マイナス思考からすぐに抜け出す9つの習慣 古川武士著

あっきー
こんにちは、あっきーです!

あなたは心が折れたことはありますか?

メジャーリーガーのイチロー選手でも、心が折れそうになったことがあると言います。僕たちの誰だって、いい時ばかりではなく、ネガティブにおちいってしまうことがあります。この本の著者の古川さん曰く、マイナス思考から抜け出せるスピードの速さは、生まれ持った性格ではなく、思考の習慣の違いだといいます。

モコ
思考の習慣?

このブログは、マイナス思考に陥りやすい人、マイナス思考からなかなか抜け出せない人に特におすすめです。このブログでは本書が紹介する45のスキルから厳選した9個のスキルを解説していきます。一つ一つの小さなスキルをためしにやってみてください。これを実践すればあなたもプラス思考になります。

参考文献
⬛図解 マイナス思考からすぐに抜け出す9つの習慣(古川 武士著 / ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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どんなに強い人、立派な人でもマイナス思考にとらわれることがあります。大事なのはそこからどうやって抜け出すかです。勉強になった、もっと知りたいと思った人は、コメントください

Contents

1.自分軸をはっきりさせる

トリノオリンピックの金メダリスト荒川静香さんでも葛藤(かっとう)を抱え、ネガティブな状態になることがあったそうです。そんな時に荒川さんが心を立て直したコツ、それは、「他人ではなく、昨日の自分に勝とう」と考えることでした。

インタビューにて
「私にとって大事な事は、順位やメダルではないです。世界選手権で優勝したときの自分より、成長できたかどうかが大事です。あの時と同じ力、同じ演技になってしまえば、それは『不本意な結果』と言うことになってしまう」

あっきー
他人と比較してしまいがちですが、過去の自分と比べるのが正解です。

自己評価が低いと、つい他人と比べたくなってしまいます。社会の基準や他人との相対的な比較の中でしか自分の存在を認められないです。マイナス思考の時に他人と比較すれば、比べれば比べるほど他人がすごく見え、劣等感にさいなまれてしまいます。自分を評価するときに、他人との比較の中でしか自己評価ができなければ、自分らしく生きることができないです。

自分らしく生きるのに必要なこと
自分の軸をしっかり持つこと
→・あなたがどんな自分になりたいか、何をしたいのかをはっきりさせる。
・自分をしっかり持って、今の自分と、なりたい自分や過去の自分を比較するようにする。

そのための具体的な行動としては、1つ目、自分の目標を作ること。理想の自分を思い描いてみてください。

2つ目、自分がどんな欲求を持っているのかに気づくこと。

自分が何にワクワクするのかをリストアップしてください。

ぶれない自分自身の姿が見えてきます。

2.成長していく自分を楽しむ

人は誰しも成長し続けたいという根本的な欲求を持っています。

実業家の福島正伸
「やり続ければいつか成功する。失敗から学べばそれは成長している。だから人生には成功と成長しかない」

大人になって、日々の仕事に慣れてくると、毎日の成長を実感することは少なくなります。

あっきー
大人こそ、自分から主体的に動いて、自分がどのように成長しているのか探すことが必要です。

この本の著者の古川(ふるかわ)さんは、クライアントに、今日一日で学んだこと、成長したことを3つ考えて報告してもらうことがあるそうです。そうすると、1ヶ月くらいで自分が成長していることに気づき、自己評価が高まっていきます。

成長を一番に感じる方法
失敗に思えるような出来事から成長したことを探し出す作業をすること。

あなたも一日の終わりに、今日一日で学んだこと成長したことを思い出して、記録をしてみてください。その際は反省するのではなく、必ずプラスの視点から振り返るようにしてください。自分が常に成長していることを実感できるようになってきます。自分の成長を実感できるようになったら、次は振り返りの際に、次にどうするか、やるべき行動を考えてみてください。

モコ
うすることでさらに成長した自分に出会えるよ。

3.先に与えるを実践する

「ユダヤ人の大富豪の教え」の著者、本田健さんは、与えた分だけ受け取れるのが世の中の法則だと語っています。

ギブアンドテイク
与えることが大事ということ
つい見返りを求めがちですが、与えることを中心に考えれば、より豊かな人間関係を築くことができる。

信頼されている人に共通しているのは、

  • 常に先に与えているということ
  • 惜しみなく与えているということ

例えば、仕事を与える、手助けをする、気を配る、話を聞くなどです。日常生活でも与えられるものはまだあります。あなたはこれからどんなことを与えられそうでしょうか。探してみてください。

与える」を実践するためには、まず、周りの人を毎日3人笑顔にする活動をしてみてください。電車で席を譲ったり、仕事で人を助けたり。人にありがとうと言うのもいいですね。

あっきー
続けていけばどんどん自分の周りの状況が良くなっていくのを実感できるはずです。

あなたは「ペイフォワード」という映画を知っていますか?

