こんにちは、あっきーです!
その理由は、多くの日本人がお金について学んでいないからです。
子供の頃はもちろん、成人しても金融リテラシーを高める機会に恵まれていないです。
自分のお金を守ることは、自分の人生を自分でコントロールする能力を身につけることと同じです。
今回は、お金を守るために知っておくべき大切なアクションプランを9個解説していきます。
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Contents
世界でお金の守り方を知らないのは日本人
日本人は必死にお金を稼いで、お金の多くを使わないまま貯金に回しています。
金利は低水準で推移していて、インフレによってお金の価値が下がっていても貯金に回します。
理由は、日本の長年の政策や教育体制が関係しています。
つまり、社会全体でお金の教育が十分にできていないことが課題です。諸説ありますが、もともと日本人の貯金志向が始まったのは、戦争中や戦後からだと言われています。戦争中は「欲しがりません勝つまでは」をスローガンにして、すべての日本人が倹約(けんやく)に励み(はげみ)ました。
- 戦勝国である欧米の先進国に負けないような、強い国・強い経済を手に入れるために、国民一丸となって経済の復興に取り組んできました。その成果が高度経済成長につながって、日本は経済大国の仲間入りを果たしました。
- 当時の役人が考えていたのは、戦争を生き抜いた約7000万人が保有する資産を、いかに近代産業の復興に振り向けられるかということでした。国にはお金はありませんでしたが、国民の財を結集すれば、その道筋が見えてきます。
そこでとったのが、貯金を推奨する政策です。
みんなでお金を銀行や郵便局に預けて、製鉄や造船や自動車などの企業に融資することで、日本経済を成長させていく方針です。
その背景には、戦争中に養われた愛国精神がそのまま受け継がれていて、国民の多くはすんなりと、そうした思想を受け入れていったと思われます。このような政策が功を奏して、日本は敗戦からわずか数十年で世界第2位の経済大国になりました。
この成功体験が、その後も根強く残ることになります。
しかも、高度経済成長期の後期には金利が8%前後になり、預金する側に大きなメリットがありました。このような時代を経て(へて)きたため、日本人の多くは状況がガラリと変わった現在に至っても、貯金を積極的に行なっています。貯金は手堅くお金を管理できますが、家計の金融資産が増える機会を失わせています。
そして、社会全体として金融リテラシーを十分に高められていないことは、大きな懸念点です。
学校でも家庭でもお金のことや資産運用について学ばず、貯金することだけが推奨されていては、いつまで経っても個人の資産は増えないです。
銀行に預けない
しかし実際は、銀行にお金を預けているだけでは、時間と共にお金の価値が目減りしていく可能性があります。
- そもそも日本の大手銀行の普通預金金利は「0.001%」となっています。
定期預金でも同じです。この低金利は30年近く変わっていないです。金利が低水準のままである一方、日本は政策としてインフレを目指しています。 - 預金金利が変わらないままインフレになると、利息は得られないまま資産価値だけが減ることになります。特にかつての高金利の時代を経験したことがある年配の人は注意が必要です。若い人ほど銀行に預けていてもお金は増えないという意識があります。しかし、銀行に預けるだけで数%の金利を得ていた世代の人は、考え方を切り替えなければならないです。
- すでに、銀行にお金を預けていても増えない時代は固定化されていて、この先も見通しが立たないです。
これからは銀行にお金を預けるのではなく、自分のお金は自分で増やさないといけないです。
現役世代は、大卒者がもらえる退職金の平均額は1000万円近く減少しているため、もらえない人が増えていく可能性があります。
そして、年金の問題もあります。
現役世代が負担することで、年金受給世代が年金を受け取れています。
少子高齢化が進展している現状を見れば、将来的に制度そのものの存在が危惧されるのも当然です。年金制度が維持できるかどうかは分からず、もらえる金額は減っていくと予想されます。
昔のように、就職して結婚して、家を買って、ローンを返済しながら子育てをして、老後は退職金と年金で悠々自適に過ごすのは、夢物語になりつつあります。真面目に働いても、銀行にお金を預けているだけでは厳しい状況です。
投資を含めて、広い視野でお金について検討していく必要があります。大切なのは、現状をきちんと理解したうえで、必要な行動をとっていくことです。
金融リテラシーを高める
学校ではお金の扱い方は教わらないですし、家庭や友人関係など、どこを見回しても金融リテラシーが高まる環境がほとんどないです。
社会人になってからお金のことを学ぼうとする人もいます。しかし、仕事をしながらのためなかなか身が入らないです。特に知識ではなく「実践」という部分に関して、実現できないままになっている人が多いです。
未来を見越して、僕たちがお金を「守る」という発想に切り替えていくには、「リスク」についての正しい知識を持っておく必要があります。
- そのお金を守らなければ資産は増えないです。銀行などにそのままお金を預けている人も、インフレによってお金の価値が下がれば、結果的に資産は減少します。
