こんにちは、あっきーです!
ビジネス現場やプライベートのコミュニティで、人と違うことを言いうと目立って叩かれる可能性があります。だから、賢い人ほど、叩かれるリスクを避けるために自分を抑えて生きています。
そして特に、正論は人からの反感を買うことが多いです。イエス・キリストやソクラテスの様な過去の偉人も、正論を主張したせいで過酷な運命をたどりました。正論を主張することは、いつの時代でもリスクを伴う行為です。
その結果、世の中から正論の主張が消えてしまいました。
- 同調圧力に負けて自分の思いとは違う意見を口にしてしまう。
- 正論は第三者に愚痴を言う時にしか口にできない。
もし、いまのあなたがこの様な状態にいるのであれば、そこからすぐに抜け出してください。
今回のブログでは、人を動かすための正論の伝え方を8個解説していきます。是非、正論を主張して息苦しさから解放されてください。今回のブログを読んで参考になった。面白いと思った人は、コメントお願いします。
Contents
1.「正論」はなぜ面倒臭がられるのか
「正論」は、「あいつは正論ばかりを振りかざすやつだ。」、「正論の前に、あなたの本音を言ってほしい」と使われる様に、「正論」に良いイメージを持っていない人も多いと思います。
「正論」を辞書でひくと、「道理にかなった正しい意見や議論」と記されています。
- 「家族は愛し合い、仲良くあったほうがいい。」
- 「不幸な人はいなくなった方がいい」
- 「人を傷つけてはいけない」
この様に、誰もが道理にかなっているという考え。言い方を変えると、異を唱えにくい主張が「正論」と呼ばれるものです。なので、正論を振りかざされると、誰もが反論できずに黙ってしまいます。
多くの人は、議論やディスカッションで言い負かされると不快感を覚えます。そして正論は、異を唱えることができない主張です。要は、正論は相手を言い負かせてしまう主張です。だから正論は嫌われます。特に、組織の中に根付いている組織文化、組織の理念などを覆す正論は嫌われます。
自分の属するコミュニティが正しくある方がみんな幸せになれます。ただ、正論は主張するだけでは意味がないです。正論を通して組織を変えることが大切です。だからこそ、まずは、どんなに正しい意見でも、伝え方を間違えると嫌われると理解してください。そのうえで、どうすれば正論を通せるのかを学んでください。
2.正論とレトリックは別物
巧みな話術を持っていれば、世の中の道理、正しさとは関係なしに、相手をその気にさせることができます。要はレトリックには、論理や主張の正当性は不要です。相手を納得させ、自分の味方にできればそれでいいんです。
つまり、「正論」は、「自分」が基準ではないです。自分にとってはどんなにメリットがあったとしても、自分以外の人にデメリットがあるといけないです。あなたにとっての正義が、必ずしも社会を良くするとは限らないです。自分にとっての正しさのぶつかり合いが、世の中のあらゆる争いごとをうんでいます。
・「正論」とは、自分を軸にした意見ではなく、社会や組織など、「集団を幸せに導くこと」を軸にした意見
3.人を動かす2つの方法
言葉を使って人を動かす方法は2つしかないです。
2.「騙す方法」
例えば、世の中にはびこる、あらゆる詐欺は全て人を騙して相手を動かす方法です。詐欺に正義はないので、誰も納得はしていないです。ただ、巧妙なテクニックで相手を騙せば行動させられます。
実際、都合のいい情報だけを出して、都合の悪い情報はあえて見せないテクニックは世の中で横行しています。この様にテクニックに頼って人を行動させる背景には、「正論」、「正義」の欠如があります。
自分の主張に「正論」、「正義」があれば、無駄にテクニックを使って人を騙す必要はないです。正しく主張すれば、相手に納得してもらえます。だからこそ、自分が主張したい意見がある時は、「自分の意見には正義があるのか」を発言する前に確認をしてください。
2.現実と理想のギャップを埋める方法として、自分の主張が有効なのか確認する
→この確認を通して、自分の意見が正論だと認識できれば、主張に人を動かすエネルギーが宿ります。
テクニックに頼らずに主張できる意見を持つ人になってください。
4.人を動かす3つの力
お金を使えば人を動かすことができます。お金がなくても、権力を行使すれば人を動かすことができます。ただ、お金と権力は、世の中のごく一部の強者だけが独占しています。一般人にお金と権力で人を動かすことはできないです。つまり、一般人が人を動かすために使える唯一のものが「言葉」です。
しかも、お金と権力と言葉。この3つのうち、最も人を動かす力を持っているのが「言葉」です。
もしあなたが、人を動かして自分が属する組織をいい方向に導きたいのであれば、正論の力を信じてください。お金や権力に溺れないでください。正義から生まれる主張で人を動かせる人になってください。
5.美しいことは共感をうむ
「お金」や「権力」、「言葉」は常に正しいとは限らないです。常に美しいとも限らないです。
だからこそ、お金や権力、言葉を使う時には道徳心が大切です。お金、権力、言葉のうち、お金と権力は持ち主を欲望に溺れさせる力があります。恐らくこれは、多くの人が身を持って知っていることだと思います。
だから、キリスト教では、「お金は信仰を妨げる悪」とされていました。金銭を愛する気持ちが、あらゆる悪の根源になっています。お金のためなら、人の不幸を厭わない人が、あなたの周りにはいないですか?権力のためなら、仲間の足を引っ張ったり蹴落としたりする人はいないですか?
