こんにちは、あっきーです!
物価が上がり続けているのに、給料は下がる「お金」にまつわるリスク、人口減少で空き家が増え、急激な地価下落(ちかげらく)が起こる「不動産」が抱えるリスクなどが考えられます。
➡そのため、「真実」を知って、今のうちから「準備」をする必要があります。
自分にこれから降り注ぐ可能性があるリスクを知ることで、暗い気持ちになることもあるかもしれないです。
しかし、今、見なかったことにしたツケを払うのは、将来の自分自身です。
今ならまだ、リスクが実際に問題化する前に、その芽(め)を摘むことができます。
この本では、リスクに対する防衛術(ぼうえいじゅつ)が紹介されています。
このブログでは、その中から僕が厳選した9個を解説していきます。これから日本で生きていくうえで、どんなリスクがあるのかを知りたい、そのリスクにどうやって対処していけばいいのかを学びたい人におすすめのブログです。
勉強になった、もっと知りたいと思った人はコメントください。
Contents
「給料」は下がるのに、「物価」は上がる
アメリカではインフレ懸念(けねん)の高まりから、金利を引き上げ続けています。
金利が高くなればお金が銀行に集まり、理論上はインフレの抑止につながるためです。
- 1万ドル持っていたとして、アメリカの金利が5%であれば、銀行に預けておくだけで1年で500ドル増える。1ドル130円として6万5000円。
- 一方、日本円を130万円預金していても、金利0.1%なら、1年で1300円しか増えない。そのため、より大きなお金を動かす投資家たちが、円をドルに換えていくのは当たり前のこと。
しかし、日銀(にちぎん)も2022年末に、長期金利10年国債(こくさい)利回りの変動幅(へんどうはば)を±(ぷらすまいなす)0.5%になるようにコントロールしました。直接的な利上げではないものの、日銀の発表後、円高が進み、一時1ドル127円台になりました。
今後はドルが買われ円が売られて、ますます円安が進む、負(ふ)のスパイラルから抜け出せそうと思うかもしれないです。
➡しかし、日本はそうそう金利を上げられない事情があります。
ほとんどの人は
- 住宅を買うときにローンを組む。
- 住宅ローンは大きく分けて、金利が変わらない固定金利と、定期的に金利が変わる変動金利の2種類がある。変動金利は金利が上がるリスクがある分、固定金利よりも金利が低く設定されている。そのため、民間の住宅ローン利用者の6割以上が変動金利を選んでいる。
もし、金利を上げると、個人も企業も大きな影響を受け、景気が冷え込むリスクがあるため、経済が停滞している日本では金利を上げることが難しいです。
一方、アメリカは、物価は8%程度上昇しても、給料も5%平均で上がっています。コロナ政策でばらまいたお金があるため、財布のひもを締める必要もないです。そのため、多少金利政策に変化があったとしても、円安はしばらく続くと考えられます。
好景気を望まない社会的要因
しかし、日本では景気が悪いまま円安による物価高が進行しています。長く日本は、外貨を稼げる魅力的な商品や、サービスを提供する産業を育てずにきました。政治家たちが「円安にすれば輸出が増えて国内産業が成長する」という古い政策をとり続けました。
そして、商品や、サービスの魅力を向上させるよりも、円安により、とにかく安く提供することで競争力を高めようとしてきたために、今の結果を招いています。
- 日本の人口約1億2500万人のうち、4000万人が年金暮らしの高齢者。年金はある程度物価を反映して増えるが、高齢者の多くは貯金を切り崩して生きている。
- 景気がよくなって物価が上がると、その貯金の価値は目減(めべ)りする。働き盛りの若い人たちにとっては、給料も物価も上がって景気がよくなるのが理想でも、高齢者はそうではないってこと。
- そういう高齢者が数多くいるため、選挙で勝ちたい政治家は、日本の将来を考えた思い切った経済政策をとろうとしない。
日本経済の停滞は水平に維持しているレベルではなく、徐々にずっと下がり続けています。ここから抜け出すには、大きな変革が必要です。
個人ができる対策として、まずは海外向けの仕事を増やすことです。
方法の1つは、海外の企業と仕事をすることです。
しかし、外国企業で仕事をしたら、ずっと高い給料を手にできます。そのときに、海外は家賃も物価も高いため、理想は日本にいながらリモートで海外企業の仕事をすることです。
モノを売る商売もいいです。日本で日本人相手に売るのではなく、海外に顧客を持ち外貨を稼ぎましょう。たとえば、アメリカのニューヨークやロサンゼルスでは、ラーメン1杯が3000円するのが当たり前です。日本なら1000円ぐらいの値づけしかできないです。
「格差の消滅」で国民総貧困
そのため、格差はなくなっています。儲かる産業がなく税収が少なくなれば、国による再分配も進まないです。貧困層(ひんこんそう)が救済されるためには、再分配のための財源が絶対に必要です。
➡つまり、たくさん儲けてたくさん納税する人が増えることが必須です。
ということは、結果として二極化が進むとしても、圧倒的に稼ぐ富裕層が誕生しなければならないです。
今の日本に必要なのは
- とにかく儲かる産業をつくって、たくさんの利益を得てたくさん納税する人を増やすこと。
- 同時に、そこで生じる貧富の格差をどうフォローしていくかについて、しっかりとした制度をつくることが望まれる。
