こんにちは!あっきーです♫
今回は、現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全: 脳が超スピード化し、しかもクリエイティブに動き出す!(佐々木俊尚著 / 東洋経済新報社)を解説します!
インターネットには良質な情報がたくさんあります。
同時に陰謀論や誹謗中傷などのおかしな情報も大量にあります。2011年の東日本大震災と2020年からの新型コロナウィルスの蔓延で、新聞やテレビだけ見ていれば大丈夫、というような古いメディアへの信頼度はどんどん薄れてきています。
では、どうすれば良質な情報だけ集められるのか。そして、良質な情報を集めるだけでなく、それをしっかり読み解き理解を深め、世界を曇りのない目で見つめる力をどう養っていけば良いのか。
今こそ「読む力」が決定的に重要な時代になっています。
読書だけではないです。ネット記事やニュース、SNSの情報を読み解くにも、全て読む力が重要です。
スマホやSNSなどの進化したテクノロジーは、僕たちから集中力を奪っています。
しかし、そんなスマホ時代だからこそ、「集中力が続かない」という前提に立った新しい読み方、新しいアウトプットのやり方が必要です。多くの人はこれを見落としています。集中力がなくても、短い集中をうまく積み重ねればいくらでも本や記事を読めて、それを知力に変えることができます。
今の時代、もはやスマホを手放すのはほとんどの人にとって不可能です。そうであれば、気が散る、集中できないのがスマホ時代の現代病だと受け入れ、それを逆活用するしかないです。
この動画では、読む力の最新スキルを6個解説していきます。
参考になったという人は、ぜひコメントをください。またYouTubeでも深堀して解説しています!そちらもご視聴いただけると嬉しいです。
Contents
メディアを4つのタイプに分ける。
世の中にあるメディアは4種類に分けられます。
①ホリゾンタルメディア
②バーティカルメディア
③中立的
④偏りがある
例えば、通信社の記事や新聞の一面、テレビのワイドショー、ニュース番組、週刊誌などは全部ホリゾンタルメディアです。
バーティカルメディアは徹底的に情報を掘り下げるメディアと解説しましたが、偏りがあることも多いです。この偏りに気づかないと、簡単に陰謀論にはまります。
メディアは4つに分類できます。
ホリゾンタルで中立的
ホリゾンタルで偏見的
バーティカルで中立的
バーティカルで偏見的
情報を読む際はこの4つの分類を意識してください。特に、偏見があるかどうかが重要です。
どんな情報にも、偏見という落とし穴が潜んでいることを認識してください。
ニュースを読み解くステップ。
常に流れてくるニュースを眺めているだけでは、全容を理解するのは難しいです。
しかし、ニュースを読み解く流れを知っておけば、それに合わせてニュースを読んでいくだけで全体像が理解できるようになります。ニュースはジグソーパズルのようなものと考えてください。複数の記事を読み全体像を掴むことが、ニュース全容の理解につながります。
大切なのは、たった1本の記事を読んだだけで、これで全部わかったと満足しないことです。全体像を知るための流れは次のようになります。
ニュースのアウトラインを理解する。
最初に、ホリゾンタルで中立的なメディアに目を通し、ニュースのアウトラインを理解するようにします。
物事を理解するには5W1Hが大切ですが、ホリゾンタルなメディアで大体理解できます。
これがニュースのアウトラインです。
いくつかの視点を用意する。
「アウトラインだけでは、そのニュースが起きた背景や構図まではわからないです。加えて、この背景や構図は1つに定まらないことが多いです。いくつかの視点からニュースを見ることによってだんだんと理解できてきます。それを教えてくれるのは、バーティカル×中立的なメディアです。
ニュースの全体像を掴む。
1本の記事を読んだだけでは1つの点に過ぎなかったニュースが、いくつもの視点から見ることで立体のように見えてきます。これが本物の全体像です。
このように、ニュースを読むときはアウトライン→視点→全体像という流れを作ることを意識してください。
本を読む意味と目的。
①ウェブなどのメディア
②書籍
この2つの軸はどちらが欠けてもダメです。
書籍の特徴は、そのテーマについての全体像をつかみやすいことです。
