イラスト図解 1万人の脳を知る 脳ドクターが教える 脳とココロの引き寄せルール 加藤 俊徳著

あっきー
こんにちは、あっきーです!

人生には「これは何かの力が働いて引き寄せられた」と思えることが、1回や2回あると思います。引き寄せる力の秘密は脳にあって、その力は行動次第で強めることができます。脳は経験を積めば積むほど、引き寄せる力を強化していきます。

 

また、今起こっていることは、必ずしも今起こしたわけではないです。小さい頃経験したことが、大人になってから役に立ったという経験は誰にでもあると思います。人は、現実に今起こっていることだけを見て、引き寄せを考えやすいものですが、それ以前からの蓄積(ちくせき)が連(つら)なり、今の現実になっていることがほとんどです。

モコ
過去から繋がっているんだね。

引き寄せた自覚がない人は、これまでの自分の人生経験を一つ一つたどっていくと、「どうしてここでこんなことが?」と気がつくはずです。人は自分が強く意識したことはよく覚えていますが、無関心なことは忘れていくものです。

本書に書かれている「引き寄せ」は、ただ心に願望を持ち続けるのではなく、脳を使って目標や願いを実現することを指しています。このブログでは、引き寄せ脳を強化するポイントを10個解説していきます。このブログを読んで引き寄せ脳の作り方がよくわかった、脳科学について勉強できたという人は、コメントください。

Contents

1.引き寄せとは何か

約20年前、世界中で「引き寄せの法則」が大流行しました。

本書での引き寄せ
「お金が欲しいと思った瞬間に空から札束が降ってきた」というような奇跡や魔法のことではないです。あなたの脳が、あなたが望む結果を得るために役立つ情報を見つけてくることです。

ただ、その情報は偶然としか思えない出来事や、音や景色などの抽象的なサイン、ふとした思いつきなど地味な形で現れることが多いため、普段の日常生活では気がつかないで過ごす人が多いです。

モコ
意識していないと気づかないんだね。

意識的に引き寄せを使うようになると、小さな引き寄せが大きな引き寄せにつながっていきます。例えば「今日はこんな人に会った」など日常の些細な出来事をあえて引き寄せとみなすと、大きな引き寄せが来たときに「これはあの時のあれが最初だったんだ」と気づきます。

引き寄せを起こすには
時間経過行動が不可欠。
時間経過→どの結果に対して、それが実現するまでには時間がかかります。引き寄せは、願望を決めるという種をまき、その実現という実を収穫するようなものです。
行動→種まきと収穫の間には「育てる」という行為が必要なように、引き寄せにも何らかの行動が必要です。

自らが能動的に「引き寄せに行く」という意識に脳が反応し、何をすればいいかも脳が教えてくれるようになります。

引き寄せとは
「目標や夢に対して、自分に必要な情報を脳が集めてくること」

2.脳の仕組み

何かを実現しようと決めると、脳細胞はその決意に適応しようとします。もし住んでいるマンションを移るのであれば、決意した時点から脳がマンション関連の情報を処理する回数が多くなり、回数が増えれば増えるほど、マンションに対する認知度や分析力、判断力が高くなっていきます。

あっきー
脳がその情報に関して意識して反応するようになるんですね。

また、脳は過去と未来の区別が曖昧なため、どちらも等しく記憶として蓄積されます。例えば「今から3年後にTOEIC 800点、5年後に海外で就職」のように未来を前もって想定すると、それらは脳内で「既に予定しているもの」となります。未来の自分から今の自分を見る感覚で、「今できることは何か?」と考えられるようになります。

モコ
意識したことないけど、脳ってすごいんだね!

