50代から実る人、枯れる人   松尾 一也

こんにちは、あっきーです!

あっきー
あなたは、「理想の50代以降」を送りたいと願うと同時に、徐々に忍び寄る危機に漠然とした不安も抱えている人も多いと思います。

モコ
50代は、責任のある大きな仕事を仕切り、子供の教育費を総仕上げし、親の介護や看病、見送りなど、大きなライフイベントが迫ってきますよね。

50代半ばになると、仕事面でも変化が現れ、役職定年や給与削減、部下の昇進など、仕事がなくなる辛さにも直面していきます。

この本の著者の松尾 一也さんは、50代で実る人を、「いい人間関係、元気、心の平安」の3つのポイントの実現を挙げています。50代は人生のマネジメント次第で、今まで育てた果実を手にできる一番愉快な黄金期です。今回のブログでは50代から理想の人生を実現するための思考を11個解説していきます。勉強になった、もっと知りたいと思った人はコメントをください。

Contents

1.今、どのステージにいるかを見つめ直す

あっきー
その年齢でしか見られない風景があります。
20歳の頃→遊びが最大の関心ごとで、レジャー施設に目が奪われる
30歳の頃→自分の人生のパートナー候補の異性に目が行く
40歳の頃→同世代の仕事ぶりや暮らしぶりが気になる
50歳→社会の風景とのピントが合いだして、「生活」に追われる日々の中で「人生」というものにようやく気づく
体型や容姿、体力、家族など、周辺の状況も変わっていきます。自分という生き物が、実っているのか、それとも枯れつつあるのか、はっきりとしてしまう年齢が50歳です。今、自分が人生のどんなステージにいるのか、50歳を機に冷静に見つめ直すことが大切です。

2.人生を幸せにするものに気づく

あっきー
一生を通してあなたを健康で幸福にしてくれるのはなんですか?
最高の未来の自分のために投資すべきものはなんですか?
そして、最も大切な人生の目的とはなんですか?
ハーバード大学による研究
80年間、724名の男性を長期間に亘って追跡調査した結果、「私たちを健康に、幸福にするのは、良い人間関係に尽きる」ということだった。
特に50代の時にいい人間関係に恵まれていると、70代、80代の時に健康で幸せを実感している比率が高い、という結果が出ている。
海外の作家のマーク・トウェインさんの言葉
「かくも短期人生に、争い、謝罪し、傷心して、責任を追求している時間などない。愛し合うための時間しかない。それがたとえ一瞬に過ぎなくても、良い人生は良い人間関係で築かれる」

モコ
この言葉にはどんな意味があるんでしょうか?

これは、人が実るも枯れるも、その人の「人間関係」次第ということです。あなたも良い人間関係を築いて人生を幸せなものにしてください。

3.人間関係の棚卸しをする

あっきー
人間関係は、量ではなく質です。

パーティーなどで得られる出会いもありますが、そこで出会った中でも付き合いが継続している人は、ほんの一握りです。形式的に名刺交換をすることも多くありますが、名刺の数がその人の価値を決めるものではないです。

人脈や金脈は、疲れる脈です。「人生にムダなし」ですが、50歳を超えたら、もう出逢いの量を求めなくていいです。

コピーライターの糸井重里さんの言葉
「自分にとって、ほんとうに大事なことってなんだろう、自分にとってほんとうに大切な人って誰だろう」

限られた時間の中であれもこれも関われない現実を知り、今いる周りの人(家族、親友、同僚)を大事にしてください。そして、本当に会いたい人を訪ねてください。

モコ
出逢いの質に注目して生きていこう。

4.家族との温度を高める

あっきー
僕たちは、この世に一人でやってきて、一人で去っていく存在です。

しかし、いつも孤独を感じる生き物でありながら、誰かと繋がっていないとやってはいけないです。ある意味、50代は最も「孤独」に耐えないといけない期間です。パートナーとも結婚して20年以上が経過して、よく言えば「空気」のような関係になり、会話も希薄になるケースが多いです。子供たちも成長して、精神的に親離れしていて、親密な対話も無くなっていきます。一方、あんなに元気だと思っていた両親に陰りが見え始める頃合いです。病院に連れていき、手術、看病、見送るという悲しいことも予測されます。