そして実は、お金や権力と同様に、言葉も恐ろしい力を持っています。だから、言葉は正しく使うことが大切です。
・正義の宿った言葉→権力やお金を正しい方向に導き人々を幸せにする。
正論は真理です。過去の偉人たちは、正論で人々を魅了し、共感を得て行動を促しています。そしてその結果、世の中を素晴らしい方向に導いています。
あなたの主張に心打たれる人は必ずいます。美しい理想に共感してくれた人は、必ずあなたの強力な仲間になります。「美しさは共感を生む」「正しさは仲間を集める」。この事実を忘れずに、正論を主張できる人になってください。
6.専門家の主張で人々が行動しない3つの理由
相手に伝わりやすい主張は、難しい専門用語が少ないです。
そんな専門用語を使った難しい主張を聞いて「行動したい」と思ったことはありますか?恐らく多くの人は、専門用語の多い難しい主張を聞いても行動したくはならないと思います。
専門用語を使った難しい主張は人の行動を阻害します。そして、専門用語を使った難しい主張をする人には、相手を思う気持ちが欠けています。難しい言葉を使い主張する人には次の3つです。
2.聞いている人を煙に巻こうとしている
3.わかりやすく説明するつもりがない
この様な特徴があります。
まず、自分がその分野に関して無知であることを隠すために、敢えて難しい専門用語を使う人がいます。そうすることで、理屈をこねくりまわして誤魔化そうとします。このパターンの主張には、ほとんど中身がないです。
次に、相手に攻撃されないために、敢えて難しい専門用語を使う人がいます。相手に理解しやすい言葉を使うと、相手から質問されるかもしれないです。場合によっては、反論されたり、痛いポイントをつかれるかもしれないです。それを避ける簡単な方法が、難しい専門用語を使った主張です。
最後に、理系の研究者や技術者に多いのが、わかりやすく説明するつもりがないパターンの主張です。わかる人にだけ伝わればいい。知識のある人にだけ理解されればそれでいい。この様な気持ちから、話の構成や使う言葉に工夫がない主張です。
正論の裏には正義があります。煙に巻く必要はないです。正論の目的は組織をより良くすることです。そう考えると、反論を基にしたディスカッションは主張のブラッシュアップにつながり、結果的にあなたの助けになります。正論の主張を通して素敵な未来をつくる意識を持ってください。そうすれば、必ず誰にも伝わる主張を意識できる人になれます。
7.相手に対するリスペクト
正論を主張する時、相手へのリスペクトを欠かしてはいけないです。
この2つがなければ、ほぼ確実にあなたの正論は通らないです。「こいつは綺麗事を言いながら自分を利用しようとしている」と誤解される可能性が高いです。
人は感情で動く生き物です。話の内容が正しいかどうかよりも、行動したいと思ったかどうかが、その人の行動を支配します。
では、どうすれば、あなたの主張にみんなが賛同し、協力してくれるのか?その答えが、「尊重」と「礼儀」です。目の前のその人を、多数の中の1人として扱うのではなく、たった1人の大切な人だと考えてください。そして、相手の幸せを尊重してください。相手に対する礼儀を大切にしてください。
・仕事は並のスキルだけれど個性、個人を重んじて部下に対しても礼儀正しい上司。
→あなたはどちらの上司に力を貸したいと思いますか?
正論を通すために力を貸して欲しいのなら、常日頃から、相手に対する「尊重」と「礼儀」を忘れないでください。
8.正論を磨き続ける
もし、あなたが「自分の意見は正しい」、「自分の主張が実現すれば、組織にとってメリットがある」と感じるのなら、その正論を磨き続けてください。多くの人は、自分の正論をかっこよく見せるために情報を足していきます。その結果、単なる知識や情報の羅列になり、相手の心に届かない主張になってしまいます。正論は、基本的にはシンプルです。何度も正論を磨きあげることで、相手の心に届く正論をつくってください。
1.膨大にある情報や思考の中から、まずはテーマごとに情報をカテゴライズしてください。そうすると、それぞれのテーマに対して、複数の情報が振り分けられます。
2.次は、その複数の情報の中から、最も大切な情報を選び抜いてください。選ぶ情報は基本的には1つだけです。どうしても1つに絞れない時でも、2つか3つだけにしてください。そうやって選ばれたテーマと情報は、シンプル、且つ、本質的で相手に伝わりやすい情報になります。
3.最後に、その情報を、「要するにどういうことなんだ」。「要するにどんな未来を作りたいんだ」と、何度も自問自答を通して磨いてください。そうすれば、相手の心に響く素敵なストーリーが完成します。磨き上げた素敵なストーリーは、美しい物語や音楽の様に、聞き手を魅了します。
シンプル、且つ、本質的な正論をつくりだしてください。
まとめ
解説は以上です。人は正論でも動かすことができます。大事なのは伝え方と言葉です。言葉は弱者に与えられた、社会を変える唯一の手段です。言葉を使い、お金や権力で社会を自分のために支配する強者に立ち向かってください。より良い組織の未来を実現してください。人に伝えるのが苦手という人は何度もこのブログを読んで自分の中に落とし込んでいってください。
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2.正論とレトリックは別物
3.人を動かす2つの方法
4.人を動かす3つの力
5.美しいことは共感をうむ
6.専門家の主張で人々が行動しない3つの理由
7.相手に対するリスペクト
8.正論を磨き続ける
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