コロナ禍は「これまで当たり前だと思っていた日常が当たり前ではない」こと、「自分の身は自分で守るしかない」ことを現実にしています。おうち時間が増え、家計や保険を見直し、将来に向けて貯蓄や投資を始めた人が急増しています。
つみたてNISA口座における投資未経験者の割合は86.2%と非常に高い。
NISA口座を開設している年代は20~30代が最も多く、若い投資ビギナーはこぞってNISAを始めています。
しかし20~30代の若い世代になぜその金融商品を選んだか尋ねたとき、肝心の「自分のライフプランやニーズに合致しているか」が抜け落ちています。保険に関してもコスパが悪いからダメと思い込んでいる節があります。誰しもお金に対する「思い込み」があります。
著者の黒田さんは貯蓄とは因果関係がありそうでなさそうな「日々の行動」と「貯蓄の効率性」との相関性をFPの視点から読み解いています。お金に対する思い込みの本質を明らかにし、毎日の行動を見直すヒントにしてください。お金の勉強をするぞと身構えなくてもみなさんの身の回りにはお金について学べる教材がたくさんあると知ってください。大切なことは、「こうすればお金が貯まる」という結論よりも、それに至る考え方とプロセスです。このブログでは自然とお金が貯まる方法を9個解説しています。
このブログを読んでお金について興味を持った、自分の行動を振り返ろうと思った人はコメントください。
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Contents
1.「貯金がない人の家は散らかっている」の法則
お金を貯めたいと思っているのになかなか貯まらない人は、まず自分の部屋の中を見回してみてください。お金を貯めている人は部屋が片付いています。片付けとはモノを適正な量まで減らして一定の収納の枠に入れる作業です。片付け下手は貯金できないです。葛藤(かっとう)が多く、頭がすっきりしていない人は無意識的に無駄遣いをします。自分自身を知るために、部屋が片付けられない人の共通点を5つ紹介します。
1つ目.買い物好きでつい衝動買いをしてしまう。
2つ目.買い置きやまとめ買いをしていないと不安。
3つ目.「無料」や「おまけ」に弱い。
4つ目.もったいなくて捨てられない。
5つ目.使ったモノを元の場所に戻せない。
大切なことは、自分にそのような傾向があることを意識しているかどうかです。自覚したら、買いすぎたりため込みすぎたりする前に自制できます。片付かない、貯められない人の多くは、無意識的にこれらの行為をしています。
部屋を片付けるとお金が貯まるようになります。片付けると、モノとお金が「見える化」されます。スッキリ空間の心地よさに目覚めます。わが家のモノの適正量がわかります。「本当に必要なモノ」と「好きなモノ」がわかります。お金遣いにムダがなくなり、家計にゆとりが出ます。そしてお金が貯まり始めます。漫然と買い物することがなくなり、それが自然と節約になります。
2.冷蔵庫の中が汚い家は、100%食費のムダが多い
冷蔵庫は、その人の「生活レベル」や「価値観」がよく出る場所です。冷蔵庫の中がスッキリしている家庭は、使い切れる分だけ買い物ができています。一方、ごちゃごちゃでどこに何があるか把握していない家庭は、無計画に買ってしまっています。
ダブり買いや食品ロスを解消するためには、冷蔵庫の中の見直しが必須です。冷蔵庫を片付けて、食費をコントロールしてください。お金の貯まらない冷蔵庫でよく見られる特徴を5つご紹介します。
1つ目.食材・食品を入れる場所が決まっていない。
2つ目.賞味期限切れや食材を腐らせてしまうことが多い。
3つ目.大容量の調味料が多い。
4つ目.常に、飲物を大量に冷やしている。
5つ目.冷凍室にちょっと余ったごはんや肉などが大量に入っている。
冷蔵室に入れる物の量は、少ない方が電気代の節約になります。冷蔵庫の片づけは「家計」だけでなく「健康」にも影響を及ぼします。「食」は健康に直結します。冷蔵庫が整理されず賞味期限切れの食品が入っているのは健康維持の観点からも問題です。長期的に見れば、乱れた食習慣から健康に異常をきたし、膨大な医療費がかかり収入が途絶える可能性があります。
3.現金派はキャッシュレス派よりお金が貯まりにくい
クレジットカードやデビットカード、電子マネーなど新たな決済機能の普及により、キャッシュレスでさまざまな買い物やサービスが受けられます。キャッシュレスであれば多額の現金を持ち運ぶ必要はないですし、ポイントも貯まります。一方でキャッシュレスに慣れるとお金を使っている実感がなくなり、使いすぎてしまうことがあります。使いすぎを危惧するあまり、ポイントなどのメリットを度外視して現金にこだわる人も少なくないです。
本当はキャッシュレス派の方が現金派よりも平均年間貯蓄増加額が高いです。キャッシュレス派の方がおトクな情報に敏感で、お金の管理をしっかりしている傾向が顕著です。キャッシュレス派の難点は、管理が煩雑になりやすく、お金の流れが見にくいことです。