さらに、人間の脳は鏡のように互いの脳を影響しあっています。口に出さない思考、手で触れられない雰囲気なども全て情報をして脳に蓄えられ、ある意味洗脳しあっています。そのため、引き寄せが上手い人が身近にいると、自分も引き寄せが上手くなります。

 

そして、脳の使い方によっても働きは変化していきます。脳の働きが低下すれば引き寄せも減り、逆に、今どんなにうまくいかなくても脳が成長すれば引き寄せも良くなります。この仕組みを理解して、引き寄せの上手い人と近い環境に入ることを目指してください。

脳の仕組みのまとめ
  • 何かを実現しようと決めると、脳細胞はその決意に適応しようとする
  • 過去と未来の区別が曖昧なため、どちらも等しく記憶として蓄積される
  • 鏡のように互いの脳を影響しあっている
  • 脳の働きが低下すれば引き寄せも減り、逆に、今どんなにうまくいかなくても脳が成長すれば引き寄せも良くなる

3.優れたリーダーになる

ここからは目的に応じて、脳とココロの引き寄せルールを解説していきます。

まず、優れたリーダーになる引き寄せです。リーダーには目標実現に当たって問題点を修正する力が重要です。優れたリーダーであるためには、自分自身を振り返って、変えられるべきところを変えていく必要があります。

最近は、PDCAや4行日記など、振り返りのフレームワークが流行しています。それらを利用して、自分を振り返る習慣をつけてください。脳の仕組み上、思っただけでは分かったことにはならないです。大切なのは文字にして書き出し、頭の中を整理することです。

具体的なワーク
1,まず今日の自分の行動を洗い出しする。
2.その中で目標達成に近づいたものとそうでないものを分ける。
→ここで目標から遠ざかったものが、自分の修正するべき点。
3.「修正するために具体的に何ができるか」を考え、修正案を立てる。→これが明日の課題

あっきー
毎日課題を見直して、クリアすることを徹底してください。

4.孤独に打ち勝つ

新型コロナウィルスの拡大に伴い、在宅ワークや外出規制で他者と接触する機会が減りました。これにより、日常的に孤独を感じる人が増えています。孤独を感じたとき寂しさに飲み込まれてしまう人と、孤独に強い人の違いは、自己価値観の高さです。

自己価値観とは
私には価値がある」という感覚のこと。
これがあると、誰かに褒めてもらったり、そばにいて世話を焼いてもらったりしなくても安心していられる。

自己価値観を高めるには、自分で自分の価値を認める、つまり自己評価をしっかりする必要があります。

例えば、結婚をしたいと思っている人が、「いい年をして独身の自分はダメだ」と思うのは自己否定です。また「見る目のない人たちが悪い」と思うのは他者批判です。それに対して、「独身なのは将来素晴らしいパートナーに出会うため。その道を今は歩いている途中だ」と思うのが自己評価です。

このようなものの見方はまさに引き寄せそのものです。肯定的かつ大局的に状況を見ることによって、「デートの時間をできるだけ作ろう」「婚活アプリに登録してみよう」と具体的な行動が起こしやすくなり、孤独や不安に悶々(もんもん)とすることがなくなります。

孤独に打ち勝つには
1.手元にノートやメモ帳を準備する
2.ここに毎日少なくとも1つ、自分を褒める言葉を書き込む
Point:頭の中で思い浮かべるのではなく、文字にすること
文字にすると、脳がその内容を強く認識してくれるようになるので、自己価値感を高めやすくなる。

褒める内容は「営業成績がトップになった」というような大きな目標達成でなくても大丈夫です。朝、時間通りに起きられた、笑って挨拶できたなど、どんな小さなことでもいいです。

日々の生活の中から、自分を褒めるポイントや気分が上がる言葉を見つけて集めてください

モコ
孤独に打ち勝つ力を身に付けていこう。

5.行動力を高める

やりたくないことはやろうとしないのが脳の仕組みです。では、活動的な人はなぜ活動的でいられるのか。それは、やりたいことがたくさんあるからです。やりたいことをやって動けば動くほど、1回の行動に必要なエネルギーが少なくなり、さらに動きやすくなるという好循環を引き寄せています。

自分が活動的でないと思うなら、やりたいことに携わっている(たずさわっている)のか見直してみてください。活動的でない場合、お手本になる人と付き合うのが最も手っ取り早いです。アクティブな人に囲まれていると、自分もアクティブであることが常識になります。