あっきー
そんな時だからこそ、それぞれの家族と丁寧に付き合わないと、今後の人生で悔いを残します。

ケンカするパートナー、ムカつく子供、看病する親、実は全ていてくれるだけでありがたい、と思う日がきっときます。

関係性を温める一番のコツ
あらためて話を丁寧に聴き届けるということ
→言い争いはあっても、聴き争いという現象はない

パートナー、子供、両親、それぞれの本心を聞いてあげることが、お互いの関係性を温めます。相手の話を聞くのは誰でも簡単にできることです。関係性を良くするためにもぜひ実践してください。

5.暮らしをレベルダウンさせる

あっきー
人は一度、ぜいたくを味わうとそのレベルを下げることはなかなか難しいです。

モコ
できれば、右肩あがりの人生を送りたいです。

昨日より今日、今日より明日といったような考えです。

ところが、戦後の行動成長経済時代のようにはうまくいかない時代です。行き詰まった日本経済もどこかで破綻が進み、少しずつ物質的に諦めないといけないことが増えています

50歳を過ぎたら生活の断捨離、ダウンサイジングできる能力が重要です。物欲を弱めていった方が、健全な後半につながります。生活をダウンサイジングさせて、もっとお金が貯まるようであれば、それはそれで経済余力が高いことと喜ぶべきです。節約を苦痛と思わず、楽しめるたくましい経済体質になっておくことが、50代から実る人になるコツの一つです。

6.楽しいこと、好きなことを選ぶ

周りで活躍している人、実っている人を見つめてみた時、浮かび上がる共通のキーワードは、「いつも楽しそう」です。

あっきー
自分の取り組んでいることが好きで、自分の関心が高い領域の仕事を選択したことで、ライフワークというにふさわしい天職になっています。

50年も生きていると、自分の好きなこと、嫌いなことが明確になります。若い頃は、嫌いな人や苦手な仕事でも我慢して対応していましたが、もう辛抱するのには疲れます。これからは自分が好きなこと、楽くなることを率先して選んで実践していいです。

モコ
君にも好きなこと、楽しみなことはきっとあるはずだよ。

自分の心の中で埋もれてしまっている好きなこと、楽しみなことを、一気に20個くらいリストに書き出してみてください。

7.「仕事」と「人生」を切り離さない

仕事とは、まずは「日常の活動すべて」と捉えてください。主婦(主夫)は家事全般もそうですし、学生は勉学、子供は遊ぶことも仕事の一種です。その延長線上で社会人は「仕事」をしています。

あっきー
お金を稼ぐことだけが「仕事」という観念を外した方が自由になります。「仕事」と「人生」は今さら切り離せないものだと覚悟し直してください。

 

次に「仕事は苦行」であるイメージを外してください。もし7億円ジャンボ宝くじが当たったら今の仕事をやめるか?と想像してみることです。50代からは、残りの人生の中で、やりたい活動を仕事にするといいです。最初は報酬を得られないかもしれないですが、少しずつでも得意になってくると社会的価値が生じてきます。必ずチャンスはやってきます。それを待てる力と熱意が50代の最大の課題です。また、仕事は一人でも、仲間とでもできます。どんな仕事でも人は心底大切にして下さい。そして、仕事が人生の最大の趣味となるように整えてください。

モコ
せめて健康寿命までは「仕事」と共に生きよう。

8.目には見えない報酬を稼ぐ

モコ
報酬は多いに越したことはないですよね。

ただし、50歳からは仕事の中で目に見えない報酬に目を向けてみてください。目に見えない報酬とは、次の3つです。

 

▼1つ目.「仕事自体」

その仕事に出逢えた喜び、その仕事自体が報酬という感動を味わってください。次の仕事があるということは、実にありがたいです。

▼2つ目.「能力」

長年培ってきた能力が高まるということも目には見えない報酬の一部です。50歳を超える頃にはかなりの高額な能力になっています。

 

▼3つ目.「人間的成長」

仕事に磨かれて、人間的成長を得られていることこそ豊かな報酬です。金銭的には高い報酬であっても、人間的成長が得らない仕事は魅力がないです。

 