- そうならないために、増えない銀行金利に頼るのではなく、積極的に資産を守るための工夫をしないといけないです。銀行預金にもリスクがあることを理解して、自分の知識を持って資産を形成して、守ることが大切です。
すでに投資を経験している人や、自分でビジネスをしている人は、リスクに対する感度が高くなっています。リスクがどのように作用して、いかに資産を減らす可能性があるのかを理解しています。
一方で、お金の仕組みについて学んでいない人は、自分がどんなリスクにさらされているのか判断がつかないです。「うまい話には落とし穴がある」といっても、詐欺まがいの投資商品に騙されてしまう人が後を絶たないのは、金融リテラシーがないことが理由です。
あるいは、キャッシングやカードローンで破産してしまう人がいるのも、お金のバランス感覚が養われていないためです。
金融の勉強を何もしないのが最大のリスクなのです。
「現金志向」を疑う
その第一歩として、「現金志向」から疑っていく必要があります。
経済産業省が主導する「キャッシュレス推進政策」によって、僕たちの身近でも現金を使わない環境が整いはじめています。クレジットカードや電子マネーやキャッシュレス決済アプリも徐々に普及しつつあります。
- 現金を持たない傾向が強まっています。カード1枚、あるいはスマホアプリさえあれば、ほとんどの支払いはできます。無理に現金を持とうとしないです。現金を持っているだけで、紛失や盗難や強盗などの危険が常に付きまといます。
- キャッシュレスであればリスクは軽減されるうえに、お金の管理もしやすくて、スピーディーに決済できるのも魅力です。
日本にいると現実味がないですが、海外では偽札を使った事件が起きています。日本の紙幣や硬貨は精巧にできていて、偽造は難しいです。そのことが、日本人の現金志向を強めていて、日本は世界でも有数の現金大国です。実際、現金商売をしている店舗も少なくないです。商店街にある八百屋や魚屋などは、いまだに現金が主流です。
しかし、現金をそのまま使い続けることは、現実的にも厳しくなってきます。
金融機関では、小銭の預け入れに対して手数料をとる傾向が強まっています。手数料の最低額は各行で大体500〜600円です。これだけの手数料が取られるとなると、現金商売の人はもちろん、小銭貯金をしている人にも大きな痛手となります。
こうした動向は、キャッシュレスを推進するとともに、現金を使ったお金のやり取りを減らしていく流れであることは間違いないです。今後は、資産を現金で所有したり、持ち歩いたりすること自体がリスクになる可能性もあります。
お金でお金を増やす
働いて賃金を得る「労働収入」をメインにするのではなく、「権利収入」などを得て、お金がお金を連れてくる、つまりお金に働いてもらうのが特徴です。
- 保有している権利に基づく収入のことで、投資の世界であれば株式や債券などの「配当収入」がその代表です。
- 日本人の多くは、お金は働いて稼ぐという発想が染み付いています。そのため、お金持ちになるには、「どうすればもっと効率よく働けるのか」「どうすれば収入を上げられるか」と考えてしまいがちです。
しかし、自分が働いて得られるお金には限界があります。1日は24時間ですし、身体は一つしかないです。仕事の効率化や収入アップのための工夫はできますが、どこかの段階で限界がきます。
だからこそ、世界中のお金持ちはお金に働いてもらうことを考えて、そのための仕組みを構築しています。日本だけでなく海外の銀行にも着目して、お金を預けて高い金利を得るなどしています。
あるいは、世界中の株式や債券や投資信託、不動産などを使って資産を運用したり、なるべく税金がかからない国に移住したり、その国で法人や財団を運営したりなど、金融のプロとともにさまざまな方法を実践しています。
資産を守り抜くためには、変化する世界情勢や経済事情、法律などに気を付けて、過去と現在、未来を見据えて着実な資産運用が必要です。
その方法を知ってしまえば、あとは着実に実践していけばいいです。
資産運用の全体像、とくに世界の富裕層が行っている方法を知っているかどうかで、お金を守れるか、それとも失ってしまうのかが分かれます。
方法論をきちんと学び、どこまで実践できるかが、お金持ちになれるかどうかの分岐点になります。
リスクを分散する
すべての資産を特定のものに集中させないことが大切です。
1000万円の資産をすべて預金として銀行に預けていると、インフレによって目減りしてしまう可能性があります。将来的には日本の経済的な破綻の可能性もゼロではないです。
タンス預金も危険です。
物理的に消失してしまうリスクに加えて、価値が目減りするリスクもあります。すべての資産を日本円で保有していること自体が危険です。
こうしたリスクに対処するには、資産の置き場を分散させることです。
世界にはさまざまな通貨があります。まずは、どのような通貨があるのかを知って、それぞれの値動きや価値を知るだけでも興味深い体験ができます。
- アメリカドルです。はじめに、円をアメリカドルに替えてみるのもいいです。