そのため、大多数が一緒になって貧困に陥っていくことになっていきます。マイルド貧困から抜け出すために理想的なのは、国を救うほどの大きな産業を興すことです。誰かがそれをやってくれれば、その本人だけでなく多くの人が救われます。
しかし、実際にはそんなことは無理です。
ものすごくたくさん稼ぐことはできないにしても、なんとか富裕層のほうに入る道はあります。
そのために必要なのは、自分が勝てるところで勝負することです。
- たとえ、ほかの人たちが稼いでいたとしても、自分が苦手な分野は選ばないこと。
- また、得意なことであっても、競争率の高い場を選ばないのも重要。
どんなにラーメンをつくる腕に自信があっても、激戦地に出店してはいけないです。ラーメンの聖地と言われる場所に出店すれば、最初は人は集まります。
しかし、リピーターを得て生き残るのは至難(しなん)の業(わざ)です。それよりも、居酒屋ばかりのところにぽつんと一軒のラーメン屋があれば、帰りに寄ってくれる酔っぱらい客を呼び込めるかもしれないです。
「お金がないと不幸」 からの脱却
それは難しいんじゃないですか?
➡そのためには、お金の使い方に関する意識変革が必要です。
何事につけ、お金を使うだけの消費者に留まらず、クリエイターになればいいです。
※たとえば、頑張って平日の仕事をこなした後の、土日の過ごし方について考えてください。
消費者は
- 「頑張った自分へのご褒美」として買い物や外食など、お金を使う。そのときに、ブランドものや高価なレストランなど、お金をたくさん使うほど、幸せな気分になれる。
一方で、クリエイターは
- お金のあるなしに関係なく、「絵を描いていれば幸せ」「音楽をつくっていれば幸せ」という感覚でいる。幸せになるのにお金は必要としない。
- このクリエイターには、あなたも含まれる。釣りでも料理でも囲碁(いご)でもダンスでもなんでもいいが、お金をかけずに楽しめる趣味を持つことで、人生はとても豊かになる。
実は、どれだけ使ってもまったく困らない真のお金持ちは、世界中ほんの一握りです。お金持ちの多くも、いつもお金の心配をしています。というのも、彼らは、お金を使いたいからお金持ちでいたいです。 お金を使うことで幸せを感じて、そのためにたえずお金を補充する必要があります。
そのため、中途半端なお金持ちでいるよりは、マイルド貧困生活のなかに、お金を使わないでできる楽しみを見つけたほうが幸せです。
そもそも、これからの時代は「いくら貯めたら安泰(あんたい)」というラインは見えにくくなっていて、お金では安心すら得られないです。
「日本企業倒産」によるリストラ
仕事ができる人なら、45歳で定年を迎えても再雇用の声がかかるため、なんの問題もないはずです。45歳定年制に反対するのは、仕事はできないけど会社にはしがみついていたい人です。
しかし、しがみついていられるのも限界があります。
もはや、日本の企業には仕事ができない社員の生活まで保障する体力はないです。
中小企業はいらない社員をどんどん辞めさせるし、非正規雇用(ひせいきこよう)なら首を切るのは簡単です。
日本企業は
- 資材や資源をほぼ輸入でまかなっている。 円安が続くと、仕入れコストがかさみ赤字になる。
- その結果、商売を辞める人が続出し、倒産が増えるのは当然。さらに、もし円安が一時的なものではないと考えられれば、「早いうちに撤退したほうがまだ傷が浅くて済む」と倒産を急ぐ企業も出るため、ますます日本経済は悪化。
加えて、景気が悪いときには、仕事は人口が多いところに集まります。結果、東京や大阪などに代表される都市部ばかりが栄(さか)えて、そこに仕事を求めて人がやってくるサイクルが生じます。
そのため、地方はどんどん廃(すた)れていきます。
地方では、商売が成り立たなくなって、個人商店が潰れて、大きなショッピングモールさえ消える可能性があります。
「チャンスに乗れる準備」をしておく
➡そのため、自衛策(じえいさく)として、「プランB」を持っておくことが必須です。
自分の今やっている仕事とは別の仕事にいつでもチャレンジできるよう、準備をしておく必要があります。
プランBを成功させるために大事なのは
- ある程度の資金。今やっていることから移行して、すぐにプランBでお金が稼げるわけではないから。
- どんなにいい事業でも、当たるまでは時間が必要。それに耐えられるかは非常に重要。
また、たとえば「アメリカで面白い話があるから来ないか」と誘われたときに、お金がないから動けないのでは、みすみすチャンスを逃してしまいます。
目の前にチャンスがあったときに、それに乗っかれるだけのお金があるかどうかが運命の分かれ道になります。
さらには、お金があることで余裕が生まれ、自由度が広がり、選択を間違えないで済みます。 いつでも新しい仕事に移行できる準備金として、年収2年分を目安に貯めておくことをおすすめします。
- 無駄遣いをしないこと。
- よく、「経験が大事だ」と思って、背伸びして高いワインを飲んだり高級な寿司屋に行く人がいるが、そんなお金があったら貯めておくべき。
そもそも、実力があって成果をあげている人は、どんな服装であっても評価されます。有名な話ですが、スティーブ・ジョブズがいつも同じ服装だったのは、「服装について迷う時間を費やしたくないから」と言われています。
こういう考え方は、ムダなお金を使わないだけでなく、合理性にも結びつき、ビジネスでもいい結果をもたらします。
年収2年分くらいのお金を貯めつつ、チャンスが来たら、思い切って乗っかってください。
「成功への抜け道」は目の前にある
教えてください!