シニア世代の起業率が高まっています。起業するシニアの多くが心の中で求めているのは、これら3つの報酬だということがわかります。

あっきー
この目には見えない報酬を求めている人には、やがて目に見えるお金や評価という報酬も増えていきます。

9.スケジュールに遊びをつくる

あっきー
50代で見極める必要があるのがスケジュールです。

予定がやみくもに埋まっている、つまり活躍しているという錯覚です。実っている人はいつもどこか余裕があります。例えば、この日に良い音楽会があるけど行きませんか?などの貴重なお誘いがあった時、「ああ、良いですね。参加します。」と応えられることも実りの重要な要素になります。いつも「先約がありまして」を繰り返していたら、もう誘われないです。

スケジュール帳の30%くらいはいつも余白がある方が、次の新しい種を蒔く有益な活動に充てられます。本当に怖いのは日々、かけずり回っていたのに、ある時から一切、仕事がなくお呼びがかからない現実です。アウトプットだけではなく、インプット重視のスケジュールに変換してください

10.お金に困らないシステムをつくる

あっきー
周りで経済的に実っている人を観察すると、やはりお金がある方が多いです。

お金が、あるのと、ないので、行動に差が出てしまいます。邪魔にならないくらいのお金を携えて、人生の後半に望みたいものです。
そこで、老後まで収入を得られる方法を考えると、毎月、ある金額が途切れず入金されるシステムを持つことが大事です。
代表的な経済的に生活を枯れさせないキャッシュフローは次の三つです。

キャッシュフロー3つ
1つ目:不動産などの家賃収入
2つ目:投資信託や株取引などの投資によるリターン
3つ目:自分のスキルやネットワークを活用してビジネスをすること

とにかく細く長く、キャッシュが永続的にフローすることをイメージしてください。ゼロから始めるとしても、50代ならまだチャレンジが可能です。「金の卵を産むニワトリ」を育てることを専念すべきです。

モコ
勇気と想像力を持って今から学び、その糸口を見つけ手を打とう。

11.うまい話こそ乗らない

あっきー
本業で大抜擢や大躍進といった話はなかなかやってこないですが、周期的に「怪しい儲け話」はやってきます。

モコ
人の資金を狙っている人は大勢いますよね。

50代でそんな落とし穴に落ちるとかなりダメージを受けてしまいます。勇気を持って投資する場合もありますが、ほとんどが要注意と疑ってかかって間違い無いです。ここでは詐欺師が使うテクニック3つ紹介します。

詐欺師が使うテクニック3つ
1つ目:レベルの高いあなただけ特別にこの話を教えます。これは、自尊心をくすぐるものです。
2つ目:実はAさんも大変興味を持っていてすぐに乗るそうです。これは、競争心を煽るものです。
3つ目:この話は今日中に決めないと無効になります。これは、思案する時間を奪うものです。

こんな初歩的なアプローチで百戦錬磨の人もコロリと落ちるのが詐欺の世界です。

詐欺師は人の心に漬け込んで上手い話を提案してきます。自分は大丈夫だろうと言っている人ほど、騙されやすい傾向にあります。絶対に詐欺には引っかからなようしてください。

まとめ

解説は以上です。人生、50年も生きてきたら、嬉しいこと、悲しいこと、淋しいこと、つらいことをたくさん経験します。激動の中で、大事にする順番は、まずは「生命」、次に「生活」、そして「経済」です。人は昔から前を向き、小さな希望を見つけ、これがダメならこうしてみよう!ともがき、人生や時代をつくってきました。これは、AIの時代になっても変わらないです。その喜びや原理原則を理解してください。
ぜひ、やり直しできなくとも、生き直しができることに気づき、大切なものを大切にできるようにしてください。
今回の解説が勉強になった、参考になったという人は、コメントをください。

『50代から実る人、枯れる人』
1.今、どのステージにいるかを見つめ直す
2.人生を幸せにするものに気づく
3.人間関係の棚卸しをする
4.家族との温度を高める
5.暮らしをレベルダウンさせる
6.楽しいこと、好きなことを選ぶ
7.「仕事」と「人生」を切り離さない
8.目には見えない報酬を稼ぐ
9.スケジュールに遊びをつくる
10.お金に困らないシステムをつくる
11.うまい話こそ乗らない

▼YouTube紹介

 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事