ウェブの記事だけでは多様な視点を充分に得ることは難しいです。ウェブ記事と書籍の大きな違いは、原稿の長さにあります。ウェブ記事は短ければ1000文字くらいで、長くても3000文字くらいに収まります。5000文字を超えるような記事はなかなか読んでもらえないです。
しかし、何かのテーマについて詳しく書こうとすると、どうしても長くなります。そのような場合に、書籍が大きな役割を果たします。書籍は物事についての全体像を知る上で、最も良質なガイド役になります。
優れた書籍は、1冊の本の中だけで「アウトライン→視点→全体像」という流れを全て用意してくれています。
これが書籍を読む大きなメリットです。また、本を読む目的は仕事用、勉強用、娯楽用などと分ける必要はないです。
本を読むのはどこまでいっても自分のためです。ミステリーを読んでも漫画を読んでも、それが良い本であれば、あらゆる本は自分のためになります。
学びであるのと同時に娯楽でもあり、自分の人生に蓄積していくものです。この本は勉強の本、この本は仕事のための本と決めてしまうと、読むのが辛くなり面倒になってしまいます。本を読むという行為は強制ではないです。
自由に本を読んでください。勉強の本も娯楽の本も、全て自分にとって楽しみな本にしてしまってOKです。
ぜひ自由に読書を楽しんでください。
電子書籍のメリット9つ。
読書好きの間で必ず上がる論争が「紙で買うか、電子で買うか」という問題です。
ここでは電子書籍のメリットを9つ紹介します。
- 手軽にどこにいても買えることです。
例えばアマゾンでは、頼んだ紙の本は数日以 内に届きます。しかし、「買ったその瞬間から読める」という電子書籍のスピードにはかなわないです。 - 試し読みできることです。
店頭なら、紙の本でも立ち読みができます。しかし書店 の数は昔と比べてかなり減りました。Kindleなどの電子書籍なら、試し読みできる機能がつい ています。試し読みすることで、その本が自分の求めているものかどうかを知ることができます。 - あるテーマの全体像をさっと理解できることです。
ウェブメディアなどの記事は専門的すぎたり、逆に初心者向きすぎたり、断片的な話で全体がよくわからなかったり、ということが多いです。そんな時にさっと手軽に買える電子書籍を何冊か購入すると、あっという間に全体像を掴むことができます。 - 文章を検索できることです。
電子書籍では文章を検索できます。本を読む前に注目したいキーワードがあれば、検索してそこを重点的に読むことができます。また読み終えた 後、内容を思い出したい時にも使えます。 - 文章をコピペできることです。
紙の本であれば、気に入った文章があってもコピペ できないので、自分で書き起こす必要があります。しかし、電子書籍ならコピペができます。 - リンクを張れることです。
電子書籍は、他の書籍やウェブページにリンクを貼ること ができます。そのため、リンクのURLが表示されていたら、マウスのクリックやスマホのタップだけでたどることができます。紙の本では、巻末の参考文献リストなどから手探りでたどる必要がありました。これは情報の体系化にはとても便利な機能です。 - 大きな文字で読めることです。
これは高齢者や老眼の人にとっては大きなメリットで す。Kindleリーダーやタブレットで文字の大きさを最大にすれば、かなり大きいサイズで文字 が表示され楽に読むことができます。 - 分厚い本でも読み進めるハードルが低いことです。
分厚い紙の本は抑圧的です。 重くて読みづらい上に、読み進んでも一向にページが進んでない感じがします。電子書籍 であれば、薄くても分厚くても、電子書籍リーダーの重さは変わらないです。物理的なページ の厚さが存在しないため、残りのページの分量にめげてしまうという感情はなくなります。 - 本棚が不要で場所をとらず、端末をなくしても大丈夫なことです。
読書にハマると 本はいつの間にか増えていきます。本棚が増え、部屋の空きスペースはどんどん減っていき ます。また、災害時に水に濡れたり燃えたりしたら読めなくなってしまいます。一方、電子書 籍なら、保管場所に困らないです。すべての本のデータはクラウド上に置かれていて、端末 が壊れたとしてもすぐに復旧できます。以上が電子書籍のメリットです。「電子書籍を読みにくい」という人もいますが、これは完全に慣れの問題です。
食わず嫌いせず、積極的に電子書籍を読んでみてください。
選書のポイント5つ。
それなら、本の正しい選び方を説明するね!
