらゆる職場で起きている可能性があります。変化への対応力を磨くことなくして、いまの会社でのキャリアを継続することはできないです。
変化の時代には、新たな状況や、環境に直面するたびに、素直な心で貪欲に周囲から学ぶ姿勢が大切です。
この姿勢は、現在の会社にいながらも十分に養うことができます。
社名や肩書きにこだわる人はどうなるのか
僕も一度くらいは誰もが知ってる企業の名刺を渡してみたいな~
しかし、社名や肩書きに必要以上にプライドを持っている人は、そのプライドが、第二、第三の職業人生で邪魔になります。
他人からどう見られるかを意識しすぎてしまうため、やりたいことに向かうことができなくなってしまいます。
- 非常に小さくなっています。特に今の若い世代にとってはかつてほど大きな意味を持っていないです。そのため、若い世代は、社名への執着心が驚くほど弱い。
- 問われるのは、その会社や、そのポジションで何をしてきたか。
また、いまの若者は、社会課題に関心が強いです。
併せて、社会課題に対する貢献欲求も強いです。
社会貢献度の強い若者は、組織内の閉じた出世争いには動機づけされまないです。だからこそ、出世争いなど、内向きで無駄な争いは意味がないです。
大企業でできた人脈は、辞めてしまうと脆(もろ)いものです。僕たちの能力や魅力ではなく、会社の看板やポジションで近づいてくるからです。
取引先の担当者や上司や、部下とも人として丁寧に信頼を築いていない限り、会社を辞めた後もそれまでのような関係を続けることはできないです。
年収200万円台では生きていけないのは本当か?
今のような収入を得ることが当たり前と思っていると身動きが取れなくなります。
大企業のミドルが得ている年収は、必ずしもその人の現状の能力やパフォーマンスに応じたものではないです。改めて現在の市場価値に応じた評価をされた時、700万円、800万円といった年収を保障してくれるものはないです。
日本の現状では、副業やフリーランスを奨励(しょうれい)する傾向にあります。何より人材不足が大きな問題になっています。
外国人労働者が増加して、人口減少による経済の縮小で仕事の絶対数が減ってくれば、新しいタイプの働き方が生まれてきます。
もはや世帯主の男性だけが外に出て稼いで、家族を養う考え方は一般的じゃなくなっています。年収200万円同士でも共働きなら、世帯の年収は400万円です。これなら苦しいながらも家計を組み立てることは可能なラインです。
そしてこれからは、働ける年齢になった子供も、まだ働けるおじいちゃん、おばあちゃんも外に出て働いて、一緒に生活してみんなで家計を支える家族の在り方を考える必要があります。
働き方やライフスタイルを見直すことで、厳しい時代を生きていくことは十分可能です。
「年収=フロー思考」から「資産=ストック思考」へ
この考え方は、お金が毎年入ってくる金額を基準に考えるフロー思考と呼べます。
50代に入って、年収が下がれば、使えるお金はどんどん減ります。
老後に2000万円が必要と言われる中で、60代、70代になってさらに給与が減って、年収がいくら入ってという計算をしていくと、不安感ばかり募ってしまうのも無理はないです。
このような考え方を持つ人は、発想の転換が必要です。このフロー思考を両親の資産を含めたストック思考に切り替えることです。
- 民間企業の1.5倍の1,829兆円にまで達しており、金融資産の60%を60歳以上の高齢者が保有。
- 高齢者世代は、日々の生活は年金でやりくりして、老後のために預金などの資産にはできるだけ手をつけない人も非常に多い。マイナス金利政策の影響もあって、大量のお金が使われることもなく、銀行預金に眠っている。
今は、親子でお金の話をする機会も少ないです。
その結果、親が認知症を患(わずら)うと本人名義の口座から預金を下ろしにくくなり、いざ親が亡くなって相続するときには、多額の相続税を支払うことになります。
現役世代は平均年収が下がって、税金や社会保険料の負担が増える一方です。日本は、主要先進国の中で財政支出全体に占める公的教育支出の割合が最低ラインにあります。
現役の子育て世代が苦しい生活を強いられているため、高齢者が自分達の贅沢のためだけに資産を浪費することは健全とは思えないです。これも親子でお金の話をしてこなかったことが要因にあると考えられています。