海外通貨を始めるにあたっては、ある程度の資産をアメリカドルなどの安定した通貨に替えて、その他の資産を金利が高い別の国の通貨に替えてみると分かりやすいです。 - もちろん、金利が高い国の通貨は、日本円やアメリカドルと比較してリスクが大きいです。そのため、価値が急落しても困らないように、限られた範囲内で所有してください。そうすることで、通貨における分散ができます。
複利の力を利用する
- 複利とは、お金を投資することによって得られた利子を、さらに投資に回すことで、利子も含めた新たな元金に利子がつくことを指します。
- 利子の上にさらに利子が上乗せされていくことで、資金がどんどん増えます。元手に利子が付き、その利子を加えてさらに運用し続けることで、資産はどんどん大きくなります。
ポイントは、途中で利子を使ってしまわないことです。利子を上乗せしてさらに運用することで、資産が拡大していきます。 - 長く運用すればするほど、複利の効果は大きくなります。
ちなみに、途中で利子を回収して運用することを単利と言います。単利で運用しても毎年の利息は変わらないため、資産の拡大は加速しないです。複利と単利の差は、投資金額や金額が大きければ大きいほど、あるいは投資期間が長ければ長いほど開いていきます。
資産を大きくしたいなら、複利の効果を得ながら、より多くの資金を大きな金利で、より長く運用することが大切です。
オフショア投資をする
- 「沖合」という意味ですが、「海外」という意味でも使用されています。特に投資の世界では、規制などから自由であり、かつ税金にも悩まされにくい海外を指します。
- そのような国や地域で、法人や財団を使って資産を管理することにより、国内だけで資産を管理するよりもはるかに有利な条件を実現できます。よく選ばれているのは「オフショア金融センター」と呼ばれる国や地域です。それらの国では、政策的な立ち位置から金融業を捉えていて自国の産業として経済成長につなげることを考えています。
そのため、法律や税制についても優遇措置があり、海外の資金を積極的に呼び込もうとしています。このような事情を考えたら、日本とは異なる状況にあるのは当然です。日本が好きな人ほど、「海外に資産を移すなんてダメ」と考えがちです。
しかし、海外で資産形成を行なうことと、国の好き嫌いは別です。大事なことはどんな目的を持ち、どう行動するかです。
もしあなたが、自分の資産を守りつつ育てていきたいのなら、オフショア投資を行なうことも一つの選択肢になります。なぜなら、海外であれば高い金利を実現することも可能ですし、税金面でも有利だからです。
オフショア投資は日本にいながらできます。海外の投資信託を購入したり、海外で販売されている保険商品に投資したりすれば、それもオフショア投資です。
しかし、それはあくまでも日本の規制や税制の中で行なわれているものであるため、国内の基準に沿った手数料がかかったり、販売される商品の自由度が低かったりするので、得られるメリットは少ないです。
ハードルは上がりますが、オフショア投資の醍醐味は、海外の金融機関で投資を行うことです。
脱初心者のためのお金を守る4個の具体的な方法
お金を守る具体的な方法を紹介します。
- 一つ目、金を買う
「金」自体は利子などの資産を生み出すことはないです。しかし、5000年以上、価値が下がったことはないです。世界中どこに行っても換金できる換金性の高さが強みです。金は経済が悪化した時に価値が上がる傾向があることから、有事へのリスクヘッジができるメリットもあります。 - 二つ目、アメリカドルを現金でタンス預金する
日本円の価値が10分の1になっても、銀行に預けた資産の9割を国に没収されても、現金でアメリカドルを持っている限り、財産を失うことはないです。
世界で最も流通しているのはアメリカドルであり、ロシアや中国ですら、自国のお金よりもアメリカドルを信用しています。タンス預金は盗難のリスクがあって、アメリカドルの伸び率の分だけ目減りしますが、これほど確実な資産防衛はないです。注意してほしいのは、銀行でドル積立をしたり、ドル建ての投資信託を購入したりしても、まったく意味がないです。預金封鎖が起こると同時に、政府がすべて没収してしまう可能性があるからです。 - 三つ目、海外不動産を購入する
日本の不動産が、今後、大暴落するのは間違いないです。海外なら年利10~20%で回せる収益型の不動産物件は珍しくないです。人口が増えて、国の平均年齢が若い国への不動産投資はオススメです。
例えば、インドやインドネシアやベトナムなどです。
- 四つ目、仮想通貨に投資する
今後、国は仮想通貨に対して税金をかけていく方針です。日本の口座ではなく、海外の口座を使って仮想通貨を管理すれば、国に持っていかれることはないです。資産価値が安定していないためリスクはありますが、今後の動きに注目したい資産です。
このように、資産を守る方法は様々です。国内のみに全資産を置いておくのは危険です。
まとめ
中谷 昌文(なかたに よしふみ)著】
- 世界でお金の守り方を知らないのは日本人
- 銀行に預けない
- 金融リテラシーを高める
- 「現金志向」を疑う
- お金でお金を増やす
- リスクを分散する
- 複利の力を利用する
- オフショア投資をする
- 脱初心者のためのお金を守る4個の具体的な方法
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