①その本と自分との相性を知る。
名著と呼ばれる本はたくさんありますが、そうした本はすべての人にとっての名著ではないです。本は人間と同じように人格を持っていて、付き合いづらい本や相性が合わない本もあります。これは割り切って選書するようにしてください。
②自分の読書スキルが足りているかを知る。
今の自分に合わないと感じる本は、自分の読書スキルが足りていないことも多いです。例えば、学生時代に数学に苦労してあまり勉強しなかった人が、いきなり数学の最先端の本を読み始めても、1ミリも理解できないです。例えばAI技術の本や現代思想の本が当てはまります。相性やスキルの合わない本を無理して読み通しても、ただ時間がかかるだけです。ドライに取捨選択していくことを意識してください。
③まずは冒頭30ページを読んでみる。
本のタイトルや要約だけでは判断しづらいことがあります。そんな時おすすめなのは、まず冒頭の30ページを読んでみることです。これによってその本が自分に向いているか、自分のスキルで読める本なのかを確認できます。書店なら立ち読み、Kindleなら無料サンプル機能を使ってください。
④向いていないと思ったら一旦潔く諦める。
30ページ読んで、これは自分には向いていないと思ったら潔く諦めてください。導入部分でこの本は会っていないと感じたのに、それより先を読んだら急にすっと頭に入ってくるようになった、というケースはほとんどないです。
⑤今読んで楽しい本を読む。
あらゆる本は楽しむためにあります。難しい本を読むのが大変なら、簡単な本を読めばいいです。例えば哲学書を読むなら、いきなり名著に挑戦するのではなく、入門書を読めばいいです。読書は楽しまなければ意味がないです。楽しい読書でなければ、本の中身は頭に入ってこないです。楽しめるからこそ自分の血肉になります。面白い、読んでいて楽しいと感じる本をどんどん読んでください。
本を読むときのポイント6つ。
- 気になる文章をチェックする。
最初にとっかかりとしてやるべき作業は、気になる文章 をチェックしていくことです。紙の本なら付箋を貼り、電子書籍ならハイライト機能を使ってく ださい。本は読むのに夢中になればなるほど、以前に読んだページのことはどんどん忘れて いきます。後でもう一度読もうと思っていても、その頃にはどのページに何が書いてあったか 忘れています。だからこそ忘れないうちに、気になるところが視界に入ったらすかさず付箋を 貼ってください。 - 抽象的で難しい部分こそ丁寧に熟読する。
本質の部分は抽象的な文章で説明され ていることが多いです。エピソードや会話など、読みやすく面白い部分に引きずられないようにしてください。ほとんどの人は、抽象的な文章は読みづらいと感じ飛ばしてしまいます。こ のような部分こそ丁寧に熟読するようにしてください。 - メモをする。
ハイライトしたり付箋を貼った部分は、それで満足して終わらせないこと が大切です。勉強でも蛍光マーカーを引いただけでは、全く頭に残らないです。手書きのノートやメモアプリなどに、付箋を貼った部分、ハイライトした部分を写して整理してください。 その際、自分の短い感想を加えておくとより勉強の効果は上がります。 - メモしつつ本を読み進める。
良い本ほど大量に付箋を貼ったりハイライトしたくなります。
しかし、付箋の量が多すぎると、後でまとめて書き写すのが面倒になってしまいます。そこでおすすめなのが、付箋やハイライトの内容をメモ書きしつつ、同時に本も読み進めるスタ イルです。例えば、15分読み進めたら一旦ページをめくるのをやめ、付箋を貼った文章をパ ソコンやノートにメモ書きしていきます。読んでは休み、休んでは読む、このループを繰り返してください。 - 自分の考えたことを付け加える。
メモするときに大事なのは、自分がその文章の何に 感銘を受け、なぜ保存の必要があると感じたのかを書いておくことです。本を読んだ時は新鮮に感じたことでも、メモに保存して数週間すると忘れてしまうことが多いです。
そのため、自分の考えたことを短くてもいいので付け加えておくことが大切です。このときのメモはできるだけ具体的に記録したほうがいいです。「この解説は前に読んだ〇〇という本にも出てきた、この考え方は言い換えると〇〇ということ」のように具体的に書いてください。 - 関連書籍を読む。
一冊の本を読んだら、そこから芋づる式に関連書籍を読んでいく ことが大切です。良い本は、参考文献リストや引用などもしっかり作られています。巻末の参 考文献を眺めて、面白そうな本を読んでみてください。芋づる式に読書をしていくと、そのテーマについて自分がカバーできる領域が広がっていきます。このように「広げていく読書」 をするのが読書の醍醐味です。
まとめ
学びの本質は、様々な知識を自分の頭で統合していくことにあります。知識がたくさんあっても、統合されていなければ、単なる雑学やウンチクでしかないです。学生の頃、歴史の年号をひたすら暗記していた人は多いと思います。たとえば、鎌倉幕府ができたのが1192年だとだけ覚えても意味がないです。
あなたも読む力を最大限に発揮して、知力を養っていってください。もっと深掘りして学びたい方は、是非本を読んでみてください!
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メディアを4つのタイプに分ける。
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ニュースを読み解くステップ。
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本を読む意味と目的。
- 電子書籍のメリット9つ。
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選書のポイント5つ。
- 本を読むときのポイント6つ。
▼YouTube紹介
現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全: 脳が超スピード化し、しかもクリエイティブに動き出す!(佐々木俊尚著 / 東洋経済新報社)
https://youtu.be/rWkPE3AbXNA
▼参考文献
◾️現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全: 脳が超スピード化し、しかもクリエイティブに動き出す!(佐々木俊尚著 / 東洋経済新報社)