中学校の初めての社会の授業で、世界を変えるために、どう行動するかと言う課題が出ました。主人公の少年は、人から受けた好意を別の人に贈るという行動を思いつき、そしてその好意が世界に広がっていく。そんな物語です。与えるということのモチベーションが上がる、素敵な映画ですので、まだ見たことがない人は一度見てみてください。

4.何でも数値化する

人は不安になると極端に視野が狭くなり、そのことだけしか見えなくなってしまいます。起きてほしくないものであればあるほど、その傾向が強くなってしまいます。

不安というもの
非常に感覚的なもの
数字で考えれば具体的に扱うことができ、不安を和らげたり、不安をなくすための対応をしたりすることができる。

例えば飛行機の事故が怖くて、飛行機に乗れないという人がいます。実は、飛行機で事故にあう確率は、アメリカの運輸安全委員会の調査によると0.0009%、百万回に9回しか事故は起きないそうです。事故にあう確率は非常に少ないことがわかると、怖さが和らぐかもしれないです。数値にはあいまいさによる不安を客観視する力を持っています。

なんとなくできていない、うまくいっていないと感じるあいまいな感情も、ストレスの原因となります。このあいまいさも数で考えることで、内容を把握できるようになります。大事なプレゼンを任されて不安で仕方ない場合、何も始めていない状態での不安度は何%か考えてみてください。90%くらいでしょうか?また資料ができたところはどうでしょうか。60%ぐらい?ではプレゼンのリハーサルを繰り返すことで何%になるか想像してみてください。だいぶ不安が減ることが想像できます。

同じように、数値化することで、何をすれば不安がどのくらい解消するかを考えられるようになります。先ほどの状況で、プレゼンまでの達成度も数字にしてみてください。資料を完成した時点での達成度は何%でしょうか?50%?まだ全然達成ではないですね?

モコ
数にすることで達成に向けてやるべきことが見えてくるね!

あいまいで、もやもやすることがあったら、なんでも数値化して具体的にしてください。前に進めるようになります。

5.もっと大変な人と比較してみる

偉人のエピソードは人に勇気を与え、状況に対する見方を変えさせてくれます。本やエピソードで壮絶な体験や逆境を乗り越えた人を見ると勇気が湧いてきます。偉人と比べたら自分の悩みが小さく思えてきます。

人の脳
常に何かと比較をして解釈をしている。

ですから、現在の状況を過去の状況と比べて大変だと思うのであれば、比較基準を変えてしまえばいいです。逆境に陥って、とても気が滅入ってしまっている時は、読書や映画鑑賞がおすすめです。マイナス思考になってしまった時には、それどころではないと思いがちですが、そんなときにこそ、本を開いてみてください。

本や映画には様々な体験が詰まっていて、僕たちの悩みがいかに些細なものであるか気付かされます。逆に自分の経験がドラマのようだなと客観視できるかもしれないです。

周りの上司や先輩から、逆境を乗り越えた体験談を聞くのもいいです。より具体的な話を本人から聞くことができますし、同じ仕事内容や環境であれば自分と比較しやすいです。

自分史上MAXの逆境であっても、比較基準を変えて自分の悩みが世界レベルの逆境ではないことに気が付くと、くるりと自分の視点が変わります。

あっきー
自分の状況を客観視することで、立ち向かう勇気が湧いてきます。

6.変えられないことを受け入れる

変えられないことを受け入れる力は、ストレスに対する大きな力になります。マイナス思考から抜けられない人は、自分では変えられないことや、自分の力ではどうしようもないことに悩み続ける傾向があります。

「不運や人間関係の問題などは、自分の人生で出会うべくして出会った運命ととらえて正面から向き合うこと、受け入れること」だとこの本の著者の古川さんは言います。

塞翁が馬
昔、塞翁(さいおう)という老人の馬が逃げてしまいましたが、やがてその馬は名馬を連れて戻ってきました。その名馬に乗った老人の息子は落馬して骨折してしまったのですが、そのおかげで兵役を免れ戦争に行かなくて済んだという中国の故事。
→人間何がきっかけで幸運や不運が訪れるかわからないし、未来は誰も知ることができない

では自分でコントロールできない不運が訪れたら、どうすればいいのでしょうか。自分の運命に悩むだけでは泥沼から抜け出すことはできません。

STEP1.まずその状況を細かい事柄に分割し、コントロールできるものと、コントロールできないものに分けてみる。
STEP2.どうしてもコントロールできないことは運命として受け入れ、コントロールできるものの中で、何ができるかを考えてみる。
→少しずつ道が見えてくる

モコ
出来ることに精一杯取り組んでみよう

泥沼から抜け出すチャンスが見えてきます。

7.失敗恐怖症を克服する

失敗を恐れず挑戦し、その中から改善点を見つけて行動を繰り返すことで、人は成長することができます。

仕事でもプライベートでも、やってみないとわからないことはたくさんあります。怖がって立ち止まっていては答えは出ないです。

 

