こんにちは、あっきーです!
そして、退職金を受け取ったけど、どう運用したら良いのかわからない人が多いです。そしてセカンドライフに不安を感じていることに気づいた経験によるものです。
この本を読むと、投資の仕方や運用の考え方や具体的なテクニックを知ることができます。
このブログでは、50代以上でも失敗しない投資の方法を8個解説します。
勉強になった、もっと知りたいと思った人はコメントをください。
Contents
投資に成功する人と失敗する人は何が違うのか?
それは、資産運用の目的が不明確で、証券会社や銀行の営業担当者から言われるがまま金融商品を売買していることです。
投資で成功する人には、2つのパターンがあります。
- 一般の方が多くの時間やお金を使って運用の勉強をすることが普通はできない。僕たちの人生にはお金よりも大切なことが、たくさんあるから。例えば、家族や友人との時間、そして仕事もしなければいけない。
- 時間は有限。そのため、優先順位をつけた方がいい。投資が大好きで、勉強の時間を確保できればOK。投資がなんとなく必要と思っているだけなら、その時間を他のことに使った方がいい。
- 彼らは、投資のルールや原則を理解した上で、金融の専門家とチームを組んで、運用を進めている。そして、大切な時間を投資の勉強ではなく、本業や趣味や、家族との時間など人生を有意義にするために活用している。
- 運用に時間を使うのは年に数回あるアドバイザーとの打ち合わせだけ。相談する相手も特定の金融機関ではなく、独立していて中立性のあるアドバイザーを選択している。
豊かなセカンドライフには、いくら必要か?
資産運用で成功するためには、お金に対する正しい知識であるマネーリテラシーが必要です。
マネーリテラシーがない状態で資産運用を始めると、ギャンブルのような運用になってしまい、リスクを背負った(せおった)運用をしてしまいます。
資産運用では、知識に勝る武器はないです。
加えて、正しい知識をベースにした実践によって、腕に磨きをかけることが大事です。ポイントは理想的なセカンドライフに必要な資金を把握して、運用を始めることです。
では、セカンドライフを豊かに過ごすには、どれくらい資金があればいいのか。
もちろん人によって異なりますが、
- 夫婦2人で老後生活を送るのに必要な最低の生活費は、月額で平均22万1000円。
- そして、ゆとりある生活を送るには月額で平均36万1000円という結果。
セカンドライフを豊かに過ごす資金は、持ち家なのか賃貸かで、条件が異なるため、一律で「これだけ必要」というのは難しいですが、この本の著者の五十嵐 修平(いがらし)さんは、現役時代の約7、8割とアドバイスしています。
日本と欧米の金融資産の推移
もし、1000万円の資産をもっていたら、20年後は米国では3140万円、日本では1510万円です。
なぜこれだけの差がついたか、多くの日本人が、資産運用をうまく活用できていないからです。
- 米国での家計金融資産は現預金13.7%。一方、日本は現預金が51.7%と過半数以上を占めている。
- しかし、株式と投資信託は、2016年時点の米国で46.2%、日本は18.6%。
なんと、米国は金融資産の半分近くを運用資産として持っているのに、日本人は全体の5分の1以下です。
今から資産運用をしなければならない理由とは?
その理由は3つあります。
①預貯金や保険ではお金が増えないから
- 昔は、預貯金の金利が高くて、元本保証のノーリスクで安全に資産を増やすことができました。ところが、今は超低金利が続いて、お金が増えにくい時代です。
- メガバンクの定期預金の金利は0.002%です。1000万円預けても、200円の利息しかないです。一度でもATMを時間外で使うと、手数料でなくなる金額です。
- 生命保険も金利が下がるばかりで、予定利率の高い「お宝保険」はなくなっています。生命保険でお金を増やすのは難しいです。
②長期的なインフレ
- 日本のモノやサービスも、長期的には物価が上がっています。大手うどんチェーンの「はなまるうどん」は、かけうどんの値段を70円値上げしました。それまで小さいサイズは150円だったのが、220円になりました。
- このように、人件費や材料費の高騰(こうとう)が理由となって、値上げに踏み切る企業が増えています。値上げの例はキリがないです。
- 長期的に見ると、現金の価値は下がっていきます。仮に年率2%のインフレなら、10年間で、単純計算で20%。100万円の車の価格が10年間で2割上がると、120万円になります。今100万円が銀行に預けてあったとしても、10年後には、金利が200円しかつかないです。100万200円にしかならないです。
③人生100年時代で必要資金がさらに増えること
- 日本人の寿命は伸びています。長く生きれば生きるほどセカンドライフに必要な生活資金が増えます。ゆとりあのある暮らしをするには公的年金だけでは足りないです。医療の発展や健康志向の高まりによって健康でいられる時間が長くなり、寿命自体も伸びていくと、支出の機会は増えていきます。
- 生命保険文化センターによると、夫婦2人でゆとりある生活を送るには約36万円必要です。それに対して、公的年金は月23万円のため、その差額が13万円です。年間156万円足りないため、定年退職を迎えた時点で2000万円の現預金があったとしても、13年も持たないです。仮に65歳で定年しても78歳で亡くなってしまいます。
