多くの成功者には共通点があります。
それは、「何かいいアイディアややってみようと思いついたら、頭で考える前にとにかくアクションを起こす」という点です。
すぐ行動できる人はたとえ失敗したとしても、修正して再チャレンジできます。
成功者は、実行して失敗することよりも、実行しない失敗を恐れています。
なかなか行動に移すことができなません…
考えてはいても行動をしないと、他の誰かがすでにやって成功していたり、失敗できる時間もなく、再チャレンジが難しい状況に追い込まれたりしています。このようになると、せっかくのアイディアも無駄になってしまいます。これは本当にもったいないです。
今回は、世界的にも注目されている、「実行しない失敗」を防ぐための思考法『ジュガーの法則』を学びましょう。
▼ジュガールとは?
ジュガールは、「インドに伝わる生き方の極意」です。
マッキンゼーやモトローラ、マスターカードなど有名企業のトップはみなインド出身で、ジュガールを実践しています。また、今回の本『頭で考える前に「やってみた」人が、うまくいく』の著者であるサチン・チョードリーは、このジュガールを実践することで、時給70万円のコンサルができるようになりました。
今回のブログでは、「ジュガールの法則 7つのアクション」をご紹介します。
頭で考える前に「やってみた」人が、うまくいく(サチン・チョードリー著 / フォレスト出版)
- 何もせずにあきらめない。
- お金は友達。
- 自分に合った方法で成功する。
- ジュガール式お金の増やし方。
- 行動と戦略を同時に進める。
- 必要なプライドといらないプライドを使い分ける。
- ネガティブを避ける。
Contents
ポイント① 何もせずにあきらめない
どの出店も、日本人のあなたに対して、通常より何倍も高い値段で商品を売りつけてきます。
その場合、あなたは、どうしますか?
推しに負けて、そのままの値段で購入するか、
「言葉が通じなさそうだから…」と交渉を諦めたりすると思います。
これはインドではありえないことです。
実際、インド人がインドで買い物をする場合でも、通常より高い値段をかけられることはよくあります。しかし、インド人は自分が納得する値段になるまで、粘り強く交渉を続けます。
たとえば、ポップコーンのお店に行列ができていて、そこに並んだとします。1時間待って、やっと自分の番になる寸前でポップコーンが売り切れました。この場合、インド人なら間違いなく、交渉します。
- 明日来るから予約させてほしい
- 1時間待たされたんだから、次回使える割引クーポンが欲しい
日本人からすると意地汚く見えるかもしれませんが、この諦めの悪さこそがジュガールです。諦めてしまったら、その時点で終わってしまいます。諦めの先には何もないです。
「諦めが悪い」というのは、言い方を変えれば「常に最善の方法を模索している」と言えます。
交渉しただけで商品の値段が半額になったり、次回の割引券がもらえたりする可能性があります。こうした小さな幸せの積み重ねが、人生を良い方向に導きます。
そして、後悔をしなくなるという点もメリットです。「あのときああしておけばよかった」、「こうしておけばよかった」という後悔は誰にでもあります。もしその後悔がなくなれば、人生に大きな余裕ができます。
あきらめないことは決して格好悪いことではないです。
どんなに可能性が低くても、見方や発想を変えて逆転の方法を考えてください。
ポイント② お金は友達
日本人とジュガールを実践する人ではお金に対する意識が全く違います。
多くの日本人はお金のことを悪だと思っています。
- 「お金の話ばかりする人は強欲で意地汚い」
- 「お金持ちは裏で悪いことをしているような気がする」
日本人には「もったいない」という考え方があります。
これは「必要以上に欲しがらず、今ある資源を有効に活用する」というすばらしい考え方ですが、資源とお金を同列に考えるべきではないです。
必要以上にお金を欲しがってもいいです。
お金は友達と一緒です。
あなたは多くの友達がいても困らないと思います。相手を嫌いに思っていると相手からも嫌われる、と言われるように、お金のことを悪だと思っているようでは、いつまでたってもお金は寄ってきてくれないです。
逆に言えば、あなたがお金を好きになれば自然とお金は集まってきます。
お金を増やしたいと思うなら、まずはお金に対する考え方を変えることが大切です。
お金は友達と同じように大事なものです。
たとえば、日本人の離婚原因の多くは、お金にまつわるものです。また、日本での自殺の動機の第2位は経済的理由です。誰でも心当たりがあると思いますが、お金がないことが悪い状況を生むことは多いです。
お金があれば、
-
- おいしいものが食べられます。
- ファッションを楽しめます。
- 旅行にも行けます。
- 今まで自分がやっていたことを人に任せて、時間を買うこともできます。
もちろん、お金は欲望を満たすだけのものではないです。
