こんにちは、あっきーです!
年功序列や終身雇用を採用する日本企業も無くなります。
どこかの会社の「課長」や「部長」としてしか生きていけない人や専門性がなくて何もできない人は、淘汰されてしまいます。
※その予兆はすでに現れています。
年功序列や終身雇用、新卒一括採用、定年退職のシステムをとる、日本の株式会社の慣習は、とっくに限界を迎えています。
新卒社員は、入社した会社に愛想をつかして3年で30%が去っていきます。終身雇用が生き残っているのは、東証一部上場企業の中の数百社に留まっています。
それ以外の会社では転職が当たり前となり、すでに終身雇用は崩壊しています。
- 2023年には、新卒学生の就職ランキングの上位は外資系の企業ばかりに
- 2025年には、人件費の負担を避けるために、「大リストラ時代」が始まる
- 2029年には、「大転職時代」が到来
- 2031年には、スキルの高い仕事に就けた人だけが高給取りになって、そうでない人は低い給与で我慢する「超格差社会」が来る
- 2033年には、実力のある外国人や女性が社長のポジションにつくことが当たり前に
- 2039年には、日本の財政は崩壊して、少子高齢化のインパクトに耐えきれなくなって年金が崩壊して、生涯現役社会が訪れる
- そして2043年には、サラリーマンが消滅
つまり、日本国民はすべて何かしらの専門性を持ったプロフェッショナルに生まれ変わります。
こうした激動の時代を生きていくためには、しっかりしたキャリア・ビジョンを持ってそれに向かって努力していくことが必須です。
今回は、将来仕事とキャリアに悩むことがないように準備するための9個のアクションプランを紹介します。
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Contents
自分のキャリア・ビジョンを描く
まずは自分のキャリア・ビジョンを設定することが出発点です。
目標が決まらなければ、そこにどうやって到達するのかという戦略が決まらないです。
明日から何をやっていけばよいのか、それが分からないまま、なんとなく毎日を生きていくことになってしまいます。
なぜ、キャリア・ビジョンを設定できないかは、多くの人が「ビジョンを設定したら、一生それを追い続けなけらばならない」と思ってしまうからです。
でも、それは違います。
ビジョンは時々変わっていいです。
今なりたい将来の自分をイメージすることが大切です。
しっくりいかないと思っても、考えることができるベストのビジョンを絞りだしてください。
一生懸命考えて、自分がなりたいものや、それに通じるキャリア・ビジョンを設定して、それに向かって行動してください。
自分が興味を持つ対象が変わったら、いさぎよく切り替えて、またそれに向かって努力するのです。
仕事とキャリアの「相談相手」を最低2人見つける
これからの不確実性の高い時代を生きていくには、キャリアを相談できるメンターを持つことが必要です。
悩んだ時に連絡をすれば、会ってもらえるような関係を築いておいてください。
これまでの職場でお世話になった上司や職場の同僚や親や兄弟、配偶者などがメンターの候補です。また、取引先や顧客の中で相談相手として信頼がおける人やアプローチをかけてくるヘッドハンターも候補になります。
②今の時代の仕事やキャリアについて知識を持っている。
③あなたのことを客観的に観察してくれている。
④率直に意見を言ってくれる。
- 逆に、ダメな人は?
現役を退いてしまった人や一つの会社にしか勤めたことがない人、保守的で転職などダメと考えている人、あなたを客観的に見ることができない人、遠慮がちで率直な意見を言ってくれない人、お世辞ばかり言う人です。
頭の中で候補者の顔を思い出して、誰がこの条件に当てはまっているか考えてください。
「転職エージェント」や「転職サイト」を上手に利用する
- 対人型のサービス。エージェントに会って、キャリアや転職活動の相談をしておくと、経歴や希望を踏まえたうえで求人が紹介される。応募書類の書き方や面接対策のアドバイスを受けることもできる。
- 具体的な話が進めば、面接の日程の調整や最終的には条件面の交渉を企業とやり取りしてもらえる。一般公開されていない求人を紹介してくれることもあるため、価値の高いサービス。
- Web上での会員登録だけで手軽にサービスを利用可能。
- 多くの求人情報を自由に閲覧できたり、比較したうえで応募できるメリットが。
- 自分のペースで転職活動ができるが、転職初心者であれば、転職エージェントのカウンセリングを受けておくことは必須。
また、転職にはヘッドハンターの力を借りることもあります。
キャリアを考えるうえでヘッドハンターは頼もしい相手です。しかし、ヘッドハンターはビジネスで候補者に会っているため、あなたが商品となりうるような経歴とスキルを持っていなければ、会ってもらえないです。
あなたの詳細な経歴が分かる履歴書を用意しておき、ヘッドハンターに読んでもらっておくことが大事です。ヘッドハンターに自分のことを知ってもらっていれば、あなたの経歴に合う仕事が出てきたときに、声をかけてくれます。
- ヘッドハンターを使うときは、注意が必要!
