こんにちは、あっきーです!
「ひとりで学べる」ことは、一生物の武器になります。独学には無限の可能性があります。
受験勉強でも、資格取得でも、学び直しでも、ポイントはただ2つです。
それは、「適切な計画」と、「継続できる仕組み」です。
この本では、ひとりで成果を出すための具体的な方法が29個紹介されています。今日は、その中から8個を厳選して解説していきます。
これまで独学をしようとして挫折した経験がある人や、これからなにか学ぼうとしている人におすすめのブログです。
勉強になった、もっと詳しく知りたいと思った人はコメントください。
Contents
そもそも「独学」とは?
「独学」を「広辞苑第七版」で引くと、「師に就かずに独力で学問すること」とあります。僕なりに、もう少し深く掘り下げてみたいと思います。
「師に就かずに」というのは、わかると思います。
学生の場合は「学校や塾の先生の教えを受けずに」、社会人の場合は、「スクールやセミナーなどに通ったりせずに」勉強することです。
つまり、「独学」とは、「学校や塾の先生の教えを受けずに、自己管理をしながら勉強すること」と定義できます。
学校の授業は真面目に受けている。宿題もちゃんとやっている。塾にも通っている。でも成績が伸びない…という人がいます。
原因は、「勉強の量が足りていない」ということです。
「うちの学校は、ちゃんとカリキュラムどおりに授業を受けて宿題をやれば大丈夫」とおっしゃる先生方もいます。しかし、その言葉を過信してはいけないです。
「+αの勉強」を放棄する原因になるからです。
一方、「自分は、家でも勉強しているのに結果がついてこない」というパターンもあります。
この原因は、「勉強のやり方が間違っている」ことです。その原因は、「導いてくれる人がいないから」です。
これは、裏を返せば、成績を伸ばしたいなら、「『十分な量』を『正しいやり方』で勉強する計画を自分で立てる」ということが不可欠となります。
自分自身でいかに正しい計画を立てて、いかに正しく実行することができるか?それが勉強の出来を分けることになります。
いうなれば、「独学を制した者が勉強を制する」ことです。
これはあらゆる勉強に共通します。たとえ学校や塾、スクール、セミナーに通っていようとも、そこで勉強するだけで目標を成就させるのは難しいです。
必要なのは「適切な計画」と「継続する仕組み」。
独学というと、「長続きしない」「成果が出にくい」というイメージをもっている人も多いと思います。たしかに、そういった側面はありますが、コツさえ身につければ、独学がうまくいく可能性はグッと高まります。
独学が長続きしないのも成果が出にくいのも、要するに「計画どおりに進まない」からです。
多くの場合、その原因は、実は「計画を立てる」段階ですでに問題があり、その問題が放置されたことにあります。
「計画どおりに進まないのは、計画そのものが予定どおりに進むような設計になっていないから」です。
実際、「計画どおりに進むような計画」をいかに立てるかは、独学の一番のキモとなる部分です。
- 具体的に「どう計画を立てればいいのか」を教えてくれる人がいない。
- イチから自力で計画を考えようとしても、自分にとってちょうどいい計画を立てられない。
これらが独学の悩みどころです。
正直、もうひと工夫、ほしいところです。計画が適切であれば、独学が成功する可能性は一気に高くなります。
ただ、「適切な計画と合わせて『継続を可能にする仕組み』も取り入れたら、それこそ万全」といえます。
「適切な計画」と「継続する仕組み」を作ってください。
「モチベーション」を重視しない、頼りにしない
継続するのが難しい理由は、大きく分けて二つあります。
- モチベーションが維持できないこと
- 進捗管理の方法がわかりづらいこと
モチベーションが維持できない
誰だって気分の浮き沈みはあります。モチベーションも、昨日は高かったのに、今日はやる気が出ない、そんなことの繰り返しだと思います。
しかし、「今日はやる気が出ないな…ま、いっか。1日くらい」と、軽い気持ちで1日でも勉強をサボると、あとは坂道を転がるがごとく、です。
ここで解決のヒントを一つ紹介すると、「モチベーションを重視しない」ことです。
ちょっとしたことで上がったり下がったりする、そんな頼りないものに頼ろうとすること自体がしくじりです。