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- 世界をより良くするための教育を受けるにも、お金は必要です。
- 災害が起きたときに被災地を支援するためにも、お金が不可欠です。
- お金は、自分や世界を良い方向へ導いてくれるすばらしいものです。
だからこそ、お金を欲しがるのは恥ずかしいことでも悪いことでもないです。
お金が欲しいと願う気持ちはむしろ健全な欲求です。
インドには「自分の中の神様を起こせ」という面白いことわざがあります。
これはすべての人の内側に神様が存在していて、その存在を起こすことができれば、誰でも人生がうまくいくようになるという意味です。ここでいう『神様が起きている人』とは、『心から好きで自分がやりたいと思えることに打ち込んでいる人』のことです。
ポイント③ 自分に合った方法で成功する
世の中には、本当はYouTubeなんて好きじゃないのに、流行っているからといってYouTubeを使ってビジネスを始めようとする人がいます。このような人たちはたいてい長続きしないです。
自分にとって嫌なことや興味が持てないことを、お金のために仕事にした場合、あなたがその仕事で成功する確率はかなり低いです。
なぜなら、その仕事が本当に好きだと思って打ち込んでいる人と競争することになるからです。
日本には「水を得た魚」という言い方があります。これまでつまらなそうに仕事をしていた人が、自分の興味の持てる職場や好きになれる職種に着いたとたんに生き生きと仕事を始める、なんてことがあると思います。この水を得た魚の状態こそ、自分の中の神様を起こした状態です。
心の底から好きだと思えることに打ち込んだときに発揮される力は絶大です。
自然とアイディアが生まれ、素早く行動に移せるようになり、考え方自体がポジティブになり、毎日が楽しくなります。
具体的な方法を解説します。
- まず、あなたが「好きなこと」「やりたいこと」「できる事」を、それぞれ3つ以上考えて書き出してください。 (仕事とプライベートの両方を書くことがおすすめです)
- 次に、①で書き出した項目について「2W1H」の形で書き出してください。
1. What、あなたが何をしたいのか?
2. Why、あなたはなぜやるのか?
3. How、具体的にはどうやるか?
夢を持っていても実現できない人は、ほとんどの場合「具体的にどうやるか」まで考えていないです。これを繰り返していくうちに、あなたの向いていること、本当の強み、気づかなかった弱みなどに気づくことができます。
Whatは、本を解説したい。
Whyは、素晴らしい本を広めたいから。
Howは、YouTubeで解説する。
もしうまくいかなければ、その方法が間違っているという気づきになります。それを生かして、このように問いかける作業を繰り返してください。
やりたいことが明確化できれば必ず成功できます。トライ&エラーを繰り返してください。
ポイント④ ジュガール式お金の増やし方
お金を効率的にかつ確実に増やすためには、具体的にはどうすればいいのか。お金を増やす上で、気をつけなければならないポイントは3つあります。
- 投資
- 情報
- 人
1つ目は「投資」です。
自分の持っているお金を増やしてお金持ちになりたいのであれば、投資は必要不可欠です。残業をしたり、アルバイトをしたりすることで、時間とお金を交換する行為には限界があります。お金を増やすためには、時間ではなくお金そのものを投資してお金を増やすことが、最も望ましいです。
自分のよく知らないものに投資しないこと。
- 友達におすすめされたから
- 証券会社の人がいいと言っていたから
基礎知識を勉強してから投資をする。
- 本を読んで、基礎知識を勉強する。
- YouTubeの動画て、基礎知識を勉強する。
2つ目は「情報」です。
正確な情報をいち早く察知することは、お金に直結します。
たとえば、Aさんの家の冷蔵庫が壊れているという情報を知っている営業マンと、その情報を知らない営業マンとでは、営業成績に大きな差が出ます。
情報はお金を生み出すツールです。今やインターネットやテレビ、本からも膨大な情報を得られます。
最も質の高い情報が得られるのは、「人から聞くこと」です。
何かを実際に見たり聞いたり体験したりした人の情報が、最も精度が高く鮮度も良いです。
3つ目は「人」です。
2つ目の情報と関連しますが、質の高い情報は人から手に入ります。
もしあなたがお金持ちになるための情報が欲しければ、「お金持ちから直接情報を得ることが最短ルート」ということです。
SNSで会話ができても、実際に、お金持ちと人脈を築くのは難しいです…
そのような人は、自分にとって無益な人と会うのをやめることから始めてください。
これだけで大きな効果があります。自分を成長させてくれない人や、自分のやる気をそいでくるような人と合わないようにしてみてください。
ポイント⑤ 行動と戦略を同時に進める