具体的なワーク
1.まずは真似したい人をよく観察する。
2.どういった点を真似したいか紙に書き出す。加えて、その人が普段やっていないことも書き出す。
やってはいけないことをやらずにいる、というのも1つの行動

ぜひ試してみてください。

6.会議でうまく話す

一般的に、日本人は会議がうまくないです。時間ばかりとられて、たいした議論もされずに終わるパターンもあります。特に、1対1の会話なら問題なく話せるのに、会議のように複数の人間が集まると発言できなくなるケースが多いです。

その理由は、それぞれの個性が脳の中で分離できていないからです。AさんはA、BさんはBとラベルを貼るように区別していないため、それぞれの考えが判別できず、混乱して話についていけないです。このような個人が識別できない脳を作る原因として、個々の違いよりも全体の和を尊重する、日本の文化的価値観や教育制度の影響があります。

例えばアメリカでは、小学校からグループワークやディベートを通して、議論をしたり意見を比較するための脳が鍛えられます。一方日本では、そのような経験が少ないまま大人になるため、会議は難しく感じます。

モコ
確かに僕も話し合いは苦手かなぁ。

会議では発言しようと焦るより、一人ひとりの顔をよく見ることから始めてください。また、発言はできても聞いてもらえないというケースもあります。この場合は、自分の発言に対する認識の甘さが原因です。

話を聞いてもらうのが上手い人
「これを言ったらこういう反応があるだろう」と予測する力
自分がわかりやすく話せているかどうかを認知する力
→この二つに長けている。

そうした能力を鍛えるには、マインドマップを使って、「1つのテーマからできるだけ多くの話題を書き出していく」トレーニングがおすすめです。聞く人の興味の対象から外れない範囲で、多くの情報が取り出せるようになり、プレゼンやスピーチも上達します。まずは一人ひとりの顔をしっかりと見ることから始め、時間があるときはマインドマップで頭の中の情報を整理してください。

7.お金をたくさん稼ぐ

経済の低迷が続く日本は今、世界各国と比べてもダントツで稼げない国になっています。子供の教育費や住宅ローン、老後の資金など、お金に関しては多くの心配があると思います。国税庁の民間給与実態統計調査によると、2020年、民間企業で働く人の平均給与は約433万円でした。残念なことに、この30年間はほぼ横ばいで推移しています。

モコ
それなのに物価は上がる一方だから余計にお金の不安が増すよね。

そんな状況でもっと稼ぎたいと思うなら、かなり強い決意と理由付けが必要です。お金が欲しいと口では言いながら、じっくり自問自答してみるとそうでもなかった、というケースもあります。自分の脳の中に、「高いクオリティの仕事をしていれば、それに見合った報酬が得られる」という前提を作ってください。そして、実際に質の高い仕事をすることに力を注いでください。

最も大切なこと
「高い報酬を受け取るだけの仕事をした」と自分自身が認めること。
→自分のしたことに対して会社や世間がつける評価額よりも先に、もし100万円欲しいなら「100万円分の成果を出した」と自分が本気で思えるかどうか、常にチェックするようにする。

そうする中でいろいろな変化が出てきます。報酬アップの直談判を検討したり、働き方を見直したり、転職したりなどを考えるようになります。基本的に「給料は遅れて上がる」と考えてください。質の高い仕事を提供し続ければ、おのずと収入は上がっていきます。

あっきー
これを前提に、望む金額に見合った仕事を世の中に提供していってください。

8.嫌いな人との縁を切る

親戚やご近所、ママ友など交際範囲が広がることは、脳にとっても良い刺激になります。しかし、気が合う人ばかりではないのも事実です。自分にとって嫌な人を思い浮かべると、ネガティブな気分になったり、引っかかりを覚えたりします。それは「嫌い」という非言語的な要素を脳がキャッチしているからです。