キャッシュレスの利用後は、そのお金を使ったものとして、その分の現金を別の袋にわけるようにしてください。どのキャッシュレスを使っても、計上するのは「使った日」にして、使える現金を減らしてください。
安易に「キャッシュレスは使いすぎる」と考えてポイントなどのメリットに目を向けることなく現金派を貫くのは逆効果です。
ポイントや利便性のメリットに目を向け、キャッシュレスを賢く取り入れてください。
メリット:ポイントが溜まったり、お得な情報がたくさんある
デメリット:お金の管理が煩雑になりやすい
解決策:利用後はそのお金を使ったものとしてその分の現金を別の袋に分ける
4.「収入が低いからお金が貯まらない」は勘違い
お金が貯まらない理由として「収入が低いから」と考える人は多いです。しかし金融資産を保有していない世帯は、年齢や年収が高くても一定数存在します。収入が多くても貯まらない家は貯まらず、少なくても貯まる家は貯まります。お金が貯まる人と貯まらない人の最大の違いは、「収入」ではなく「お金に対する意識の高さ」です。
きちんと貯蓄できている人は、なぜ、お金を貯めるのかという目的が明確です。収入が高いと、それゆえに支出が多くなり、「その気になればいくらでも貯められる」と考えます。低収入世帯は収入が低いからこそ意識して貯蓄しなければならないことを理解しています。お金を貯めたいなら、しっかり目的や目標を明確にして、意識して家計管理してください。
お金が「貯まる人」と「貯められない人」の差は、20~30代ではそれほど感じないです。40~50代になると、じわじわと目立ち始め、60代の定年退職を迎えるころにははっきり現れます。「日々の小さな心がけが大きな差を生む」と、意識高く暮らしてください。気づいたその日から、実行してください。
→なぜお金を貯めるのかという目的を明確にすることが大事
5.貯蓄に集中しすぎることで、思わぬ損をする
家計を改善させるための対策法はシンプルに3つあります。
1つ目.収入を増やす。
2つ目.支出を減らす。
3つ目.運用する。
このうち、収入を増やすことと支出を減らすことは、「すべき」ことです。副業や転職、キャリアアップなど収入を増やす方法を検討しつつ支出をやりくりするのは、誰にとっても必要不可欠なことです。
一方で、運用は投資です。投資したくないなら、無理にしなくてもよいです。投資は家計改善の救世主ではないです。節約と違い、必ず成果が出るものではないです。やるからには金融商品、投資に対する基本的な知識を習得し、自分の投資の目的やリスクを把握してください。やみくもに投資を始めても失敗するだけですし、そうなれば結局、コツコツ貯めておいた方がよかったことになってしまいます。リスクを取って「投資すべきでない人」もいます。しかし貯蓄に集中し、投資は一切やらない選択肢を選ぶのであれば、「やらないことのデメリット」をしっかり肝に銘じておく必要があります。
1つ目.預貯金では大きな収益を得られない。
2つ目.インフレリスクによってお金の価値が変わる。
3つ目.収益を得られるチャンスを失う。
投資は必ずしなければならないものではないです。投資をするかしないかは、自分自身の判断です。しかし投資で得た収益に助けられることはあります。健康寿命とともに資産寿命をいかに延ばすかは重要な課題です。とくに若い世代に対しては、投資は「しなくてもよい」が「した方がよい」というスタンスでのアドバイスが適切です。
6.お金が貯まる人はこうして資産を分散させる
投資はしたいけれど、できるだけ損したくない人に有効な手法が「分散投資」です。
→複数の資産を組み合わせることによって、値動きが分散され、パフォーマンスが安定する
しかし、きちんと分散投資が実行できている人は意外に少ないです。効果的に分散投資するための3つの要素をお伝えします。
1つ目.投資「対象」の分散。銘柄の分散と、債券、株式、不動産など資産ごとに分散させる方法。
2つ目.投資「時期」の分散。投資時期を分散して価格変動によるリスクを軽減させる方法。
3つ目.投資「期間」の分散。金利動向を見ながら、投資期間を分散させる方法。
一般的に、どの銘柄を選ぶかよりも、どの資産に投資するかというアセット・アロケーションが重要です。さらに発展型のアセット・ロケーションは、資産をどこに預けるか、という問題です。たとえば、高金利の定期予期を取り扱うネット銀行、手数料が割安で利便性が高い証券会社を選ぶといった金融機関選び。アセット・ロケーションを効率化するため税制優遇のある口座を利用することも優先したいです。分散投資の考え方は、日常生活でも応用可能です。分散投資で資産全体のパフォーマンスを向上させてください。
7.「結婚はコスパが悪い」は勘違い。
実は年収+47万円のメリット
「結婚はコスパが悪い」と思い込み、しないと決めているならもったいない話です。
・家事など分担することで1人あたりの負担を減らすことができる。
収入面:共働きなら世帯収入が増える。