本書のタイトルのように「頭で考える前にやってみる」人がうまくいきます。
このブログを読んで「なるほど、勉強になった」と思う人は要注意です。ブログを読んだだけでわかった気にならないように注意してください。いつでもどこでもジュガールの考え方を使えるようになるためには、日々繰り返し意識して、頭と体に染み込ませる必要があります。
いつでもどこでもジュガールの考え方を使えるようになるためには、日々繰り返し意識して、頭と体に染み込ませる必要があります。
ブログを読み終わったら、さっそくジュガールを使ってください。
ビジネスで成功するのは世界のたった数%の人ですが、そもそも90%の人は成功するための努力すらしようとしないです。裏を返せば、努力している10%のうち数%の人は成功しています。つまり、チャレンジしている人の多くは成功者になっています。何もしないでいる90%にならないように、まずは行動する10%になってください。
行動ができるようになったら、次は戦略を立てるようにしてください。まず行動することが大事ですが、闇雲に行動しているだけでは効率は悪いままです。
- 他の営業と競合しない場所を探す
- 大きなマーケットを狙う
- 時間管理を徹底する
戦略的に行動できれば効率よく成果を得ることができます。
今日の行動だけでなく、1ヵ月後、1年後、10年後まで戦略を考えてください。
計画通りうまくいかなくても戦略を決めておけば、より行動がしやすくなります。
ポイント⑥ 必要なプライドといらないプライドを使い分ける
プライドには必要なものと必要でないものがあります。
まず必要なプライドですが、日本には、謙虚であることや腰が低いことを美徳とするところがあります。ビジネスの現場でも、とにかく相手にへりくだって自分を小さく見せようとする傾向があります。
しかし、顧客にぺこぺこしながら過度にへりくだってしまうと、相手から下に見られることも多いです。あなたが過小評価されれば、あなたが売り込もうとする商品も過小評価されることになります。
「何を売るか」はもちろん大切ですが、「誰が売るか」も同じくらい大切です。
あなたもへりくだってぺこぺこしている営業マンから買うより、自分の商品に自信を持って堂々としている人から買いたいと思うはずです。卑屈にならずプライドも捨てずに、相手と良好な人間関係を築いてください。
次に、捨てた方が良いプライドです。
腰の低い日本人が高いプライドを持つ側面、それは外国語に関するシチュエーションで多く見られます。世界的に見ても日本は教育水準が高いですが、その反面プライドが邪魔をして、外国語を話すことに躊躇することが多いです。
しかし、このようなプライドは無駄です。できないことを恥ずかしいと思わないでください。
誰でもはじめは失敗するものです。間違いを指摘されたら次から直せばOKです。
外国語に限らず、無駄なプライドを捨てることができれば、より柔軟に成長できるはずです。
謙遜しすぎず、かといって傲慢にもなりすぎない、ちょうど良いバランスを目指してください。
ポイント⑦ ネガティブを避ける
人と会話していると、知らず知らずのうちにネガティブな話題になることがあります。人は、意識しないでいると自然とネガティブなことを考えるものです。しかし、ネガティブな話題ばかりふってくる人は、人を不安にさせ、元気を失わせ、意欲を低下させます。類は友を呼びます。
ネガティブな人とは距離を置いてください。逆に言えば、あなたがポジティブなことを話していると、ポジティブな人が自然と集まってきます。
- ポイント①
会話をする際、常に、ポジティブなものか、ネガティブなものか、を意識すること。 - ポイント②
相手のことを褒める(相手にポジティブな言葉やアクションを送る)。
ポイント①は、できるだけネガティブな話題を避け、ポジティブな話題を振るようにしてください。はじめは面倒かもしれませんが慣れれば自然にできるようになります。
ポイント②は、どんな人でも他人からポジティブなことを言われると気分が良いものです。
自分の印象のほとんどを第一印象が決めることを考えると、特に初対面の人に対しては、できるだけポジティブなことを送るように心がけるべきです。
ポジティブな言葉をかけると、ネガティブな人でも楽しい気分になります。相手の興味のあることを話したり、相手を褒めたり、感謝の言葉を伝えたり、意識してみてください。人は誰もが自分に興味を持ってほしいと思っています。逆に自分に対して無関心な人には心を閉ざします。
相手に興味を持って真剣に向き合い、相手の好きなことを聞き出して、それを話題にしてください。
まとめ
- 何もせずにあきらめない。
- お金は友達。
- 自分に合った方法で成功する。
- ジュガール式お金の増やし方。
- 行動と戦略を同時に進める。
- 必要なプライドといらないプライドを使い分ける。
- ネガティブを避ける。
▼書籍の紹介
頭で考える前に「やってみた」人が、うまくいく(サチン・チョードリー著 / フォレスト出版)