誰でも失敗は怖いものです。失敗を恐れなくなるにはどうしたらいいでしょうか。それは失敗の経験を増やすことです。失敗は怖いことですが、それを乗り越える訓練をしないと先に進めません。

例えば初めて自転車に乗る時、たくさん転びながらも何度も乗る経験をしないと自転車に乗れるようにはなりませんよね。子供だから乗れないんだ、と大人に成長するまで待っていたところで、自然に自転車に乗れるようにはならないです。やってみて、うまくいかない。

あっきー
そこから改善を繰り返してください。

また、完璧に準備ができないと進めない人は、見切り発車の訓練が必要です。レストランに入ったら、注文を決める前にすぐに店員さんを呼んでください。100%注文が決まっていないところから、無理やり頼んでしまう経験を積んで、見切り発車する訓練をしてください。見切り発車、失敗、そして改善。これを繰り返して人は成長します。

共通するもの
「失敗+改善」
最終的には「失敗+改善」を通じて成功した経験が、それまでの失敗に意味を持たせ、失敗恐怖症から抜け出すことができる。

8.嵐は必ず過ぎ去ると心に刻む

「過ぎ去らない夜はない。明けない夜はない」
苦しい出来事があった時、その最中は地獄のようにつらいと思っていても、いつか必ずそれは過ぎていきます。マイナス思考になってしまうと、苦しいことは永久に続くと思ってしまいがちです。永久に続くと思えばストレスは2倍3倍に膨れ上がります。しかし、どんなに辛いことでもそれが永久に続くことはありません。今つらくても、そのつらさが一時的なものと気が付くことで、ストレスを大幅に軽くすることができます。

非常につらい出来事があった時に効果的な方法を紹介します。過去に起きた、あなたの最もつらい出来事を思い出してください。そして、その時の自分の感情がどのように変わっていったかを書き出してみてください。翌日のあなたはどうでしたか?1か月後、1年後、3年後のあなたはどうでしたか?そのつらさはずっと同じものではなかったはずです。時間の経過とともに、つらさは収まっていきます。

あっきー
未来のあなたも長い年月をかけて笑えるようになりますよ。

今、つらさの中にいる人は、今は静かに耐えて待ってみてください。あなたの人生における過去の出来事は、今から振り返れば一時的なものだったと実感できるように、今のつらさも延々と続くものではないです。「夜明け前が一番暗い」という言葉があります。あなたの夜が明けることを祈っています。

9.フロー状態になる

あなたはフロー状態という言葉を知っていますか?

シカゴ大学のチクセントミハイ博士
好きなことに打ち込む人に共通する心の状態を研究した。
→「ひとつの活動に没頭して他は何も気にならない状態」=フロー状態

フロー状態になることで、人はストレスを感じにくくなります。

一つのことに意識を集中することで、ストレスから意識を切り離すことができます。フロー状態で過ごす時間が長くなればなるほど、ストレスは緩和されます。

 

不安な気持ちを上手に切り替えられないと、脳は休まずストレスを感じ続けてしまいます。

ストレスを感じた時
その状態から意識を切り替えることが必要
例えば仕事のストレスを感じている人は、趣味に没頭してみてください。趣味に没頭することでストレスを忘れさせてくれます。プライベートのことでストレスを感じている人は、仕事に没頭してみてください。プライベートのストレスが少しずつ緩和されていきます。

また、心配や恐怖が非常に強いと、それが心のブレーキになり、フロー状態を妨げます。短い時間でもストレスの原因を忘れる訓練をしてみてください。例えば仕事や家事、運動、音楽や本なども良いでしょう。脳は一つの事に意識を集中すると、別のことには集中できません。フロー状態になるまで没頭してしまえば、こっちのものです。脳はマイナス思考になっている暇がないです。マイナス思考から抜けやすい人は、別のものに意識を切り替えるのが早いです。

 

紹介した様々なスキルの中から、あなたもマイナス思考から抜け出すためのヒントを見つけることができたのではないかと思います。これらの習慣を実践する際には、まずノートなどに書き出してみてください。書くことで、新しい思考習慣にぐっと近づきます。

この本ではほかにも様々なスキルを紹介しています。気になった方はぜひ本を読んでみてください。

今回の解説が勉強になった、参考になったという人は、いいねやコメントください。

マイナス思考からすぐに抜け出す9つの習慣
1.自分軸をはっきりさせる
2.成長していく自分を楽しむ
3.先に与えるを実践する
4.なんでも数値化する
5.もっと大変な人と比較してみる
6.変えられないことを受け入れる
7.失敗恐怖症を克服する
8.嵐は必ず過ぎ去ると心に刻む
9.フロー状態になる

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