よくあるのが

  • ママ友によるマウンティング
  • バイト先でのクレーマー
  • 頼みごとが多い人
  • 悪口を言いふらす人

などです。こういった人たちとうまく折り合いをつけるコツは、積極的に関わらないことです。完全に無視はしないけれど、かといって深入りもしないことです。

当たり障りのない距離感を保つために、自分の中で行動基準を明確にしてください。
具体的には、

  • 挑発に乗らない
  • 噂話に参加しない
  • 挨拶やお礼など最低限の礼儀だけ守る
  • お金の貸し借りをしない

などが考えられます。自分流のルールを作り、ルールを踏み越えそうな人とは付き合わないことを意識してください。

9.受験や資格勉強に合格する

大人の受験には、時間が足りない、体力が続かない、取りたい資格が多すぎるなど、社会人ならではの悩みがつきものです。まずはしっかり準備を整えることが大切です。

出題傾向(けいこう)を調べて理解し「試験に出るのはここだから、この参考書の何ページを勉強すれば良い」という逆算思考で受験勉強を進めていってください。これは一種の情報管理能力です。家の片付けやスケジュール調整にも必要な能力となります。

受験勉強をする際に大切なこと
「時間の意識」
試験には必ず制限時間があるので、参考書の例題に取り組むときも時間配分を意識してください。例えば1問を1分で解く、本番と同じ時間内で過去問を解くなど、時間を区切る練習をしてください。
→それにより、一定時間を継続して集中できる「試験に適した脳が養われます

制限時間がないと、脳は真面目に働かないです。すごく勉強しているのに本番で力が出せない人は、このタイプが多いです。このとき脳は「時間制限がない脳」になっています。脳には必ず締め切りが必要と覚えておいてください。

10.体重を減らす

脳が疲れていると、満腹感の感度が鈍り、つい食べ過ぎてしまいます。実はこのとき脳が欲しているのは、「お腹がいっぱいになった」という満足感であって、満腹感ではないです。そのため、食べること以外に満足するものを脳に与えてあげれば、食べ過ぎを防ぐことができます。

 

では、脳を満足させるものとは何か。それは楽しいことや好きなこと、喜びを感じることです。三度の飯より好きなことをしていれば、空腹でないのに食べたいとは感じなくなります。例えば、映画やドラマを見たり、ペットの世話をしたり、読書をしたりなどです。

 

また、引き寄せの観点からダイエットを語るなら、大切なのは「何のために痩せるのか」という理由付けを明確にすることです。ダイエットで失敗を繰り返す人の多くは、そこが曖昧で、本気で痩せたいと思っていない人もいます。

モコ
だからいつもリバウンドしちゃうのか...

例えば「痩せていなければ美しくない」「太っていると笑われる」といった、世間の価値観や情報を気にしているだけで、心の奥では「今の体重でも別に何かが起こるわけじゃない」と思っていたりします。願望と本音を一致させるのは、引き寄せの大切なポイントです。じっくり自分と向き合うようにしてください。

 

解説は以上です。人間の脳は右脳と左脳に分かれており、それぞれ60ずつ、全部で120の番地があります。これらの番地はすべて、右脳側と左脳側で働き方や機能が異なります。

例えば、右脳は他人の感情を、左脳は自分の感情を理解するときに使われます。これらの脳の仕組みや脳番地を駆使した引き寄せの技術を、このブログでは解説してきました。

これらを意識したトレーニングをすれば、たとえ歳をとって神経細胞の数が減っても、脳番地同士のつながりを強化することができます。いつ始めても遅すぎることはないということを理解して、地道に訓練していってください。今回の解説が面白かった、引き寄せルールを実践してみようと思ったという人は、コメントください。

 

イラスト図解 1万人の脳を知る 脳ドクターが教える 脳とココロの引き寄せルール
1.引き寄せとは何か
2.脳の仕組み
3.優れたリーダーになる
4.孤独に打ち勝つ
5.行動力を高める
6.会議でうまく話す
7.お金をたくさん稼ぐ
8.嫌いな人との縁を切る
9.受験や資格勉強に合格する
10.体重を減らす

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