あなたの情報をいろんな会社にばらまいて、どこかの会社が連絡してくるのを待っている可能性があるからです。
なりたい自分にたどり着く道筋を描く
日本人は本当に勉強が好きで、カフェで勉強しているサラリーマンをよく見かけます。分厚い問題集を広げて、難関資格の勉強を一生懸命しています。しかし、実際に資格を取ってみると、やっぱり今の会社に留まっていようと考える人が多いです。
とりあえず勉強は始めたものの、それを仕事にしていくイメージが描けていないのです。何かスキルを身につけても、自分のビジョンが実現できるわけではないです。
- 具体的に、まずこれをやって、次にあれをやって、そして数年後に自分のビジョンを実現しようとイメージを固めないといけないです。
- 例えば、今は営業の仕事をしていますが、社内の財務担当役員の仕事ぶりを見て感銘を受けて、将来はCFO(最高財務責任者)を目指したいと思ったとする。
- そのためには、まず会計知識を身につける必要がある。会計を全然やったことがないなら、まず日商簿記を受けて、そのあと公認会計士に挑戦。
- 予備校に行きながら、会社に朝行く前と帰ってから2時間ずつ勉強をして、2、3年かけて資格を取るイメージ。
資格を取ってから人事部に対して経理部や財務部への異動希望を伝えたのでは遅いです。
自分の気持ちが固まった時点で、まだ試験に受かっていない時点で、人事部に異動の希望を伝えるべきです。自分にプレッシャーをかけておけば、より一層頑張って勉強するため、合格も早くなります。
もし、会社でなかなか異動を認めてもらえないということになれば、希望の仕事ができる会社に転職すべきです。給与が下がっても、希望の仕事ができるなら、投資だと思って転職先で頑張るべきです。
そこで、3、4年頑張って、さらに上のポジションに上がっていけるようなら留まればいいですし、そうでなければ転職すればいいです。
こうして、キャリアを積み上げていけば、いつかは目標とするCFOにたどり着くことができます。
もちろん、考えた道筋がその通りに実現される可能性は高くはないです。
「会社員マインド」から「ジョブ型マインド」に切り替える
頼れるものは、自分の頭脳と腕だけになるため、かなり厳しい時代になります。
そこで、サラリーマンに一番必要とされるのは、マインドセットの切り替えです。これまで、日本ではメンバーシップ雇用が当たり前で、一旦会社に潜り込んでしまえば、一生安泰と思っていたため、その考えを180度切り替えなければいけないです。
日本企業のサラリーマンは積極性がなくて、指示待ち体質で、ただ会社に来ていればいいとでも思っているような態度をとる人がほとんどです。
- 「会社では、上司の命令に従っていればいい」
- 「余計なことは言わない方がいい」
という観念ができあがっていて、それを変えることは難しいです。
外資系の企業では、自分の判断で仕事を進めて、成果を出していかないとダメです。当然、自分のキャリアも自分で作るという気持ちを持っていないと、うだつのあがらないまま終わってしまいます。
日本社会でも、外資系のような世界で頑張っている人がいます。
- プロ野球選手
毎年、オフシーズンになると、戦力外通告を受ける選手がいる。運よく他球団に採用してもらえる人もいるが、そのままクビになってしまう人も。年もまだ若くて、20代か30代前半で、子供は乳幼児だったりして、これからの生活をどう維持していくかに悩むことに。 - プロ野球選手のため、野球する以外にスキルはない。つまり、就職に苦労する。それでもほとんどの人が、何か仕事を探してきて、たくましく生きている。外資系企業も似たような厳しい世界。
日本企業でも、スタートアップ企業や中小企業では、外資系と同じような状況です。
業績の変動が激しいため突然リストラされたり、オーナーの一言でクビを言い渡されたりします。外資系やアスリートの厳しい世界で生き残ってきた人は、クビを言い渡されても、楽天的に生きている人が多いです。