- 2019年の調査によると、一般的な定年の年齢である60歳時点での平均余命はおおよそ男性が24年、女性は29年で、男女ともに90歳近くまで生きる時代になっています。60歳は長い人生の通過点であり、人生の賃金計画も、長いスパンで考えてください。
コア投資の基本は、「銘柄」「時間」「値動き」の分散
コア投資の基本は分散することで、「銘柄」「時間」「値動き」の3つを分散することが資産運用を成功に導く鍵になります。
まず、「銘柄の分散」について、個別株での資産運用で考えます。個別株は、うまく銘柄を発掘して、安いところで買って、高いところで売れレバ大きな利益が出ます。
しかし、銘柄選びや売買のタイミングなどの運用によって、成果は大きく異なります。
- 1銘柄ではリスクが高いため、さまざまな株に分散することがリスクヘッジにななる。
- その方法として、投資信託がある。全世界株式で運用する投資信託を1つ購入すれば、世界中の株式がパックになっているため、さまざまな会社を買うのと同じ効果が得られる。
次に、「時間の分散」です。
時間の分散は毎月1万円ずつなど、定額で投資信託を買い付ける積立投資も時間の分散ですが、資産運用にかける時間を長くすることも必要です。
- 1973年の年末を起点にして2020年末までの試算データで、どの年から始めても1年間だけの保有だとプラスになる確率は7割をきる。
- 保有する時間が長くなるにつれて確率は良くなり、15年間だとマイナスにはならない。
世界株式に時間をかけて運用すると、負けが少ないです。世界経済が成長し、その成長に合わせて株式市場も成長を続けるからです。
次に、「値動きの分散」が必要です。
資金が必要な時にリーマンショックのような暴落が訪れると、元も子もないです。
そこで、株式とは違う値動きをする債券を組み合わせることで、株式が大きく下落した時にクッションになり、下落を和らげてくれます。複数の資産を組み合わせることで、値動きが安定します。
投資信託は商品によって運用対象が株式、債券など、国・地域も日本や先進国、新興国など、これらを組み合わせたものもあります。
ゴールベース運用の考え方
資産運用は登山やマラソンと同じで、事前の準備やペース配分をしっかりしないとゴールにたどり着くのが難しくなります。自分1人で運用の目的を考えることができる人もいれば、苦手な人もいます。
「コア投資」のポートフォリオの基本的な考え方
資産運用で価格変動リスクを抑えながら一定のリターンを期待するには多数の銘柄や複数の資産に分散投資することが有効です。
ポートフォリオ全体の価格変動リスクは、組入銘柄の価格変動リスクとその組入比率で決まります。
また、ポートフォリオは年齢に応じて変えていくことが大切です。
- まずは現役時代…攻めの資産運用として、株式型の投資信託を中心に「資産形成」を行う。
- 次に50歳から70歳まで…株式型の投資信託だけではなく、徐々に守りの資産である債券の割合を増やして、分散しながら資産運用を行う。
- 最後に70歳以降…自分のセカンドライフを充実させるために運用していける資産を取り崩しするのか、次の世代に残すために運用を定期的に見直しながら、ポートフォリオを決めて運用。
どのような投資信託を選べばいいのか?
まずはインデックスファンドとアクティブファンドについてです。投資信託には、2つあります。
- 1つ目は、日経平均株価(にっけいへいきんかぶか)やNYダウなどの各種指数に連動する運用効果を目指す「インデックス型」です。
- そして2つ目は、ファンドマネージャーが運用対象を選び、インデックスを超える運用成果を目指す「アクティブ型」があります。
一般的にはインデックス型の方が、仕組みがシンプルです。購入時や保有時のコストが安く、アクティブ型は運用に手間がかかるためコストが高くなります。
この本の著者である五十嵐 修平(いがらし)さんは、投資信託の選び方のポイントを3つあげています。
②純資産残高が継続して減っていないこと
③カリスマファンドマネージャーが運用していないことファンドマネージャーが退職したり、運用理論が通じなくなると成績が急落(きゅうらく)する可能性があるからです。
次に、株式を対象にした商品でも、国内株、先進国、新興国や、これらのミックスがありますが、全世界を対象にしたものを選んでください。
よく、米国株式だけでいいのではないか、という意見がありますが、国の分散も大切です。リスクを抑えるには、世界中の株式をパックにしている全世界株式を中心にした運用を推奨します。
そして、投資信託にもリスクがあります。
- 株式の投資信託であれば、投資先企業の株価が下落すると投資信託の基準価額が下落する「価格変動リスク」がある。
- この「価格変動リスク」は債券型の投資信託にもある。世界中の金利が上昇すると、債券価格は下落する傾向にある。
そのほかにも、為替相場が円高になると基準価額が下落する「為替リスク」もあります。株式や債券の発行会社が財政難や経営不振などの理由によって、利息や償還金(しょうかんきん)の支払い不能になる「信用リスク」もあります。
その他に、需給(じゅきゅう)に応じて希望する価格で売買できない「流動性リスク」もあります。
まとめ
- 投資に成功する人・失敗する人は何が違うのか?
- 豊かなセカンドライフには、いくら必要か?
- 日本と欧米の金融資産の推移
- 今から資産運用をしなければならない理由
- コア投資の基本は、「銘柄」「時間」「値動き」の分散
- ゴールベース運用の考え方
- 「コア投資」のポートフォリオの基本的な考え方とは?
- どのような投資信託を選べばいいのか?