仮にどちらかが病気やケガで働けなくなっても、もう一方が家計を支える安心感が生まれます。税制上の配偶者への控除(こうじょ)が受けられ、勤務先によっては家族手当がつく点もポイントです。
確かに結婚後に子供が生まれれば、支出増で一方が家計を支える必要があります。配偶者の金銭感覚や価値観次第で結婚前より生活が苦しくなるケースも存在します。お金のことだけ考えて結婚に踏み切ると、経済的な安定が崩れることで夫婦関係が破綻(はたん)する可能性があります。しかしそうでなければ、経済的な不安に関しては、夫婦で力を合わせることで解決できるケースがほとんどです。
シングルの方が経済的に深刻になるのは、リタイアして以降です。65歳以上無職世帯の家計収支について、夫婦世帯は黒字に対して、単身世帯は赤字になります。結婚のメリットは損得勘定ばかりではかれるわけではなく、配偶者の存在は幸福度を引き上げます。経済学者のニック・ポータヴィーによる計算では、結婚は自らの年収+47万円分の幸せに換算できます。1人分の収入だと大変でも、2人分なら経済的、精神的に乗り切れます。結婚をコスパだけで捉えないでください。
8.料理好きなパートナーを持つと、
生涯貯蓄額が1260万円アップする
料理上手なパートナーの存在は、家計に大きく影響します。
→両者の食費の差額は35年間で840万円
・昼食代を市販の弁当と手作り弁当とで試算
→両者の差額は35年間で420万円
合計すると、35年間で1260万円の貯蓄額の違いになる。
家庭内に節約好きで毎日料理する気概とノウハウを持つ人物がいれば、それだけ食費のコストダウンにつながります。自炊の経済的価値は、食費の節約だけではないです。外食やデリバリー、コンビニ、ファストフードなど手軽に食べれるものばかり食べると、カラダに必要なビタミンやミネラルが不足します。その結果、低栄養状態に陥っている可能性があります。栄養が不足がちになれば、免疫力が低下し、生活習慣病にもつながります。医療費が増えますし、体調を崩せば仕事ができず収入が減少します。
健康は家計に影響を与えます。
所得が低い世帯は、バランスのいい食事の頻度が少なく、野菜の摂取量が少ない傾向があります。経済的なゆとりの少ない方こそ、自炊で節約と健康維持に努める必要があります。食事はできるだけパートナーあるいは自分自身の手料理をメインとし、節約と健康維持に努めてください。
9.自分ではなく誰かのためにお金を使うこと
幸福度が上がる
宝くじで100万円当たったら何に使うか考えてみてください。日本で老若男女多い答えが「貯金」です。中には趣味のために使う人や投資に回す人もいます。一方、外国の方に聞くと、多くは「寄付します」という答えになります。
自分ではなく他人のためにお金を使うことは、健康にプラスになる上、幸福度を高める効果があることが研究で明らかになっています。日本でも、くらしと好みと満足度のアンケートによると、お金を貯めることが人生の目的だという人は「不幸」です。お金は使わなければ単なる日本銀行券です。どのように使うかで、意味や価値が出ます。幸福になれるお金の使い方を8つ紹介します。
1つ目.モノではなく経験を買う。
2つ目.自分ではなく他人の利益のために使う。
3つ目.少数の大きな喜びではなく、多数の小さな喜びに使う。
4つ目.期間の延長や保障にお金を使わない。
5つ目.支払いを先延ばしにしない。
6つ目.買ったものが生活をどう向上させたか振り返る。
7つ目.いつまでも買ったものを比較しない。
8つ目.他人の幸福に細心の注意を払う。
ふるさと納税も、地方の活性化に貢献しています。
これからは消費も投資も、誰かのためにお金を使うことを意識してみてください。
解説は以上です。お金のことは難しいと考え、行動に移せない、継続できない人がいます。なかなか行動できない人のために理由と対策を挙げておきます。何を変えるか本質を理解していないならば、もう1度ブログを読んでください。やる気が出ない方は、やるべきことを具体的に計画して、行動してください。行動を変えると、それを維持するのにも気力、体力が必要です。節約できた金額をグラフ化したり、SNSで投資を始めたことをアップしたり、1人ではなく複数人で行ってください。紹介した考え方や習慣が身についたころ、あなたの資産は大きく増えているはずです。このブログをよんで投資をはじめようと思った、行動しようと思った人はコメントください。
2.冷蔵庫の中が汚い家は、100%食費のムダが多い
3.現金派はキャッシュレス派よりお金が貯まりにくい
4.「収入が低いからお金が貯まらない」は勘違い
5.貯蓄に集中しすぎることで、思わぬ損をする
6.お金が貯まる人はこうして資産を分散させる
7.結婚はコスパが悪い」は勘違い。実は年収+47万円のメリット
8.料理好きなパートナーを持つと、生涯貯蓄額が1260万円アップする
9.自分ではなく誰かのためにお金を使うこと幸福度が上がる
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