その1つは、多くの人が並ぶ正面入り口。2つ目がVIP専用。そして、3つ目が自分だけに見つけられる抜け道となるドア。
➡サードドアともいいます。
もともと親が資産を持っている人は
- 人生においてもVIP用の入り口を使って楽々生きることができる。
- 特権を与えられていない多くの庶民(しょみん)は、混み合う正面入り口に並ぶしかないと思っているが、実はもう1つドアがある。
- そのドアの存在に気づき、かつ上手に抜け道に出られるかどうかが、これからの競争社会で成功するためのポイント。
あなたが、勤めている会社を辞めて広告代理店を立ち上げたとします。どこかの企業に「仕事をください」と正面入り口から押しかけても相手にされないです。相手にされないからと、ここで諦めてしまえばそれまでです。 成功する人は、抜け道を探す努力をしています。
- 大手企業が多く入っているビルの近くにある飲み屋に通って、広報担当の社員と仲良くなる。
- 社長の講演会に行って、懇親会で直接自分を売り込む。
- 特にコネがなくても、やり方はいろいろ考えられる。
サードドアを探し続けるために1つルールとしているのは、「やらない言い訳を探さない」ことです。
時間がないからとか、恥ずかしいからとか、あれこれ言い訳をしないで、やるべきことをただやってみることです。
そうやると、「自分だけの道」が見つかります。たいていの成功者は、VIP用から入ってきてはいないです。みんなサードドアをこじ開けています。
幸福になるための選択
このときの500円も5000円も、どこかから調達されたものであって、あなたの懐(ふろころ)は痛まないです。
当然、500円貰ったほうが得はできます。しかし、500円ではファストフード店でハンバーガーを食べるくらいがせいぜいです。それで幸せになれるのは、お腹が満たされた数時間です。
一方で、5000円あれば、それなりのことができます。ちょっといい食事もできるし、映画を観ることも、新しい服を買うこともできます。それによって、誰かが大きな満足を得る様子を見ることができます。
それは、自分が500円をもらうより、ずっと大きな幸せをあなたに与えてくれるはずです。
実は、この調査結果では、自分が500円をもらうと答えた人と、通りすがりの人に5000円を手渡すと答えた人の割合は、ほぼ半々でした。
さらに、ある調査では
- もらったボーナスの中からいくらかをチャリティーや寄付に使った人のほうが、全額自分のために使った人よりも幸福度が高い結果が出た。
- このように、人間は本質的に、「他人が幸せに感じることを求める」一面を持っていいる。
- つまり、他人に感謝されたり喜ぶ顔を見たりすることで本人も幸せになれるといこと。
「とっととやめる」幸せ
多くの人が、年の始めに「今年は○○するぞ」と目標を立てます。英語の勉強や、ジョギングや、ダイエットなど、内容はそれぞれでも、「やる」と心に決めます。
しかし、その多くは早々に三日坊主で終わります。 そして、こうした三日坊主はダメなことだと多くの人が思っていて、すでに意欲を失っているにもかかわらず 「やらなきゃ」と頑張ろうとします。
➡でも、それは不幸なことです。
誰かから頼まれたわけでもなく、なんの義務もないのに、やりたくないことを無理してやっています。やりたくないことは早くやめて、その貴重な時間をほかの楽しいことに費やしたほうがはるかにいいです。
軽い気持ちでなんでもトライしてみて、嫌だったらとっととやめる。
こうした三日坊主の繰り返しは、「自分に向いていないことをどんどん潰していく」意味もあり、少しも悪いことではないです。
まとめ
【日本人でいるリスク
ひろゆき(西村博之)】
- 「給料」は下がるのに、「物価」は上がる
- 好景気を望まない社会的要因
- 「格差の消滅」で国民総貧困
- 「お金がないと不幸」 からの脱却
- 「日本企業倒産」によるリストラ
- 「チャンスに乗れる準備」をしておく
- 「成功への抜け道」は目の前にある
- 幸福になるための選択
- 「とっととやめる」幸せ
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