必要なのは、モチベーションが高かろうと低かろうと机に向かう、教材を開くという、半ば強制的な仕組みです。
進捗管理の方法がわかりづらい
毎日決まった量のノルマを自分に課し、達成度をチェックしたり、できなかった分を別日に回したり、進捗管理の作業は面倒です。
そもそも進捗管理そのものが、勉強において軽視されがちな気がします。
しかし、実際は、立てた計画に従えるかどうかは、「進捗管理の手腕」に委ねられている部分が大きいです。
そしてここでも、重要なのは「仕組み」づくりです。
ひとことでいうと、「達成度合いを振り返る仕組み」これがあれば、モチベーション維持につながります。
自分で考えるクセと力がつく。
「ひとりで勉強していたら、わからないところを誰かに質問できない。それは困る」と思っている人も多いかもしれないです。でも、それでいいです。
「わからないことにぶち当たったら、理解できていたところまで戻って、何度でも繰り返し考えることができる」というのも、独学のメリットだからです。
塾や学校では、わからないところがあったらすぐに先生に質問することができます。ただ、これに慣れすぎるのも問題です。
疑問点が解決して一時的にスッキリはしてもこれで「勉強の実力がついた」とは言えないですよね。
「わからなかったら、すぐ先生に質問する」というのは、本質的には「自分の頭で考えることを放棄している」ということだからです。
真の実力とは、自分で考え、自分で疑問点を氷解させてこそ培われるものです。
独学では、なかなか「誰かに聞く」という選択肢を取れないため、なかば強制的に自分で考える環境に自らを置くことになります。
したがって、「ふだん師に頼りがちな人ほど、師に就かずに勉強する=自分で考える機会が増え独学のメリットは大きくなる」とも言えます。
自分で考えてください。
お金が節約できる。
急に俗物的な話になったと思われそうですが、じつは一番、実感しやすいメリットです。
たとえば進学塾には授業料がかかります。単発ならまだしも、継続的に通う場合は莫大なお金がかかってしまいます。
お金を払って塾の力を借りることを否定するわけではないです。しかし、アクションプラン1個目でも述べたように、勉強には「+αの量」が必要です。
塾に通おうと通うまいと独自の勉強が欠かせないのです。「通っていれば成績が伸びる」といった力は、塾にはないです。
結局のところ、「勉強する主体は自分であって、塾などはそのサポートをしてくれる場にすぎない」ということです。
勉強の主体である自分に明確な目的意識がないのでは、塾は「なんとなく通うだけの場」になってしまいます。それでは授業料は無駄な投資になってしまいます。
ここでは塾を例にとってお話ししてきましたが、資格試験の予備校からセミナー、カルチャースクールに至るまで、公教育以外のあらゆる教育機関にいえます。
その点、独学なら必要経費は教材費だけです。
独学のノウハウを身につけることで、これらのメリットを大いに享受してください。そして、目標達成に向かってください。
いまの自分の実力を「数値化」する。
目標設定の重要性については、すでにお話ししたとおりです。その上で重要になるのが、「自分のいまの実力を測る」ことです。
言い換えれば「現在地」を把握することです。それも、なるべく正確に「数値」で把握することが、適切な計画を立てる必須条件です。
「ネイティブと問題なくチャットできるくらい英語力をつけたい」という目標なら、ネイティブの知人がいれば、1時間くらいチャットして相手に点数をつけてもらう。
「経済ニュースに対して自分の見解を述べられるくらいの知識をつける」という目標なら、日経新聞からサンプル記事を採取し、そのうち何割、経済用語を正確に理解しているかを点数化する。
このように、独学では「数値化」する、ということが非常に重要になってくる場面があります。ポイントは主観的ではなくなるべく客観的に行うことです。
ここで独学を「鉄道」に見立てて考えてみてください。
あなたは、とある街のローカル鉄道会社の人で、「暮らしを向上させるために、1本線路を増設する」ことになったとします。
まず、当然ですが、「どこにつながる線路を敷くか」、つまり「終着駅」を決めなくてはいけないです。
実は隣町にあるB駅の周辺は非常に栄えています。そこへのアクセスがよくなったら、わが街の人たちの暮らしはぐんと向上するに違いない。