それは、彼らが厳しい世界に入った時に、リスクの高い世界だと覚悟して、割り切っているからです。
クビを言われてショックで落ち込んでしまうのは、終身雇用や年功序列のメンバーシップ型雇用を信じて、日本の大企業に入った人々です。僕たちの周りには、すでに厳しい世界が存在しています。
将来は、これが今まで安定していた大企業にも広まって、日本からメンバーシップ雇用が消えていきます。
「自分株式会社」には、積極的に投資する
「自分株式会社」のため、自分が商品です。
自分のスキル開発に投資してください。
投資の対象となる分野を3つ紹介します。
第一は、専門分野の勉強をしてスキルを身につけること
- これからは高学歴社会になっていくため、大学しか出ていない人は、大学院に入り直すことも考えてみること。仕事が忙しくなって、今から大学院にフルタイムで行けない人は、夜間大学院や週末大学院に行く方法も。
- また、大学院に行かずに、予備校などで勉強して資格を取って、キャリアチェンジをする方法もある。
- 語学の勉強をして、グローバルな視野を持つこと。特に英語は、これからのグローバル化の時代には必須。
- 自動翻訳で何とかなるなど思わない方がいい。言葉は、文化であり、論理だから。英語をしゃべる人は、アメリカやイギリスの文化を背景にしている。
- アメリカ人やイギリス人のしゃべる言葉は英語で生み出されているため、英語のロジックが分からないと本当の意味で理解できない。真剣に英語を学ぶとともに、彼らの文化やロジックを理解しておくことが、これからのグローバル時代には必須。
- 語学で困るのは、せっかく勉強しても使う機会がないため、すぐに忘れてしまうこと。そうならないために、ネットフリックスやアマゾンプライムなどで英語を聞いて、耳が衰えないようにする。英語を忘れないようにするためには、英語に触れることが一番。インターネットでCNNやABCのニュースを見るのもいい。
- 第3の投資対象は、プレゼン能力
ビジネスをやっていくうえでは、うまく話ができて、相手に自分の言いたいことを伝えられる能力が重要。 - プレゼン能力は、身だしなみや言葉遣いや発声、身振り手振り、アイコンタクト、パワーポイントの作成の総合的な能力。何かかけていると思ったら、勉強してみるべき。プレゼンがうまくなるだけで、あなたも大きなアドバンテージが持てるように。
- プレゼンの上手い人は、パワーポイントに頼らずに、自分の言葉で相手に語りかけている。ポイントは、「メッセージがはっきりしている」こと。次に重要なことは、「ゆっくり、大きな声で、相手の目を見て話す」こと。
ビジョンに向かって、とにかく行動を起こす
あなたが人生を切り開けるかどうかは、行動がすべてです。
どんなにいいビジョンをもって、それを実現するための戦略を考えても、行動しなければ成果はゼロです。
こんなことは誰でも分かりますが、日本には行動できない人がたくさんいます。
行動ができないと悩んでいる人は、「根拠のない自信を持つ」ことをオススメします。
違う言い方をすれば、「自分を信じ続ける」ことです。根拠のない自信、つまり自分のことを信じ続けられる人だけが、行動することができます。
少しだけ悩んでいるあなたを後押ししてくれるものがあるとすれば、それは、あなたが現在の仕事を続けていても、将来は保証されたものではないと肝に銘じることです。
「今やっているから、なんとなく安心できる」から
- その仕事も会社の定期的な異動でいつ奪われてしまうか分からない。AIやDXの時代のため、その仕事がなくなってしまうこともあり得るから。現に、製薬会社のMRのような、かつての花形の仕事が、今やリストラの対象となっている。
もう一つあなたを後押しするものがあるとするなら、お金です。当面困らないだけのお金を持っていれば、ビジョンに向けて挑戦をする余裕ができます。
戦略的に転職をして、キャリアを作る
転職する時も何となく言いにくかったりしますよね~
転職を繰り返すと、「根性のない人と思われる」という人もいます。
しかし、今では転職を繰り返しても、何も問題はないです。