高齢者が多額の資産を保有できているのは、もちろんそれぞれが現役時代に努力をしてきたからです。
しかし、時代が変わって、現役世代が高齢者を支えていくことが社会構造として難しくなっています。
「元気だから働く」のではなく「働くから元気」になる
最近、継続雇用制度の導入や定年の延長・廃止が進み、サラリーマンが65歳まで働き続ける環境が整ってきました。
また、労働力不足もあり、65歳以上のシニアを積極的に雇用する企業も以前より増加傾向にあります。
- 60歳から64歳の労働人口は1990年には372万人でしたが、2017年には536万人にまで増加、65歳から69歳は199万人から454万人にまで増加。
- 労働人口全体に占める65歳以上の割合は、1990年の5.6%から2017年の12.2%まで上昇。
もはや定年=リタイアという時代ではなくなりました。
働くシニアが増えている背景には、高齢者雇用を促進する国の政策の影響もあります。また、年金だけでは生活が厳しいシニアもいます。でも多くは国民年金しかない元自営業者で、厚生年金や企業年金まである元サラリーマンは生活苦で働いているわけではないです。
高齢になっても働かざるをえない社会と一方的に解釈するのではなく、半数以上は仕事に生きがいや社会参加を求めていることがわかります。
元気だから働くのではなく、働くから元気です。
定年まで病気一つせずに元気で働いてきた男性が、リタイアして自宅でのんびりした途端に体調を崩す話が増えています。
元気の源は「やりがい」と「つながり」です。
人は働くことによって人や社会とつながり、働いて誰かの役に立つことで自分の存在意義ややりがいを実感します。
50代から求められる自律的な働き方へのキャリアシフト
そこで大切なのが「キャリア自律」です。
組織の論理のみに従って生きるのではなく、自分の価値観に従い、自分のキャリアを定めてください。
そして自分で考えて、自分で選択することが大切です。年齢に関係なく、働くことの幸福を味わい続けることができます。
入社以来、会社の指示や命令に従って生きてきたミドル世代は難しいものです。
一度しかない大切な人生です。大きなジャンプをするためには助走が必要になります。
自律型人材になるための6つのステップ
会社の外に出る前に、キャリア自律を身につけることが大切です。
そのためには6つのステップが重要です。
①キャリアビジョンの構築
まずは自分がやりたいことを明確にしてください。
②マインドセット
給与や肩書きではなく働きがいを重視して下さい。自分の価値観を軌道修正して、主体的に行動できるマインドを養ってください。
③相場観や、市場理解
会社の外に目を向けて、自分の市場価値を正確に把握してください。
④自己認識や、強みの棚卸(たなおろし)
社会でも通用する自分の強み、鍛えられていない弱みを整理して正しく認識してください。
⑤キャリアプランや、腕試し
第二の職業人生でやりたいことを実現するための具体的な計画を立てて、トライアルとなるアクションを起こしてください。
⑥強みを補強すること
ここまでで気づいたことを踏まえて、社内での実務経験をより強固なものにすることで弱みをカバーしましょう。
6つのステップをしっかりと実践することで、僕たちは着実に自律型人材に近づくことができます。自分がこれからどういう道筋をたどって、どこへ向かおうとしているのか、意識してください。
人は50歳からでも変わることができます。焦りは禁物です。
じっくりと自己改革に取り組むことができるのは、安定した企業で恵まれた環境があるためです。6つのステップの途中で慌てて会社を辞めてしまうと、自己改革も中途半端になります。
まとめ
- やりたいことがない人
- 変化に対応できない人はどうなるのか?
- 社名や肩書きにこだわる人はどうなるのか
- 年収200万円台では生きていけないのは本当か?
- 「年収=フロー思考」から「資産=ストック思考」へ
- 「元気だから働く」のではなく「働くから元気」になる
- 50代から求められる自律的な働き方へのキャリアシフト
- 自律型人材になるための6つのステップ
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