ということで、B駅を終着駅として、わが街のA駅から線路を敷くことになりました。
これで新設する線路の終着駅と始発駅が決まりました。目標を定め、現在地を把握したということです。ここまで決まったら、次は実際に線路を敷く作業に入ります。
これが独学でいうところの「具体的な勉強計画の設定」に当たります。しかし、線路を敷く前にやらなければならないことが、「調査」です。
線路を敷くには、周辺地域の土地を調べて、どういうルートで線路を敷くか、その場合、どれくらいの数のレールが必要なのか、といったことを把握しておく必要があります。
要するに、始点から終点までの距離や環境条件を調べる必要がある、ということです。
あなたも早速、実力を数値化してください。
ゴールまでの「道のり」も具体化する。
アクションプラン6個目で、いまの自分の実力を「数値」で把握することが大切といいました。しかし、それだけでは、おそらく適切な計画を立てるのは難しいです。
そこまでして初めて、適切な計画を立てることが可能になります。
具体的な計画を立てる前に、まず現段階での自分の実力が、どれほどのものなのかを測定します。
そこで明らかになった実力を、目指したい到達点に足るほどまでに高めるには、どんなステップを踏んでいけばいいのかを洗い出します。
すると、すでに明確に見えている「目指したい到達点」と「いまの自分の実力」に加えて、その間のルートもはっきりと見えてきます。
ビジネスでいえば、長期目標を達成するための「中期目標」「短期目標」が見えてきます。
ここまできたら、あとは「いつ」「何を」「どれだけやるか」を具体的な日程に落とし込んでいくだけです。
これで「適切な計画」が完成します。
「インプット⇔アウトプット」を繰り返す。
インプットとは「見る、聞くなどして知識を頭のなかに入れること」、アウトプットとは「インプットした知識を外に取り出すことで思い出し、定着させること」です。
暗記はこの二つの行為の繰り返しによって進められます。大事なのはバランスです。
インプットするだけでは知識は身につかないです。そのため、1日のなかでインプットの時間をつくるなら、必ず、当日中のどこかにアウトプットの時間をつくるようにしてください。
- その日に覚えたことを、少し時間を置いて、チェックする
- もし、このアウトプットの工程で、「思い出せなかったもの」があったら、チェックをしておいて、次の日にもう一度、チャレンジする
これを、記憶が定着するまで繰り返します。このように、知識のインプットとアウトプットを必ずセットで行うようにします。
しかも毎日、着実に少しずつ積み重ねることで、いつの間にか、豊富な知識が身についていきます。
暗記においても、結局のところコツコツが一番、というわけです。
たとえば「ノートを取る」「人に教える」というのも「知識をモノにするためのアウトプット」といえます。
ノートに記すのは、「キーワードのメモ」程度で十分です。何事も「文脈込みで覚える」ことが重要です。
一つの要素と別の要素のつながりを合理的に理解するということですが、すべてを書き取る必要はないわけです。
次に人に教えることについてです。よく、「人に教えると理解度が高くなる」といいますが、これは本当です。
うまく説明できないというのは、ちゃんと理解していないということ、つまり、「人に教えるというアウトプットによって、わかっているようでわかっていない点が浮かび上がってくる」というわけです。
そこを復習すれば、本当の意味で知識をモノにできます。逆にいえば、アウトプットしないままでは、わかっているようでわかっていない点が放置され、思わぬ失点につながる可能性があります。
インプットしたら、アウトプットをすることを習慣化してください。
まとめ
解説は以上です。独学のノウハウは再現性が高く、一度確立することができれば、どんな勉強をする際にも使えます。
ぜひ、ブログで独学のやり方をインプットして、実践という形でアウトプットしてください。今回の解説が勉強になったという人はコメントください。
- そもそも「独学」とは?
- 必要なのは「適切な計画」と「継続する仕組み」。
- 「モチベーション」を重視しない、頼りにしない
- 自分で考えるクセと力がつく。
- お金が節約できる。
- いまの自分の実力を「数値化」する。
- ゴールまでの「道のり」も具体化する。
- 「インプット⇔アウトプット」を繰り返す。