転職はキャリア形成のための経験とスキルの獲得と位置づけてもいいです。
最近の若い人たちの中には、学校や研修に行って勉強するよりも、転職してOJTでスキルを積み上げていこうと考えている人がいます。
学校や研修に行って実務から少し離れた勉強をするよりも、現場でスキルを獲得していった方が手っ取り早く実践的なスキルと経験を身につけることができます。
- 将来自分でIT企業を創業したいと思うなら、プログラミングのスキルを学ぶため、システム会社かシステムのコンサルティングに就職。次に、経営スキルを身につけるために、スタートアップ企業に入って、企画や営業をやらせてもらう。
- そして、いい起業アイデアが浮かんだら、独立する。
このように、転職をスキル開発として利用して、戦略的に転職を繰り返してください。
転職をキャリアアップの手段として捉えずに、自分のスキルと経験を積み上げる手段と考えればいいです。
自分のキャリア・ビジョンを定期的に見直す
世の中が変わってしまって、目指す仕事の価値が低下してしまったり、もっと面白そうな仕事が出てきた場合です。
自分のやっていることが正しいのか、常に確認していかないと、自分のキャリアが世の中の動きからそれていってしまうことがあります。ビジネス界では技術が変わったり、トレンドとなる商品が変わったりして、魅力的な仕事はどんどん変わります。
情報を集めて、未来を予測して、それに合わせてキャリア・プランを修正していかないと、気付いた時にはすでに取り返しがつかないことになります。
情報収集のオススメのやり方を3つ紹介します。
一つ目、新聞は紙で読む
ビジネスマンなら「日本経済新聞」を読んだ方がいいです。
そこには、日本と海外の政治やビジネスや社会の動きの情報が溢れています。また、紙の新聞でないと長いストーリーが読みづらいです。
電子版で読んでも、隅から隅まで読めるなら問題ないですが、スマホやタブレットの画面で電子版の新聞を読むと、見出しだけ読んで、残りは読み飛ばしてしまいがちです。
できればこれに加えて、ビジネス雑誌を1冊は購読するといいです。
- 「週刊ダイヤモンド」
- 「週刊東洋経済」など。
雑誌はページ数も多くて、会社や業界の分析が詳しく載っているため、まとまった知識を仕入れるのには最適です。
二つ目、他業種の人から話を聞く
人と会って話を聞くことで、自分の仕事に関する生きた情報を仕入れることができます。
会社の他部署の人や顧客や取引先の話が、キャリアを考えていくうえでヒントにあふれています。もっと自分から離れた世界の人の話を聞くことをしてみると、新たなヒントをつかめます。
大学時代の友人や、転職したことがある友人、初めてあった人から話を聞くと刺激を受けると思います。
大切なのは、自分の仕事やキャリアから離れた話を聞いた時に、自分も同じような経験をしていないか、自分の会社でも同じことが起きていないか、自分の仕事にどんな影響があるか、自分のキャリアに活かすことができないかを考えることです。
ヒントにできるかどうかは、聞き方次第です。
三つ目、自分の仮説を持つ
今の日本では、「自分はこう思います」という代わりに、「部長がこういっています」のように、自分の意見を示さずに、自分が批判されないように話を進めていく人が多いです。それではダメです。
まとめ
【「2040年「仕事とキャリア」年表」
植田 統(うえだ おさむ)著】
- 自分のキャリア・ビジョンを描く
- 仕事とキャリアの「相談相手」を最低2人見つける
- 「転職エージェント」や「転職サイト」を上手に利用する
- なりたい自分にたどり着く道筋を描く
- 「会社員マインド」から「ジョブ型マインド」に切り替える
- 「自分株式会社」には、積極的に投資する
- ビジョンに向かって、とにかく行動を起こす
- 戦略的に転職をして、キャリアを作る
- 自分のキャリア・ビジョンを定期的に見直す
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